【mini】“絶対に幸せになってやる”
っていう強さ
これぞ、最新型のエレクトロ・ポップ・ダンスミュージック! 同世代のリスナーへ向けたリアル・メッセージとともに、miniの新たなサウンドを開拓した2ndシングルが登場だ。
取材:道明利友
タイトルからして“女子力”全開ですね(笑)。
はい!(笑) “GiRLS SPiRiT”ですから。女の子のパワーはすごいですからね、やっぱり。草食男子が流行ってるっていうのもあると思うんですけど、今の男の子、ちょっと力が弱いなって感じることも…(笑)
男子としては、身につまされます…(笑)。でも、本当に今回の曲はすごく強いメッセージがこもっているなっていう印象です。どんな思いから誕生した曲なんですか?
例えば、先生とか親に怒られてムカついたとか、自分の夢をどうやって叶えたらいいか分からないとか…。心のモヤモヤみたいなものが、みんな生きてるなかでそれぞれにあると思うんですね。そういう、誰しもが持ってるモヤモヤを吹っ飛ばせる起爆剤みたいな曲が作りたかったんです。で、“絶対に幸せになってやる”っていう歌詞が、サビの最後に入ってるんですけど。“幸せになりたい”じゃなくて“絶対に幸せになってやる”っていう強さみたいなところから、“GiRLS SPiRiT”ってタイトルも浮かんだんです。
“幸せになりたい”だと願望で、“幸せになってやる”だと決意というか。強いニュアンスですよね。
私は歌手になるっていう夢を持って昔からやってきて、でもそれが上手くいかない時期も長くて。“こんなにやってるのになんで私は上手くいかないんだよ…”みたいな経験が私にもあって、これを聴いてくれる人も同じような経験はそれぞれあるんじゃないかと思うんですよね。そういう気持ちから始まって、曲の頭でいきなり歌ってるんですけど…。“大丈夫だから!”みたいな(笑)。人は誰でも悩むし、でも、それを越えたあとには気づかないうちに強くなってて。昨日を振り返ったら、あんなに辛かったことが大丈夫になってるとかっていうことが大人になっていくなかであると思うから、そういうことは私自身が感じたリアルな経験からも伝えたいなって思うんですよ。
2曲目の「Dear Friend」はポップなテイスト、3曲目の「Baby baBy」はギターをフィーチャーしたロックなテイストで。サウンド的には、エレクトロを軸にしていろいろなベクトルに広がっているなっていう印象でした。
「GiRLS SPiRiT」みたいなエレクトロなダンスミュージックとか、R&Bやヒップホップとかのクラブミュージックだったりとか、逆にすごいポップな歌謡曲って言われるようなものだったりとか…。miniっていう人が真ん中にいて、そこにいろんなものを引っ張ってきて取り入れた結果というか。で、例えば…サウンドはすごいクラブテイストで普通の女の子にはちょっと分かりにくいかもしれないから、そのぶん歌詞は分かりやすくしようとか。自分が伝えたいメッセージはこうだからサウンドはこうっていうふうに、その都度パワーバランスを考えながらやってる感覚ですね。やっぱり、私自身がそういうところでいろんな経験をしてきたっていうこともあって、いまどきの若い女の子たちにメッセージを伝えたいってすごく思ってるんですよ。あと、中学生とか高校生の子たちはクラブには入れないじゃないですか。でも、私はもうそういうところを通ってきた結果、今のこういうスタイルがやれていて。そういう中からできてくる音楽で、若い子たちをminiの世界に引っ張れたらいいなとは思ってるんですけどね。
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