【GOLLBETTY】

『BETTY'S BUGGY』はそれまでのGOLLBETTYの集大成的作品だったから、ツアーが終わった時にメンバー全員に燃え尽きた感が、バンドをやってきて初めて出たんです。で、しばらく休んでいたんですけど、今年に入ってバンド内で話し合い、音楽と向きあった結果、純粋に“音楽を楽しむ”ということをちょっと忘れてたなと。そこからもう一度頭をリセットして、曲作りやライヴ活動を開始していきました。その中でメンバー全員が共通している“ライヴが好き”という思いや、僕たちのライヴ感などを、この「Secret Word」に詰め込みながら作っていきました。

『BETTY'S BUGGY』のツアーで感じたこと、受け取ったものは、数えきれないほどたくさんありましたね。でも、苦しさや悔しさや痛み…人と音楽でつながっていく中でそういうものにたくさんぶち当ったからこそ、大きな温かさや人を信じるっていう気持ちを教えてもらえたんやって思う。あたしの中では、ただ“楽しい”だけの音楽じゃなく、痛みや弱さを知り、それを受け止め合いながら一緒に成長していける人たちと、支え合って強くなっていこうっていう気持ちが大きくなりました。そうやって関わっていく中で味わう楽しさが一番“幸せ”やと思うし。だから、「Secret Word」は音としてはとても明るい表現になっていったし、自分たちの好きな“ライヴ”での映像が見えてくるような楽曲になっていったんやと思います。

雨はいつ降るか分らないし、いつ上がるかも分らない。でも、やまない雨はない。悲しいこと、苦しいことも自分に降りかかってくるかもしれないけど、それを乗り越えた時には雨の上がった空と同じで心も真っ青で温かい。それに、「Secret Word」で使ってる“雨”っていう表現は“涙”でもあるんです。傷付いたり傷付けたりして生きていくけど、たくさん泣くことで傷を受け止めたり、向き合っていく強さっていうか、涙を流すことは損じゃないんだっていうことも言いたかったから。そして、涙を流してしまう悲しみがあってこそ、信じる気持ちを知ったり、本当に信じれる存在を見付けていけるんだって言いたかったんです。自分がそうやから。“自分の信じたいものは何か？”“誰なのか？”“求めるだけでなく、自分から真直ぐ向き合っていますか？”っていうふうに、自分で自分を見つめて一歩進んでいくための糧になれば良いなって思います。

自分の中にあるモヤモヤしたものを吐き出したかったんです。攻撃的にとれる表現も含めて、正直に思ったことを書きながら。でも、本当は折れてしまいそうな自分の心を奮い立たせるように、自分へ宛てた言葉を書きました。それぞれの人生で悩み苦しんで迷いながら戻れない日々を過ごしている人が、この歌を聴いた時“ありのまま”を大切に進もうって、苦しみを消化する糧にしてくれたら良いなって思います。

…吐き出しても吐き出しても、なくなりはしません。吐き出すことで自分を保っているだけ。だから、今だって見えない不安や不満、自分へのコンプレックスに毎日押しつぶされそうです。前向きな歌詞を書ける“G-YUN”という存在に、自分自身の全てが変われたら良いのにって思います。でも、歌詞の“この目と目が嘘でないと言うなら...”とあるように、ライヴで合う目（オーディエンス）の中に、本気で聴いてくれてるんだって子がいるなら、あたしも本気で向き合い歌って伝えようって思っています。

いろんなことが、このタイミングにぴったりだったんです。兄貴の１周忌だったり、「Secret Word」の歌詞にある“Love is togetherness”という言葉をタトゥーで彫りに行く時に付き添ってくれたのも兄貴だったとか…。だから、今、兄貴への歌を歌いたいって思ったんです。それと兄貴は本気で愛した子と結婚の約束をしていたのに亡くなってしまったんですけど、リリースが6月になるって知って、“ジューンブライド”の6月だから、天国の兄貴へ“いつかまた天国で愛する人と幸せになってほしい”という意味を込めて作りました。だから、曲中には結婚式に使われる曲のメロディーを使ったんですよ。

心を込めた歌を、心を込めて歌って、来てくれるみんなと目を合わせ、思いを共有するのみです！　ありのままのGOLLBETTYでステージに全てぶつけます!!

この日はリリースパーティーなのでセットリストもいつもと違うアゲアゲな感じでいこうと思います!!　とにかく会場にいる誰よりも自分が楽しみたいと思ってます!!