L→R HISASHI(Gu)、TAKURO(Gu)、JIRO(Ba)、TERU(Vo)

L→R HISASHI(Gu)、TAKURO(Gu)、JIRO(Ba)、TERU(Vo)

【GLAY】1994~2000年の代表曲の数々
を完全網羅、GLAYの歴史を物語るベス
トアルバム

これからどんな曲を残していくのかが楽
しみです

今回の『VOL.2』は、再録された曲が5曲収録されているのも要注目ですが。

ライヴでよくやる楽曲って、意外と94、95年の曲が多くて。『BURST』もそうだし、『ACID HEAD』もそう。その頃のテイクを聴くと“今とはプレイも全然違うんだけどな”っていうことを思う。今回の再録は、そういう自分たちの想いを反映させています。

そして、DISC3は11曲も新曲が入っているんですね。

“今のGLAYの制作意欲は、これだけすごいんだ!”ってことを知ってほしかった。次がGLAYのオリジナルアルバムの10作目になるので、そこに行き着くまでには、相当時間がかかるんだよっていうことを伝えたかった。これだけすごい楽曲ができているんだということが、DISC3から伝わったらうれしいです。

新曲はパワフルなサウンドのものが多いですね。

シングル『Ashes.EP』以降のGLAYは、“バンドって楽しいよね”っていうところがあるのかもしれない。ライヴで映える曲を、みんなが作り始めていまして。例えば、JIROが作曲した1曲目『absolute“ZERO”』は、07年頃にはセッションしていたものなんです。

「FAME IS DEAD」も、ライヴが楽しみです。

ライヴで映える曲は90年代のものが多いですけど、00年代以降のみんなで騒げるパーティーソングみたいなものを作りたかったんです。年齢を重ねる中で自分たちの社会に対する想いとか、自分たちが今ここにいる意味とかを考え出すと、楽曲が真面目になっていくというか。00年代に入ってから、そういう部分があったのは確か。今回はベストアルバムに収録することによって、ある意味、楽曲を気楽にリリースできる気持ちはある。そこでTAKUROも、かなり冒険できたんじゃないかな。言いたいことがストレートに出ているところもあるかもしれないですね。例えば、『FAME IS DEAD』で“オマエが欲しい”という言葉を使えたのも、そういうことなのかも。

「RainbirD」は温かいテイストですが、これはTERUさんの作詞作曲ですね。

これは自分なりのテーマがありまして。以前、『I will~』っていう曲をアルバムに収録した時に、“自分のメロディーって一体何なんだろう?”ってことをすごく考えたんです。GLAYのメロディーはTAKUROのメロディー。それはもう完成されている。でも、自分のメロディーってものは、まだよく見えていない。『I will~』みたいな切ないメロディーを、どう広げていけるかを追求したかったんです。

「Tokyo vice terror」はスパイ映画の音楽みたいなインストですけど、本当にHISASHIさんらしく。

日産スタジアムのライヴで映像と一緒に流した曲で、最初は収録する予定ではなかったんですけど、TAKUROのリクエストで急遽収録することになりました。『GREAT VACATION』と同じように、日産スタジアムを象徴する曲になりましたね。

「1988」もHISASHIさんの作詞作曲ですけど、これも大きな節目のアルバムにふさわしい曲でした。

1988年はHISASHIがGLAYに加入した年なんですよ。HISASHIがこの曲に込めた想いを先日聞いたんですけど、GLAYに入る時に久々に会った彼の友達が、“まだバンドをやってるの?”って言った体験が基になっているそうです。その友達はHISASHIと一緒にパンクを愛した仲間だったのに、いきなりそんなことを言われて本当にがっくりきたらしく。その時の想いを詞にぶつけたと言ってました。こういう気持ちを音楽に反映していくのって、バンドマンらしくていいですよね。

「おまえと供にある」はTAKUROさんが歌っていらっしゃいますが。

GLAYは結成から数えると21年。TAKUROはずっと仮歌を歌ってきて、歌に対する想いがどんどん大きくなってきてると思うんです。それをこうして形にできたのは、15周年記念の作品にとって良かったです。ライヴでもぜひ披露してほしいですね。

DISC3は、みなさんそれぞれの持ち味がリラックスしたムードで発揮されてますね。

今、何を伝えたかったかというと、GLAYが本当に音楽を楽しんでやっているというところだったんです。だからこそこういう楽曲が生まれてきたし、あの日産スタジアムの笑顔が生まれたんだと思います。迷いが一切ないGLAYが、これからどんな曲を残していくのかが、俺にとってもすごく楽しみ。

2010年のGLAYの活動に関しては、何か予告できることはありますか?

15周年は相当頑張ったんで、来年はちょっとお休みも欲しいですね(笑)

(笑)。今年はライヴもリリースも満載ですからね。

15周年は20周年に向けての助走だと思っているので、この1年をまずはきっちりと充実させますよ。来年はそこからまた新たな気持ちでやっていきます。
『THE GREAT VACATION VOL.2 〜SUPER BEST OF GLAY〜』2009年10月21日発売EMIミュージック・ジャパン
    • 初回限定盤A(3CD+2DVD)
    • TOCT-26900〜2 6800円
    • DVD:MUSIC VIDEO集
    • 初回限定盤B(3CD+2DVD)
    • TOCT-26903〜5 6800円
    • DVD:GLAY 15yers BEST LIVE集
    • 通常盤(3CD)
    • TOCT-26906A〜8A 3900円
    • 完全期間限定 15th ANNIVERSARY PRICE(2010年1月1日出荷分よりTOCT-26906〜8 ¥4,500)
GLAY プロフィール

グレイ:北海道函館市出身のロックバンド。1988年にTAKURO(Gu)とTERU(Vo)を中心に結成。94年のメジャーデビュー以降、CDセールス、ライヴ動員数など常に日本の音楽シーンをリードし続け、数々の金字塔を打ち立ててきた。21年10月に約2年振りにオリジナルアルバム『FREEDOM ONLY』をリリースし、21年11月〜22年2月にはアルバムを提げた全国アリーナツアー(7箇所14公演)を敢行。22年7月にはGLAYオフィシャルFan Club『HAPPY SWING』の発足25周年を記念したスペシャルライヴ『We♡Happy Swing』の第3弾を、大阪・仙台・幕張の3会場で開催。また、2010年6月に“GLAYがもっと音楽に対して真っすぐである為に”という想いを掲げ、自社レーベル『loversoul music & associates』(16年に『LSG』と改名)およびECサイト『GLAY Official Store G-DIRECT』を発足、17年には公式アプリ“GLAY app”を立ち上げるなど、音楽を通してGLAYがあらゆる可能性にチャレンジしていけるよう、常に独自のスタンスで高みを目指し、邁進を続けている。GLAY オフィシャルHP

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