【Tiara】一度離れてしまってから分
かること
KGの「いとしすぎて duet with Tiara」にて透き通る歌声を響かせたTiaraが、今度は自身の作品にKGを招き、究極の両思いデュエットソングを完成させた!
取材:ジャガー
KGさんとTiaraさんの美しいハーモニーが素晴らしかったです。KGさんとは「いとしすぎて duet with Tiara」に続いての共演ですが、今作はどういうものにしようと?
今まではラッパーの方と共演させていただく機会が多かったんですけど、『いとしすぎて duet with Tiara』でヴォーカリストのKGさんとやった時に、声の相性もフィーリングもよく合ってきれいなハーモニーが重ねられて、新しい魅力をいろいろ発見できたので、その流れのまま今度は私の作品に参加してもらったんです。前回のKGさんとの共演は実らない恋の切なさを歌っていたので、私が書いた『Love is… with KG』では男女のデュエットをやるのであればハッピーなラブソングをと思い、夏前に発売されることも考えて、バカップルと言われてもいいぐらいラブラブな内容に(笑)
しかし、周りが祝福したくなる真実の愛に辿り着いた主人公が描かれているので、程良いラブラブな感じがいいですね。
単純にラブラブな曲でもいいんですけど、“一度離れてしまってから分かること”を伝えたかったんですよね。相手の存在の大きさであったり、やさしさ、実は自分はこれほど相手を想っていたんだなって素直な気持ち…大人の恋愛と言いますか、私もKGさんもいろいろ経験してきた中で気付いたことがありますし、そういうものを曲に詰め込んでみました。
では、レコーディングはいかがでしたか?
“ヴォーカリストだから、ラッパーだから”といって歌い方が大きく変化するわけではないですけど、やっぱり気持ち的な部分でその人との相性であったり、関係値によって場の雰囲気は違うかもしれないですね。KGさんはハッピーな方なんで、一緒にいるだけで明るくなれるのでレコーディングも同じような雰囲気で進めることができました。レコーディングでKGさんが言っていたイメージなんですけど、大きなステージに螺旋階段があって、そこから私とKGさんが降りて来るような感じらしいです(笑)
それこそミュージカルぐらいの華やかな雰囲気ですよね。
今度KGさんとライヴをすることになったらどうしようかって相談中です(笑)
(笑)。今作は「好きでいさせて」との両A面シングルですが、こちらは歌声と歌詞とが絶妙にマッチして何とも言えないもどかしさを表現していますね。
この曲はNHK『ケータイ発ドラマ 激恋~ウンメイのラブストーリー~』というドラマ挿入歌のお話をいただいて、台本を読んだところから始まりました。ドラマの内容が中高生を主役に、思春期の不安だったり、傷付きやすい精神状況、親や好きな人や友達に対して伝えたいのに素直になれない…そういう子たちの心情が表現されているので、歌も同じコンセプトを持って中高生の頃にどういう気持ちでいたのかを思い返しながら歌詞を付けましたね。
“ねえせめて 好きでいさせて お願い…”の締め括りは、心の葛藤を上手く描写しているように思います。
こういう素直になれない気持ちって、恋人だけでなく両親や友達にも抱いてしまうものだと思うので、そこは人物像をあえて特定させませんでした。どんなにケンカをしたり、反発してしまっても結局好きの裏返しなだけだと思うんです。なので、“せめて好きでいさせてほしい”というひと言を、この歌で一番伝えたかったですね。
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