L→R ナカヤマアキラ(Gu)、長谷川 正(Ba)、有村竜太朗(Vo)

L→R ナカヤマアキラ(Gu)、長谷川 正(Ba)、有村竜太朗(Vo)

【Plastic Tree】渦巻いてる曲ですね
、いろいろね(笑)

8月に2回目の武道館ライヴも決定したPlastic Treeが久しぶりのニューシングルをリリース。3人になって“Plastic Treeの今までと現在”を再認識したという彼らに、新曲について訊く!
取材:舟見佳子

すごく聴き応えのある曲だなぁと思ったのですが。

長谷川
今の時点で持ってるものをなるべく多く、気持ちの中に入れ込んで発表できればなぁっていうのが強かったですね。

そんなが感じがしますね。いろんな要素が入ってるし。

長谷川
要素っていうか、このバンドで今まで追及してきたものだったり…バンドとしてすごく自分たちも自信を持ってるし、おそらくPlastic Treeっていうバンドに対してみんなも“あぁ、こういうバンドだよね。こういうところがカッコ良いんだよね”って思ってくれてるようなところが表現できればっていう感じでしたね。

曲は竜太朗くんと正くんとの共作ですね。

有村
最初のモチーフっていうか、一番初めにできたメロディーがあったんですけど、それもほとんど一緒に作ったものに変わっちゃったんで、これはもう共作だなって。アレンジとかは、今はドラムがいないぶん、家に3人で集まってっていうことが多くて。逆に、今の環境を活かしてやろうっていうことでやってたから、他の曲と比べても時間をかけて作ったようなイメージがありますね。作る時間はいっぱいあったから、一回作ったものをまた壊すっていうこともしたし、すごく丁寧に作ったなぁっていう感じがします。

仕上がりとしてはすごく凝っていて、サウンド的にも豊かな感じがしたんですけど、その辺も3人で作業していくうちにどんどん密度の高いものになっていったのですか?

有村
ここまでなるとは思ってませんでしたね。やっていくうちに本当に、どんどんどんどん…いつもだったら“ちょっとこれ、盛り込みすぎじゃないかなぁ”とか思ったかもしれないんだけど、前に出したアルバム以降、出た発想とかは全部試してみることにしてるんですよ。聴きやすいとかそういうのは気にしないというか、もう長年やってるからそういう概念は切っちゃって。だから、その延長線上にいる曲かなぁと思いますね。バンドが持ってる旬なところを出せたらいいかなぁと思って。

アイデアもいろいろ詰まってるし、面白かったですよ。

有村
アイデアもみんなで出し合ったし…本当に、それに尽きる曲ですね。

ふたりから曲がきた時、ナカヤマさんはどう思いました?

ナカヤマ
これでいいんじゃないかと。実際の骨格はまったく変わってないから。それでも何かをって思った時に、せっかく3人でいるし、まだまだアイデアを出してみようかなって感じかな。例えば、ブレイクが欲しいからブレイクを作ってみようかなとか。なんて言うのかな…“やりすぎだよ~”とか、そういうのは気にしないで、後で整頓するならすればいいしって。とにかくアイデアを出していこうって。整頓するのはね、いつでもできるからね。最初から整頓していこうってやっていったら、なんかねぇー(笑)。“あんまりそれもなぁー”っていう。こういう話をしてるとわりと固く聞こえるかもしれないけど、ゆるーい感じでしたよ(笑)。

仕上がりは濃いですけどね(笑)。歌詞はすごく切ないラブソングだと思ったんですけど、なんというか、失うのか失わないのか、それが自分のせいなのかそうじゃないのかっていうような、すごく曖昧な感じが渦巻いてますよね。

有村
あぁー、渦巻いてる曲ですね、いろいろね(笑)。それは思いますね、渦巻いてる。

そして、8月30日には2回目の武道館が控えてますが。

長谷川
まぁ、1回目にやった武道館っていうのが、自分たちの中での区切りというか、デビューして10周年を迎えてっていうところで立ったステージだったんで、今回はそれとは違って、本当に今のPlastic Treeをどう見せるかっていうところに終始すると思いますね。特別な場所なんだけど、ライヴに対する取り組み方としては、普通のライヴと同じですね。自分たちをどう表現するかっていう。それに加えて、自分でも見たくなってしまうような内容のライブにできれば…と思います。
有村
今はもっと大きな会場とかあるけど、俺らの世代のロックバンドの武道館って、ある種聖地的なイメージが自分の中であって。一度やってみて、それはますます強くなってますね。たくさんのアーティストの武道館がある中でPlastic Treeならではの武道館っていうのが…まぁ、まだ2回目だけど、そういうものが回を重ねる毎にできるんじゃないかなって。それをすごい楽しみにしています。だから“Plastic Treeの武道館だ”っていうライヴができればいいかなと思ってます。
ナカヤマ
これから何回も武道館でライヴができれば良いと思うけど、いつも初めて立つ会場のような気持ちでできればなと。人は“今年もまた武道館ですね”って言うかもしれないけど、自分は“あぁ、武道館でライヴだ…”って毎回思えるような気持で臨みたいですね。
「梟 –フクロウ」2009年06月10日発売UNIVERSAL J
    • 【初回限定盤 A(DVD付)】
    • UPCH-9489 1500円
    • 【初回限定盤 B(DVD付)】
    • UPCH-9489 1500円
    • 【通常盤(初回プレス限定)】
    • UPCH-5601 1200円
    • 【通常盤】
    • UPCH-5602 1200円
Plastic Tree プロフィール

1993年12月、有村と長谷川を中心に結成。精力的なライヴ活動で着実にファンを獲得し、97年6月に「割れた窓」でメジャーデビュー。17年にメジャーデビュー20周年を迎え、7月には周年“樹念”で初のパシフィコ横浜公演を開催。同年9月にはトリビュートアルバム『Plastic Tree TriBute~Transparent Branches~』を発売した。19年2月には08年以降に発表した全シングルのカップリング曲を網羅したB面集『続 B面画報』をリリースし、同年7月には結成25周年を記念し、東京芸術劇場にてバンド史上初の試みとなるシンフォニックコンサートを開催した。Plastic Tree オフィシャルHP

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