【AYABIE】バンドの土台が出来上がる
瞬間

ツアー前半はアルバム『Virgin Snow Color -2nd season-』が出たばかりだったのもあって、まだファンのみんなに馴染んでない状態で。それがツアー後半に差し掛かってくると、音源を聴き込んで来てくれるので反応が全然違いましたね。前半は僕たちの“楽しんでほしい”って気持ちとお客さんの“楽しみたい”って気持ちが上手く重なって盛り上がるんですけど、後半はお客さんの方がパワーあるんじゃないかってぐらいの会場ばかりで（笑）。それに負けないようにうちらも盛り上げないとっていうのが良かったですね。

今回は僕たちの音をじっくり吟味してもらって、好きだと思ってくれた人が来てくれたので、確実にホームだなっていうのはありました（笑）。プラス、こんなに大勢来てくれたんやって嬉しくて、楽しくできました。もっと増えたらいいなって、ライヴのMCでも言いましたけど。それぐらい超良かった。今できる自分たちの集大成を各々かたちにできたし、ちゃんと次につながるライヴができました。

そうですね。判断される最初で最後のチャンスかもしれないと思うとプレッシャーではありました。でも、それに絶対打ち勝てると思って全部始めたことなんで、意識の持ち方に気を使って…気持ちの面でも強くなったと思います。あとは、再始動するにあたり、これだけ待たせてたんだから、来てくれたみんなの期待に応えなきゃっていう気持ちも強かったですね。音源には自信があったので、それをライヴでどう観せられるのか？　バンドの実力を上げる意味でも、やっぱりライヴでしか鍛えられない部分もあるじゃないですか。今回のツアーを回ることでいろいろ得るものも多かったように思います。

それと僕のパートがギターからヴォーカルに変わってるのと、インテツくんとタケヒトくんの立ち位置が入れ替わっているので、ちょっとした緊張感もありました。

しかも、セットリストもツアー中変えてないので、1本1本“このライヴがツアーの集大成だ”っていうのを今まで以上に考えて回ってましたね。音源だけじゃなくて、バンドに関わることは全部自分たちで話し合っているので、意識から違ってきてるというか。

ライヴが終わった後もその日のライヴ映像を4人で確認してね。だから、ライヴが目に見えて良くなっていったのでファイナルはぜひかたちに残したいなと。

今回のツアーって、バンドの土台が出来上がる瞬間だったと思うので、みんなに観てほしくて。

いろんな経験をした分、自分たちには判断材料がいっぱいあるので、例えば何かやりたいことがあったら、どうすればいいのかを落ち着いて考えられる。気持ち的には新人バンドですけど、いろんな経験を積んだ新人バンドなので…強い（笑）。

レベル1の勇者だけど、装備がドラゴンキラーみたいな。

途中まではむちゃくちゃ楽だけど、そこから先どう進んでいくのかが肝心ですね。