【藤田麻衣子】気持ちに寄り添えるよ
うな曲が書きたかった

13曲の物語が詰まった3rdアルバム『さわって』は、藤田麻衣子にとって自身の核心部と挑戦が込められた作品となった。また、今作の東名阪ツアーのファイナルにはC.C.レモンホールでのワンマンが決定している。もはや彼女の動向に注目せずにはいられない。
取材:高木智史

今回のアルバムは、制作時にどんなビジョンがありましたか?

最初はそんなになかったんです。『君が呼ぶのなら』を作った時にアルバムの1曲目にしようと決めていたので、そこから見えていった感じですかね。で、『触って』という曲ができて。失恋した時の気持ちはもちろん辛いけど、想い合ってた人の気持ちが離れていく瞬間ってすごく残酷だなとずっと思っていたんです。そういう瞬間の歌を21歳くらいの時から書きたいと思っていたんですけど、書けなくて。でも、25歳の今、そういう曲がスッと書けて、その時に“今だからこそ、書けたのかな?”と思ったんですよね。年齢的にも説得力が少しはあるだろうし、胸を張って歌えるなと。この曲ができたことで、今まで以上に女心の深いところまで書いていこうと他の曲でも意識して作っていけたんじゃないかと思いますね。結果的にこのアルバムの中には、ピュアなものから痛々しいものまで、自分としてはすごく広がった作品になったなと思っています。

ずっと書きたかったことが実現できたアルバムなんですね。

そうですね。男女の交わり合いのようなことも出てくるんですけど、今までそんなことはあんまり書かなかったんです。キスも出てこなかったくらいで。でも、結構今回は赤裸々に表現していて…それがリアルじゃないですか。普通に恋をしていたらあるものだし。それが書けたことで自分でもスカッとしましたね。

確かに、この「触って」は他の曲とは異質なものに感じました。生々しいですよね。

そう。生々しいんです! ハッピーな歌は私が書かなくても世の中にいっぱいあるので、それはいいかなと。女の子だったら、恋をしていて“自分って最低なんじゃないか”くらいに思うことってあると思うんです。そんな気持ちに寄り添えるような曲が書きたかったんですよね。共感してもらえたらうれしいけど、男性だったら心が痛いと思いますよ(笑)。タイトルが“触って”というもので、なんか甘えて触ってという歌なのかと思いきや、全然違うという。衝撃の展開だと思いますよ(笑)

まさしく(笑)。「ロータリー」という曲に関してですが、歌詞の内容と曲調が相反するところがすごく気になりました。

私はいつも辛い曲といったらバラードみたいなものをずっと書いていたんですけど、書いていることは切ないんですけど、テンポは心地良いという曲を聴いた時に良いなと思ったんです。で、そういう曲が書きたいなと思って挑戦してみました。でも、違和感はありましたね。歌う時の感情移入が難しい。

今作は「触って」という曲で自分の核心部に迫って、「ロータリー」でチャレンジしたりと、いろいろな側面が出た作品になっているんですね。

そうですね。1枚目、2枚目も自分のやりたいことがやれたものになったから、3枚目はちょっと自分の中で自由な部分ができたというか。“こうって決めたらこう!”っていう性格なんですけど、その中でいつもの自分になりすぎないで、ちょっと違う目線の曲もあってもいいかなと思って挑戦しました。

そして、5月にはC.C.レモンホールでのワンマンが決定しましたね。

オーケストラをバックに歌うのが私の夢なので、通らなきゃいけないんですよね。ツアーは去年もやったんですけど、作り込めるところが面白いんですよね。大阪の会場は普段は能をやるところだったりするので、その場所場所に合った全部違う演出でやろうと思ってます。だから、準備は大変ですけど、楽しみです。
藤田麻衣子 プロフィール

フジタマイコ:2006年9月、シングル「恋に落ちて」でCDデビュー。全ての楽曲で自らが作詞作曲を手がけており、恋愛ソング・応援ソングがTVCMをはじめとした多くのタイアップに起用されている。近年はテレビ番組『はじめてのおつかい』のオリジナル挿入歌にも楽曲が起用され話題に。アーティストへの楽曲提供も数々行なっている。透き通った歌声、歌詞への共感、ドラマチックなメロディーで、ライヴ会場では涙する人も多い。ライヴに訪れる約7割が女性ファンと、特に同性から高い支持を得ている。藤田麻衣子 オフィシャルHP

OKMusic編集部

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