【マリア】
取材:土内 昇
自分を信じることが大事
1stシングルの「Getaway」を聴いた時から気になっていたのですが、マリアさんが歌う理由というのは?
歌が好きっていうのはあるんですけど、自分が何を考えているかを伝える手段が歌しかなかったので、必然的に歌うようになったという感じですね。本格的に歌手として歌っていきたいと思ったのが高校生の時で、まず路上ライヴを始めたんです。でも、なかなか認めてもらえなくて、その時に…路上ではカバーをやってたので、自分の言葉で、自分の想いを伝えたいと思ったんです。で、音楽塾ヴォイスに入って、自分から発信するっていうことをやるようになったんです。
歌う手段としても、R&Bとかいろいろあると思うのですが、やられているのはロックですよね。
路上で歌い始めた時にギターをやってみたかったんですけど、やっぱり難しいし、なかなか手が出なかったんですね。でも、ヴォイスに入ってギターを始めて…2週間ぐらいで1曲弾けるようになったんですよ。それですごく楽しくなって、そこからギターを持ったアーティストやバンドとかを聴いたり、ライヴを観るようになって、“ギターを弾きながら、自分の思ったことを歌うのってすごくカッコいい!”と思ったんです。そういう憧れから入ったからですね。
なるほど。では、今回の2ndシングル「Goin' My Way」なのですが、どんな曲を作ろうとしたのですか?
1stシングルも“自分の道を切り開いていこう”っていう内容だったんですけど、この曲は…ヴォイスに通い始めた時に、8カ月ぐらい声が出なくなったことがあったんです。その時に“歌を諦めないといけないのかな?”って初めてネガティブになってしまったんですけど、ヴォイスの西尾芳彦先生が“歌いたい気持ちがあれば絶対に治るから、これは試練だと思って、他にできることをやろう”と励ましてくださって、それで乗り越えれたんですね。その間にすごくギターを練習したから2年で弾けるようになったし、作詞作曲の勉強もできたんで、今思えばいい試練だったなって。だから、声が出なくなってすごく不安もあったけど、“歌いたい!”っていう強い気持ちで乗り越えられたことを思い出しながら書いた曲なんです。
だから、歌詞にネガティブな部分も描かれているのですね。
そうなんです。ネガティブになることもあるけど、それがあるからこそ“もっと頑張ろう!”って気持ちが出てくるんだし。最後の方で“一人では正解を 探し出せないから”ってあるのは、他人の助けっていうか、さっき話した先生の言葉だったり、家族の励ましがあったから、もっと強くなれたんだって言ってるんですけど、最終的には自分の人生だし、自分が“やる!”って決めたんだったら努力も必要だし、頑張らなきゃいけない。だから、すごく前向きな応援ソングです。
そういう意味では、マリアさんの生き方だったり、想っていることが表現できたのでは?
そうですね。1stシングルから話がリンクしていて…現状を突破してデビューして、自分の道を切り開いたんで、自分を信じて進んでいこうって。今の自分を表現するのに、ぴったりな曲だと思います。私は性格がポジティブだからかもしれないんですけど、“大丈夫だから”って信じていれば、絶対にうまくいくんですよ。声が出なくて大変だった時もあったけど、その時に自分を信じたからこそデビューができたんで、みんなにも自分を信じることは大事だって伝わればいいなって思います。
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