L→R シンディ(Dr)、トミー(Gu&Vo)、ケンチュルビック(Ba)

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【the HANGOVERS】嫌な言いかたをす
れば“遺書”
ロマンチックに言えば“置き手紙”

8曲が痛快に駆け抜ける2ndアルバム『the portable terminus』。そこに込めた想いについてトミー(Gu&Vo)が語る!
取材:石田博嗣

1stアルバムは既発の曲も収録して集大成的なところがあっただけに、2ndアルバムは次の一歩という感じですか?

出来上がったらそうなっていたという感じですね。でも、受け入れられやすいものにしようっていう意識はあったかもしれないです。1stアルバムで消耗しきったところがあったというか、限界を超えてやっているような気持ちがあったので…ほんと、今回は基礎的なことしかできなかったんですよね。ぎりぎりまで削ぎ落として、最低限のものだけを詰め込んで、それで一番効果の出るものしか作れなかったというか。

削ぎ落とすことで、メロディックなものを求めたり?

僕は作ることよりも、聴くことのほうが好きなぐらい音楽が好きなんですね。ロックの定義に於いては失格なんですけど、王道をしたいんですよ。伝統をぶっ壊したいとかまったく思ってなくて、自分を助けてくれたロックに対して敬意を払いきってるっていうか…ほんと、エイトビートでメロディーが良いものをやりたいと思っているんです。だから、今回特にメロディックになったとか、ポップになったとかは自分では分からないんですけど、常に受け入れられやすいように削ぎ落とすことは意識してきたことなので、その技術が磨かれたっていうのであれば、日々の精進の甲斐があったのかなとは思いますね。

では、歌詞に関しては?

ヒットポイントの残りが1ぐらいの時期に書いたんで、最低限必要なものしか書く余裕がなかったから、分かりやすいものになった…っていうか、分かってほしいですね。これを聴いてくれれば、僕がどんな気持ちだったか分かってもらるんじゃないかな。嫌な言いかたをすれば“遺書”、ロマンチックに言えば“置き手紙”みたいな性格があると思います。

確かに、心情が出てますよね。ロック特有の十代のセンチメンタルを吐き出した歌詞に近いものを感じますよ。

僕はそういう音楽を聴いてきたし、自分でもロマンチストだと思うので、その素養はあると思います。でも、基本的には抽象化したいんですよ。前作まではそういう突き詰めかたをしてたんですけど、今回は余裕がなかったので非常にストレート…っていうか、僕にできるストレートの限界がこれなんですよ。ロックの歌詞は幼稚なところが売りというか、思ったことをそのまま書いてるけど、僕にはそういうものが書けない。音楽に目覚めるより前から本が好きで、漠然と小説家か学校の先生になりたいと思ってたので、言葉に対する興味というものがずっとあったんですね。歌詞はものを書ける唯一の場所なので、たまに“歌”の部分を度外視してしまうぐらいになっていると思います。

アルバム的にはテンションの高い作品になりましたね。

バラエティーに富んだ内容にするよりも、自分たちの真ん中にある曲で畳みかけるというコンパクトなイメージは最初からありましたね。2010年4月にリリースされる作品として、16曲入りの74分ぐらいの作品を出してもカッコ良くないっていうか。そういう臭覚があったんですよ。これを聴いてもらってダメだって言うんだったら、もういいですね。それぐらい悔いがないです。僕たち3人ともすごく自信を持っているし、早く演奏したい…ここまで“早くライヴをしたい!”って思ったことも初めてですね。だから、観に来る人にも何らかの、そういう作品に込めた思いが突き刺せると思うので、ツアーに出るのが楽しみです。ライヴで映えるっていうのも意識していたことだし、ライヴによってアルバムの魅力が増すと思います。
the HANGOVERS プロフィール

ザ・ハングオーヴァーズ:1999年に大学のサークルで結成された3人組ロックバンド。キャッチーなメロディーとグルーブ感あふれるバンドサウンドを武器にライヴハウスシーンを席巻中!オフィシャルHP

OKMusic編集部

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