相手への気持ちが捨てられない想いを綴る失恋ソング「からっぽ」を表題曲に配した待望の2ndシングルについて、佐藤史果は“さまざまな気持ちに浸れた”と語った。
取材:石田博嗣

デビューして約半年が経ちますが、何か変わりましたか?

多くの方がTwitterとかで私の声が好きだって言ってくださったり、歌を気に入ってくださる人がだんだん増えてきて、私もアーティストとしての一歩を踏み出したんだなって(笑)。もっと頑張らなきゃっていう気持ちになるし、早くライヴとかできるようになりたいっていう想いが強くなりました。

その第一歩がYouTubeで始めた『フミカバー』?

そうですね。私が普段どんな曲を聴いているのか、ルーツが何なのかっていうことと、シンプルに音楽で遊びたいという思いで始めたんですね。それこそ和洋関係なく…私はルーツがゴスペルなので日本語の歌はまだまだ勉強しないといけないんですけど、1回目が『うさぎ追い しかの山』だったり(笑)。3回目で歌っているポリスの『見つめていたい』はスタッフが勧めてくれたりして、いろんなジャンルのものが歌えるので、私自身もすごく勉強になってます。

今後が楽しみですね。では、2ndシングル「からっぽ」についてうかがいたいのですが、まず最初に聴いた時の印象は?

メロディーがカッコ良いなっていうのが第一印象で、とても気に入ったんですね。でも、歌ってみるとすごく難しくて…。メロディーとメッセージがリンクする部分がうまく表現できなかったりして悩んだ時期もあったんですけど、“ここはどんなふうに歌ったら気持ちが伝わるかな?”とか考えながら、周りのスタッフからも意見を聞きつつ、分からないことは作曲家さんに聞いたりして、いろいろ試行錯誤しました。

切ない失恋の歌なわけですが、どう歌い上げようと?

まだ想いを捨てられずにいるっていう感じですよね。少ないんですけど(笑)、私にも恋愛の経験は一応あるので、その時の想いとリンクするところもあって、そういう意味では曲の世界には入っていきやすかったですね。だから、この曲の主人公の気持ちと私の気持ちを合わせて、素直に歌えたかなって思ってます。

最後の“あの日より君が好きだよ”の部分では、込み上げる気持ちがマックスっていう感じですね(笑)。

マックスですね(笑)。結局、その想いっていうのは相手に伝えられていないじゃないですか。伝えたいんだけど、なんとか押し殺しているっていうか。だから、叫んでいるんだけど、声にはなっていないっていう気持ちを最後に入れられたかなって。その余韻が後のフェイクとなって出ていると思います(笑)

カップリングは幸福感が綴られた「Gift」と男目線の失恋ソング「泣いて笑って」、全3曲を歌ってみてどうでしたか?

歌は凝縮された小さなドラマっていう感じがするんですね。私はすごく本を読むんですけど、『泣いて笑って』のような男性の感情というのは本から学んだものだったり、分からない部分はスタッフに聞いたりして…男の人って気持ちを引きずるってうかがったんですけど(笑)、その想いを自分なりに理解して歌いました。前作は私自身の素直な気持ちを歌った作品だったんですけど、今回は恋愛面でさまざまな気持ちに浸れたので、いろんな気持ちだったり、いろんな人になれて、すごく楽しかったです。

冒頭の『フミカバー』であり、作品であり、今はどんどん自分の可能性を広げているような感じですね。

そうですね。自分でも“あっ、こういう曲、私に合うんだ”っていう発見もありましたし、自分が歌を通じ、どういう表現ができるか!?ということをスタッフの方たちと一緒に探しながら、真剣に音楽に向き合っています。
佐藤史果 プロフィール

サトウフミカ:透明感あふれるハーフトーンヴォイスとブラックミュージックが持つ豊かなフィーリングを併せ持ったヴォーカルが集めるニューカマー。2011年4月にシングル「All for you」でデビュー。オフィシャルHP

OKMusic編集部

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