【KANAN】仲間に支えられて
強くなっていく姿

“表現の歌姫”と賞されるKANANの1stシングル。アニメ『遊☆戯☆王ZEXAL』のオープニングテーマでもある「BRAVING!」に込めた想いを訊く!
取材:ジャガー

初のワンマンライヴ『ひとりあそび Vol.1』が無事終わりましたね。お疲れ様です!

最初の3曲は頭が真っ白で、緊張のせいで音をうまく取れない部分もあったんですけど、学ぶことがたくさんあってライヴの楽しさと怖さを感じることができました(笑)

平然と歌ってらっしゃいましたけど、KANANさんの楽曲は難易度が高いですよ。相当ヴォーカル泣かせかと(笑)。

私もそれは思います(笑)

そんな中、アンコールラストで聴いた「BRAVING!」は疾走感があってカッコ良かったです。1stシングルに相応しく、勢いが感じられました。

音楽を始めた頃は、まさか自分がCDを作るなんて想像もしてませんでしたね。歌うのが楽しくて…例えば、誰かに“CD作るからちょっと参加してくれる?”って頼まれたら、ご飯をおごってもらうか、お菓子をもらえたら引き受けてたぐらいだったんですよ。だから、シングルというかたちでちゃんと曲を出せるのはすごく嬉しいです。しかも、アニメ『遊☆戯☆王ZEXAL』のオープニングに使われるという贅沢な限りで。

どんなに苦しくても突き進んでいこうとする逞しさは、聴き手を勇気付けると同時に『遊☆戯☆王ZEXAL』ともリンクしていますね。

私なりに『遊☆戯☆王ZEXAL』を解釈して歌詞を書きました。まず、少年系漫画やアニメが大好きな私としては、“夢”“希望”“仲間”という題材は外せなかったですね。で、主人公はデュエル(カードバトル)初心者で最初は失敗ばかりするんですけど、不屈の闘志の持ち主でとにかくチャレンジしていくんですね。そういう未熟な主人公が仲間に支えられて強くなっていく姿を『BRAVING!』では表現しています。

漠然と抱いていた夢が、絶対に掴んでみせるという固い決意のもとに現実的な目標へと。その細かな心理描写を歌われていることが印象的でした。

番組も半年が経ち、番組開始時よりも彼は確実に強くなっているはずですから、そういった成長過程も見せたくて。あと、曲調もただ明るいだけじゃなくてストーリー性を感じるものだったので、そこでイメージを掻き立てられました。もともと、私は誰かが別れるだの、どうしようもない悲しみといったドロドロした昼ドラ系の歌詞を好んで書いていたので、明るい歌詞を書くのが苦手なんです(笑)。だから、曲に救われた部分は大きいと思います。

こういう希望に満ちた楽曲を歌ってみていかがでしたか?

最初は不安も多かったですが、やってみるともっと明るい曲も歌いたいなぁと思えました。挑戦してみるのも楽しいんだなって。いろんな楽曲を歌ってみたいですね、可愛い曲とかも。

では、2曲目の「Birthday」はKANANさんにとって真骨頂と呼べるナンバーなわけですね。

そうですね、暗くて私が得意とする分野です。『BRAVING!』は疾走感ある明るい曲になったので、2曲目にはそれとは真逆の『Birthday』を入れようかと。

こちらもストーリー性を重視した歌詞ですよね。

好きな人と一緒に過ごした日常が突然壊れてしまうという設定です。相手が亡くなってしまい、自分ばかりが歳を重ねて、いつしか大好きだったその人の年齢を追い越してしまった。そんな毎日を信じられないでいる歌なんですけど…改めて聴くと『BRAVING!』と世界観が違いすぎて驚きますね。
KANAN プロフィール

カナン:動画サイトでの投稿をきっかけに、魅力あふれる多彩な声とそのずば抜けた表現力で人気を持つ女性ヴォーカリスト。2010年アニメソングカバーアルバム『Surf Anime』よりKANANとして本格的に始動。オフィシャルHP

OKMusic編集部

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