L→R 辻本健司(Ba)、山口教仁(Dr)、花沢耕太(Vo&Piano)

L→R 辻本健司(Ba)、山口教仁(Dr)、花沢耕太(Vo&Piano)

【Chicago Poodle】いろんなシチュエ
ーションの人に聴いてほしい

Chicago Poodleから春を前に届く新曲は、そのタイトルが物語るように出会いと別れを描いた桜ソング。シンプルなアレンジで切々と聴かせる、卒業シーズンにぴったりな珠玉のバラードについて3人が語ってくれた。
取材:石田博嗣

「桜色」は音と音の隙間も聴かせるような味わいのあるバラードで、Chicago Poodleにしてはシンプルな曲ですね。

花沢
楽器の使い方やエアー感は大事しましたね。メロディー自体は2年ぐらい前に作ったもので、その当時は“桜”をイメージしたとかはまったくなかったんですけど、おっしゃられた通りにすごくシンプルに、言葉数も減らそうと思って作りました。

言葉数が少ないのは、歌詞を書く時に大変だったのでは?

山口
かなり(笑)。特にAメロが短いんで、結構言葉を選びましたね。でも、デモを最初に聴いた時にフワッと風に舞っている桜を連想した…特にイントロのピアノのフレーズと、サビのメロディーが最後にガッと高揚するところが桜を印象付けたんで、思い描いた場面をそのまま言葉にしたという感じですね。

歌詞には別れが描かれているわけですが、悲しさや切なさではなく、温かいものを感じました。

山口
いろんなシチュエーションの人に聴いてほしかったんですよ。例えば、恋愛の歌だと捉える人がいてもいいし、それこそ卒業とか…“良いことも悪いこともひっくるめて全てに感謝して、次に進んで行こう!”っていう気持ちを綴ったんで、ほんといろんなシチュエーションに当てはめて聴いてほしいなと。

辻本くんが、最初にこの曲を聴いた印象は?

辻本
僕は歌詞が付いた状態のものを聴いたんですけど、Aメロとかは静かに語りかけるように歌ってて切ないし、サビはエモーショナルに歌っていたんで、その段階で曲の中にドラマがあると感じましたね。

では、プレイ面ではどんなことを意識しました?

花沢
生き生きとした感じっていうのは意識していましたね。春の桜って景色的にも彩りがあるじゃないですか。そういうことも意識して、“ここはハープが主張して、ここではピアノが~”みたいなことを考えてレコーディングしました。ピアノに関してもタッチ感とか音の強弱を注意したし、楽器が繊細でやさしい分、歌は力強く…それは言葉の持つエネルギーに任せたというか。
山口
一番気を付けたのはダイナミックスというか、抑揚の部分ですかね。あとは、どれだけ歌を邪魔せずに彩れるかって。結構間がある曲なんで、その空間をいかに心地良く聴かせるかを意識しました。ドラムが肝になってくる曲だったんで、ミックスとかの音処理にもこだわって。
辻本
場面場面での感情が豊かなんで、伸ばすところは伸ばして、抜くところは思い切り抜くってことを意識してやってましたね。言葉をひとつひとつ伝えるようなバラードだからリズム隊はいらんことしなくていいというか、どっしりとすることが前提の上で、どういう味付けをするかだったんで。最終的にいろんな楽器を入れて完成させたものを聴いたら、ハープやフルートとかも映えていて、すごく納得のいくものに辿り着いたなって思いますね。

カップリングの「GET UP! ~不屈のファイティングマン~」は昨年の「Fly ~風が吹き抜けていく~」に引き続き、CS・スカイA『猛虎キャンプリポート』のテーマソングなんですね。

花沢
ありがたいですよね。昨年はキャンプを観に行ったりしたんですけど、球場で「Fly ~風が吹き抜けていく~」が練習中にガンガンに流れているんですよ。それを目の当たりにしたんで、今回はそういうことも意識して作りました。「Fly ~風が吹き抜けていく~」は風…六甲下しとかをイメージして作ったんですけど、今回は虎が吠えるイメージでメロディーを作ったし、歌詞も辻本とやり取りしながら考えていきました。
辻本
花沢が「Fly ~風が吹き抜けていく~」とはまったく違うアプローチで作りたいって最初から言ってたし、デモ音源の段階でピアノも暴れるというか、踊っている感じで、歌も吠えていて力強い感じがした…「Fly ~風が吹き抜けていく~」はファンに対して“僕らが見守っているから頑張れ!”って背中を押すような歌詞だったんですけど、今回は僕自身に対して“こうじゃないとあかんやろ!”というものを書きました。で、第一案が出来上がった時に花沢に見せたら、キャンプということなんやし…それこそ選手だとスタメンみたいな、でっかい夢を掴むことができたら一生分の幸せが得られるかもしれないから、今を頑張らないとあかんっていうことを入れてくれっていう要望があったんですよ。だから、逆説的に“今を頑張らないと、何も手に入らないぞ!”っていうメッセージを入れたんです。

サブタイトルもインパクトありますよね。こんな時代だけに“不屈”に説得力を感じました。

辻本
そうですね。すぐに諦めてしまう風潮がありますけど、プロ野球選手って怪我をしても必ず復活して、僕らに夢を与えてくれる…まさに阪神タイガースには金本選手という“不屈のファイティングマン”がいるんで、そういう闘志も盛り込めたらテーマにぴったりだなって思って。

“何よりまず 自分に勝つことが重要”だと。

辻本
自分がやったことというのは、例え結果が出なくても経験値になるってことも言いたかったので、“やらなあかん!”と。自分への喝という意味でも、こういう歌詞を書いたのなら、僕自身もだらけた生活はできないですし(笑)。
花沢
Chicago Poodle自身にもこういう歌詞は当てはまるし、選手の方が聴いても“掴みとれ!”っていうのは優勝をイメージしてくれるとうれしいですね。歌詞もメロディーもアレンジも全部が燃えたぎるようで、まさに“炎のタイガース”みたいな曲になったんじゃないかなって(笑)。

確かに(笑)。そして、先日、重大発表があったわけですが…

山口
あれ、書き方が悪かったですね(笑)。
花沢
“お知らせ”ぐらいにとどめておきましょうって言ってたんですけど、次の日にホームページを見たら“重大発表”になっていたという(笑)。まぁ、大阪でホールライヴをするっていうのは、僕らにとっては重大なことなんですけど。
辻本
デビューする前は全国ワンマンツアーをやりたいって言ってたんですけど、それをデビュー1年目でクリアーしたし、去年も回れたから、次の目標としてホールライヴに挑戦してみようって。でも、僕たちだけの力ではできないので、ファンの人にも助けてもらって一緒にライヴを作れたらいいなと思って、このライヴはファンの人に曲を選んでもらって、それでセットリストを組んでやるんですよ。そのライヴにつなげるためにも、これからの半年間はいっぱいいろんなところでライヴをやって、より多くの人に「桜色」を聴いてもらいたいなって思ってます。
花沢
「桜色」がリクエストの上位に来てほしいですね。
Chicago Poodle プロフィール

シカゴプードル:精力的にライヴ活動を続ける中、コンスタントに作品を発表し続け、09年3月にシングル「ODYSSEY」でメジャーデビューを果たした。80年代洋楽ポップスが持つ懐かしくも切ないメロディーラインや花沢の伸びやかな歌声、山口&辻本のリズム隊が織り成すアーバンなアンサンブルから“ピアノ名曲工房バンド”と評され、注目を集めている。Chicago Poodle オフィシャルHP

OKMusic編集部

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