【三浦サリー】切ないけど勇気をもら
えるようなアルバム

恋愛の切なさを歌った“セツナソング”で女性の共感を集める三浦サリーが、彼女の2大テーマである“泣キ歌”と“恋ノ歌”をコンセプトにしたミニアルバムを2枚同時リリース!
取材:舟見佳子

今回の2枚のミニアルバム、それぞれどんなイメージで作っていったのですか?

『泣キ歌』のほうは、特に恋愛の歌ばかりというわけではなくて、友情ソングも入ってたりするんですね。『恋ノ歌』のほうはしっとりした感じの曲もあるんですけど、ちょっとアップテンポの曲もやっていたり。切ないだけじゃなくて、ちょっとワクワクドキドキ…恋のワクワク感とか、そういうのも入ってるアルバムです。イメージとしては、『泣キ歌』は夜とか寝る前に聴いてもらいたいなぁみたいなのがあって。で、『恋ノ歌』のほうはワクワク感とかそういうのもあるので、ドライブしながらでも聴いてもらえるような感じですね。恋愛のセツナソングだけど、外で歩きながら聴いたりとか、運転しながら聴いたりとか、そんな感じの曲も入ってるので、そういう情景もイメージしましたね。

今作の歌詞で目指した世界観というと?

私の楽曲って“セツナソング”って言われることが多いんですけど、今回のミニアルバムでは、ただのセツナソングじゃなくて、切ないけどやさしい気持ちになれるというか、勇気をもらえたりとか、そういうものを目指しました。ただの涙モノの歌詞じゃなくて、それを聴いて“頑張ろう!”とか、“あぁ、私だけじゃないんだ”とか、“恋っていいな”とか、そういうふうに思ってもらえるような言葉を全曲に散りばめてます。

今回ならではの挑戦とか、新しいことってありますか?

初めての挑戦としては、ダンスチューンですね。あと、ちょっとラテンっぽい曲も入ってます。今までのシングルで明るい曲って実は1曲しかなかったんですけど、今回はそれよりさらにもっとっていうか、踊れるような感じの曲をやってみたくて。あと、ボーナストラックで『魔法使いサリー』をカバーしてます(笑)。私、ずっとフルートをやっていて、いつかそれをどこかでフィーチャーできないかってずっと考えてたんで、ついに『魔法使いサリー』でフルートを初披露です。みんながどんなふうに受け止めてくれるのか楽しみですね(笑)。“あ、こんなことしちゃうんだ”みたいな意外性も見てもらえたらなって思います。

特に気に入ってる曲があれば教えていただけますか?

今回の2枚同時リリースのリード曲でもある、『恋ノ歌』のタイトルチューン『恋ノ歌~キミに逢えて~』ですね。この曲は、自分が今まで歌ったラブソングの中で、一番言いたかったことが言えてる気がする。一応、サヨナラの曲ではあるんですけど、曲に込めたメッセージはそうじゃなくて。サビ頭で《サヨナラじゃなくありがとうの一言で》って歌ってるんですけど、せっかく好きな人と出会って、思い出を一緒に作って…だから、サヨナラじゃなくてありがとうって言えたらいいねっていう歌なんです。友達にしても、恋人にしても、お別れの時は、どんな別れ方だったとしても、“バイバイ”とか“サヨナラ”じゃなくて、“ありがとう”って言いたい。私も正直言って、いつも時間が経ってから気付くんです。“あぁ、なんであの時言わなかったんだろう”とか。そういうのを言えてたらなぁっていう思いもあって書いたんですけど。この曲が完成して聴いた時、自分の曲を聴いて初めて泣いちゃったんですよね(照れ笑)。一昨日、この曲のPVを撮ったんですけど、実はちょっと泣くシーンがあって。撮る前は、“そんな人が見てるところでなんて絶対泣けない!”って思ってたんですけど、そこもなんか、自然に泣けたっていうか。それくらい自分の中で思い入れがある曲ですね。

他にも印象深い曲ってありますか?

『マダ君のコト』は、昨年の10月にワンコーラスだけを無料配信した曲なんです。レコチョクさんから配信する前にコラボ企画として特集を組んでいただいて、リスナーの方から恋愛のエピソードを募集したんですよ。この曲の歌詞は、それを全部読んでから書いたものなんです。結構反響をいただいたんですけど、みんなが思ってるリアルなことを私もいろいろ読ませていただいて、自分自身なんかこう…すごい元気をもらった曲ですね。みんなからもらったエピソードを読むと、いろんなエピソードがあるんですけど、結局は“あぁ、みんな同じようなことで悩んでるのね、実は”みたいな。どんな歳の人でも。男の方からもいただいたんですけど、“あ、なんだこういうこと思ってるのか”みたいな。今まで恋愛の歌詞を書いてましたけど、自分ひとりで書いてるから“これって私だけなのかな?”とか思ってた部分もあったんですけど、この時にいただいたエピソードを読んでたら、“あぁ、みんなやっぱり一緒なんだな”って思う部分がすごくあって。それで書いた歌詞だったんで、私ひとりじゃなくて、みんなの気持ちが詰まってる曲かなぁと思います。

サウンド面では、「LOVE&GAME」が今までにない感じですね。

これはすっごい楽しかったですね。最近、定期的にダンススタジオに入って体を動かして歌ったりしてるんですね。それで、この曲をダンサーの方に聴かせたら、その場で踊り始めてちゃって(笑)。それで、今みんなでフリとか考えて楽しくやってるんですけど。この歌詞はちょっと自分にとって新しい感じですね。何だろうな…お茶目っていうか、ちょっと愚痴も言っちゃうし、みたいな感じの。この曲はライヴとかでやると一番盛り上がるんじゃないかなって思いますね。

では、この2枚のミニアルバム、どんなふうに楽しんでほしいですか?

やっぱりシングルと違って、アルバム曲では今まで見られなかった三浦サリーの部分を見てもらえると思うんですね。ダンスチューンもラテン調の曲もありますし。切なさもあるけど元気になれる、そんなアルバムだと思うし、これからの季節にほんとにぴったりの作品になったと思うので、ぜひ楽しんでいただきたいですね。
三浦サリー プロフィール

ミウラサリー:秋田県出身。フェリス女学院大学卒業。2010年12月に「会いたくて…feat.JOYSTICKK」でプレデビュー後、配信シングルで注目を集め、この4月にミニアルバム二枚同時リリースで本格メジャーデビューを果たす。オフィシャルHP

OKMusic編集部

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