L→R ZERO(Ba)、TSUKASA(Dr)、HIZUMI(Vo)、Karyu(Gu)

L→R ZERO(Ba)、TSUKASA(Dr)、HIZUMI(Vo)、Karyu(Gu)

【D'espairsRay】今回はひとつの軸に
詰め込んでいく作業だった

99年の結成時からライヴを積み重ね、コンスタントに作品をリリースしてきたD'espairsRay。本作を作るにあたって出たテーマのひとつに“原点回帰”があった。それは回顧ではなく、単純に“決して同じものにはならない”という自信の表れでもある。結果、攻撃的で芯の太いアルバムが完成した!
取材:土屋京輔

新作の話に入る前に、まず前作『REDEEMER』に遡りますが、今はどんなアルバムだったと振り返りますか?

ZERO
『Taste Of Chaos』(2008年に日米欧の精鋭が参加して行なわれた北米でのパッケージ・ツアー)の影響もすごく大きかったですね。D'espairsRay的には、メタルとかは特に好きでもないジャンルだったんですけど、一緒に回ったバンドからの刺激もあって、意外といいものなんだなぁと思ったり。
HIZUMI
その前の『MIRROR』や『Coll:set』とかもそうなんですけど、結構、間口を広げる作業があったなと思って。そう考えると、『MONSTERS』を作るために必要な期間だったのかなと思うんですよ。今回は昔の感覚というか、“D'espairsRayってこんなんだったよね”って感じを今のうちらでやってみようみたいな話になってたんですね。
Karyu
1曲目の「Human-Clad monster」を作った時、あの頃のテンション感…闇雲な感じを曲が思い出させてくれたというか。「WEDICIИE」(先行シングル「LOVE IS DEAD」のカップリング)でちょっと思い出した感はあったんですけど、面白いなと思ったんですよね。
ZERO
でも、いい意味で、同じことができるわけではないんですよ。これまでの10年という期間があるし、アルバムも4枚目。どこかしら成長した分が入ってくると思うんですね。
TSUKASA
そんな中で話したのは、アグレッシブで芯の太いアルバムを作ろうと。ただ、自分が作った曲は、そういったコンセプトが決まる前に持ってきてたので、そこに合わせていったんですよ。例えば、「abyss」はものすごくポップな曲だったんですけど、最終的には深い悲しみのある感じに仕上がったし、このアルバムに持って来いのものができたなぁと思ってますね。

『MONSTERS』に向けて出揃った楽曲を眺めてみた時はどんな印象でした?

HIZUMI
俺の作業としては、歌詞を通してアルバムを統一させる役割があるじゃないですか。「FINAL CALL」辺りから、アルバムはどうするかをちょっとずつ考えてて、モンスターというものをキーワードとして常に頭に置いてたんですね。何か荒々しくて破壊的…そんな感じのアルバムにしたいと思ってたし、世界観も作りやすいなと思ったんですよ。

それがタイトルにも冠されたわけですね。「Human-Clad monster」では最後に“俺たちはモンスターだ”と言いきっていますよね。モンスターを題材に採り上げる時、怪物そのものの他に、不正な権力者などの隠喩として用いられることも少なくない。そう考えるとすごく興味深く映ってきますよ。

HIZUMI
ここでは欲望ですね。誰にでもあるもの。自分も成り得るわけですけど、人間なんだから悪いことも考えるし…結局、みんな同じ穴の狢なんですよね。“人間の皮をかぶった化け物”という言葉も、すごく内面を表現してると思うんですよ。
Karyu
簡単に言うと、ありのままの自分を表現した感じの曲なんですけど、歌詞もいい感じにリンクしましたね。いろんなことをやりたくて、『REDEEMER』ではいろんな曲を書いてましたけど、今回はひとつの軸に詰め込んでいく作業だったので、それが深みを与えてたり…。あからさまに詰め込んだ感があるのは「dope」かな。R&Bや宗教音楽を採り入れて。昔だったら、こうは作れてないなってテイストが感じられるんですよね。
ZERO
「13 -Thirteen-」みたいな曲もカッコ良いなぁと思いますね。デモ段階では特にそうだったんですけど、ドラムとベースだけ聴くと、あまりにもシンプルで、ちょっと不安感もあったんですよ(笑)。でも、フレーズが少ないわりに、レコーディングには意外と時間がかかったんです。だから、その時のリズムが体に染み付いてて、その後に録った曲とかにも影響が出てしまいました(笑)。
TSUKASA
この曲はスタジオでの作業も面白かったですね。Karyuもサンプリング録りのためにいろいろやってて(笑)。
Karyu
灰皿で鉄アレイを叩いた音が良くて(笑)。ありったけの素材を集めてもらって、どんどん録っていったんですよ。ギターのスタンドをシールドの先で叩いた音とか(笑)。若干、悪ノリもありましたけど、意外と凝ってるんですよ(笑)。
TSUKASA
そんな話を知ると曲の聴きかたもまた変わってくるんじゃないですかね(笑)。個人的には「DEVILS' PARADE」がライヴでも活きてくる感じが楽しみでしょうがないですね。
Karyu
コーラス録りも、みんなが引いちゃうぐらいに悪ノリで楽しんでたんですけどね(笑)。ちょうど映画『アリス・イン・ワンダーランド』が公開された頃に書いてた曲なんですけど、おかしなパレードみたいなイメージでメロを作って。
HIZUMI
この曲はD'espairsRayを変な世界観で表現したいなぁと思ってて。あとは、悪魔がやってる楽団! 今回のアーティスト写真もそんな雰囲気なんですよね。一番苦労したのは“NaNaReMiLaMiNa”ですけど(笑)。呪文っぽいものが欲しいなと思って、いろいろ言葉を組み合せていったんですよ。でも、一回聴くと自然と入ってくる感じじゃないかな。

何だろうと思わせつつ、キャッチーに響きますよね。

HIZUMI
最近、そういうのが好きなんですね。辞書やネットで調べても出てこないところがいいなぁって。「WEDICIИE」の時もそうだったんですけど、曲の中にひとつそういうものがあるとすごく異色感が出るというかね。

本作リリース後はまず北米と欧州を中心に回り、その後は国内各地と、長期のツアーが予定されていますよね。

HIZUMI
ライヴでは音源とはまた違った世界観が表現できると思うので、観たことがない人にも、ぜひ一回観てほしいですね。
ZERO
写真とかでは怖そうに見えるかもしれないですけど、思うほど怖くない(笑)。意外と気さくな感じです(笑)。
D'espairsRay プロフィール

ディスパーズレイ:写真左より、ZERO(Ba)、TSUKASA(Dr)、HIZUMI(Vo)、Karyu(Gu)。1999年9月9日に現メンバーで結成。楽曲はハード&ヘヴィなサウンドを軸とした、ダンサブルかつメロディアスなもので、存在感のある独特のライヴパフォーマンスでシーンを席巻。国内のみならず、早くから海外での活動にも積極的で、今や恒常的に海外ツアーも行なっている。D'espairsRay オフィシャルサイト
公式サイト(レーベル)

OKMusic編集部

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