L→R ヤノ(Dr)、フミ(Ba&Vo&Synthesizer)、ハヤシ(Gu&Vo&Pro)、カヨ(Synthesizer&Vo&Vocoder)

L→R ヤノ(Dr)、フミ(Ba&Vo&Synthesizer)、ハヤシ(Gu&Vo&Pro)、カヨ(Synthesizer&Vo&Vocoder)

【POLYSICS】動機のないメデタさやテ
ンションを突き詰めました!

シングル「Shout Aloud!/Beat Flash」が大好評のPOLYSICSが、シングル「Young OH! OH!」をリリース。カッコ良くて変態チックなこの曲は、POLYSICSのド真ん中! 夏はフェスでもブッ飛ばします!!ハヤシ(Gu&Vo&Pro)に直撃!
取材:フジジュン

4月に全国ツアーを終えたPOLYSICSですが、振り返ってみて、今回のツアーはいかがでした?

ツアーは良かったですね。今回、土地のムードや会場の雰囲気をイメージして、会場ごとに曲順を変えるということに初めて挑戦したんです。日々変化しながら毎晩、良いショーをやっていくみたいな感じがあったし、インディーズ盤のリマスターも出たから、新旧織り交ぜのセットで、すごい楽しかったですね。

今作の初回盤には、前作の購入者特典ライヴで行なわれた、リクエストベスト10の映像が収録されたDVDも付いていますね。

そうそう、太っ腹! 昔からのファン大喜びみたいな。ライヴのオケの仕込みとかは本当に大変でしたけどね(笑)

ツアーで印象に残っているライヴってありましたか?

ファイナルの恵比寿リキッドルームでの2デイズは良かったですねぇ。あと、『United』がライヴに合うことが分かったり、『Shout Aloud!』が欠かせない曲になっていたり。収穫多かったです!

前作「Shout Aloud!」は熱いメッセージも込めた、ライヴ仕様の作品でしたが、今回は一転してというか…。

ね(笑)。“あのシリアスさはどこに行ったんだ?”って。

アハハ。でも、カッコ良さと変態ぶりが絶妙なバランスで配合されていて、POLYSICSらしい作品になりましたね。

POLYSICSのライヴって、楽しいじゃないですか。曲はハードだったりするけど、4人のキャラや僕の動きで強引に盛り上げたり、強引に狂わせたりして(笑)。今回はそのライヴの楽しい感じがギュッと凝縮できたと思いますね。

この曲を作ったのは何かきっかけがあったのですか?

『Shout Aloud!』と同じタイミングでできたんですけど、『We ate the machine』を作って“さらに加速したい!”と思って作ったのが『Shout Aloud!』で、“もっとブッ飛びたい!”と思って作ったのが『Young OH! OH!』なんですよ。そこではロックの決まり事とか手癖も取っ払って、ポリの持っている理由のないメデタさや動機のないテンション感を突き詰めたいなって。

なるほど。そのハチャメチャ感こそ、POLYSICSの提示するロックンロールのような気がしますしね。

そうそう。“もっと面白い存在になりたい!”って。あと、岡野ハジメさんとやったのも大きかったかもしれないですね。それで原曲がよりポップになって、マッシヴになって、さらにクレイジーになった気がします。みんなが“この曲はシングルだね!”って言うところまで行ったのは良かったですね。

カップリングの「Do you remember?」はハヤシさんのプロデュースで、完成までの過程も異なるんですよね。

そうですね。少し古い曲なんですが、“カップリングどうしよう?”と思った時、ナンセンス同士合うんじゃないかと思って選んだ曲で。偶然ながらこの曲は『Young OH! OH!』と同じ日に歌詞を書いた曲だったりして。

「Do you remember?」を聴いて、POLYSICSとは、まさにこういう存在だなって。例えば、「Shout Aloud!」を聴いて理解した気でいたら、「Young OH! OH!」でまた惑わされる。尻尾が見えたと思ったら、フッと消えてまた形を変えて現れてみたいな得体の知れなさがPOLYSICSの魅力なのかなって(笑)。

フハハハ。確かに『Shout Aloud!』を提示して、“これがPOLYSICSです!”って言うのは面白くなくって。いい意味でどんどん聴き手を裏切りたいし、ガッカリさせたくなくって。毎回、新たな衝撃をぶつけていきたいんです。で、“アルバムを期待して待て!”みたいな。“こういうバンドだ”って決め付けられたくはないなって、常に思ってますね。

だからこそか分からないですけど、夏フェスやイベントの予定を見ても、どんなタイプのバンドとも対バンできるし、“面白そう!”って思わせてくれる。そんなバンドって今、POLYSICSくらいじゃないかって思いますよ。

僕らも“どんなバンドとやりたい?”って聞かれても、“ライヴがカッコ良いロックバンド”としか言いようがなくて。手法は違えど、エナジーの放出の仕方が一緒ならいいんですよ。でも昔はね、野外が一番似合わないバンドって言われてて。

確かにそんなイメージもありましたけどね(笑)。

“あの開放的な空気を汚染するようなライヴを!”って、“青空の下、クレイジーな電子音とギターの爆音をぶっ放してやろう!”って。そういう気持ちは未だにありますね。

POLYSICSが出て来た瞬間、モクモクモク~ッって怪しげな雲とか出てきてほしいですもん(笑)。

ハハハ。でも、今は青空の下で爆音を鳴らせるのが、すごく楽しくなりましたよ。夏フェスも楽しみですね。
「Young OH! OH!」2009年06月17日発売Ki/oon Music
    • 【初回盤(DVD付)】
    • KSCL 1396〜7 1500円
    • 【通常盤】
    • KSCL-1398 1223円
POLYSICS プロフィール

ポリシックス:1997年3月に結成。結成当初から揃いのバイザー、特異なライヴパフォーマンス、爆音ギターとシンセサイザーやボコーダーなど、コンピューターミュージックを融合させた稀有なサウンドで注目を集める。日本武道館単独公演や250本以上の海外ライヴなど、精力的に活動。結成20周年となる17年、10月に新メンバーのナカムラ リョウを迎え4人体制となり、11月にはニューアルバム『That's Fantastic!』をリリースする。POLYSICS オフィシャルHP

OKMusic編集部

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