【藍井エイル】
夢を諦めたくない全ての人へ

一度聴けば忘れることができない、勢いとハリのある歌声が印象的な「INNOCENCE」を含んだニューシングル。夢を追う、まっすぐな思いを歌った、心の奥まで行き届く藍井エイル流の応援ソングだ!
取材:吉田可奈

「INNOCENCE」は、とても印象に残る“強い”新曲ですね。

実は、デビュー前から温めていた曲なんです。最初にこの曲のデモを録った時は、まだ歌うことに精一杯だったんですが、それから1年経った今だからこそ、どう歌えるか、どう表現できるかを自分の課題として、レコーディングに臨んだんです。

当時よりも良い曲にしたいという思いが強くなった?

そうですね。デビューしてからの1年で一番変化したのが、“もっと成長したい”と思うようになったことなんです。それまでは自己満足のところがあったんですが、今となっては、もっと感情を込めて、もっと多くの人に届けたいと思うようになったんですよね。そのためには、表現力も歌唱力も付けなくちゃいけないなって思うようになって…

そう思うようになったのは、やはりライヴの回数を重ねたからですか?

はい。ちゃんと聴いてくれる人が増えてきた実感があるからこそ、“もっともっと”という貪欲さが生まれてきたんです…もともと貪欲なほうなので、当然の流れなのかもしれないんですけどね(笑)

大事なことですよね。そんながむしゃらさが、この曲の歌詞にも随所に表れていて。

“夢を追いかける人”がテーマになっています。夢を追いかけていると、辛いことや苦しいことだらけだと思うんです。それはなりたい職業だけじゃなくて、恋愛だったり、仕事だったり、受験勉強でも、一緒のこと。諦めようと思ってもなかなか諦められないのが本当の夢。それを思いながら走り続ける大切さを歌っているんです。

藍井さんも、歌手になるという夢をずっと追ってきたんですよね?

でも、私は一度この夢を諦めたことがあるんです。ただ、どうしても諦められなくて、動画サイトに歌を投稿していたんですよね。結果として、それが今ここにいる道となったので、私にとって“夢を諦めない”ということは重要なこと。その思いを歌にして届けるということに、使命も感じているんです。

“夢を諦めない”と簡単に言葉にはできますが、実行するとなると大変なことですよね。

そうなんですよ! 極力諦めたくないですが、どうしたって精神力を消費するし、簡単に叶わないからこそ、落ち込む。途中で大声で叫びたくなることも多々あると思うんです(笑)。実際に私もそうでしたね。でも、諦めずに乗り越えて見えた道は、本当に何にも変えがたいものなんです。その景色をぜひ見てもらいたくて、夢を諦めないでほしいと声高く歌いました。

サビも爆発していますもんね(笑)。

《隠してた感情が悲鳴を上げてる》ってサビは、突き抜けるイメージで叫ぶように歌いました。もう迷わないぞという精神で歌っているので、それが伝わると嬉しいですね。

サウンドも“THE 藍井エイル”という感じですが、ここまでメッセージ性が強いとアコースティックになってもビシビシと伝わってきそうですね。

ありがとうございます! その通りなんですよ。アコースティックにしたとしても、メッセージは強く伝わると思うんです。それくらい力強く歌ったので、夢に悩んだ時、行き詰った時は、ぜひこの曲を聴いて、気分を持ち直してもらいたいです。

2曲目の「Velvet Tears」も、「INNOCENCE」のテーマと通じるものがありますよね。

この曲は北欧神話をテーマに作詞家の方に歌詞を書いてもらったんです。北欧神話に出てくるオーディーンという戦の神様は、自分の目を犠牲にしてでも知識を得ようとした貪欲な神様。さらに、どんなに辛い状況で苦しくても、未来を信じたいという思いを持っているんです。どんな状況でも未来に突き進むぞという思いが前に出た“がむしゃら”な曲に仕上がりました。

確かに、この2曲はとにかく“がむしゃら”ですね。

間違いないです。だからこそ、言葉のボキャブラリーが必要になってくるので、そこは難しい点でもありました。

熱いものを感じるものの…エイルさんはインドア派でしたよね?

はい。部屋でゲームばっかりしながらも、熱くなりたい女の子でした(笑)。松岡修造さんに憧れていて!

え~、意外!!

言葉ひとつひとつがとにかく常識を超えていて、その言葉を聞くたびに“頑張ろう!”って気になるんですよ。

では、今までもそのがむしゃら感を貫いてきたんですか?

そうですね。だからこそ、親にいつも怒られていました。“だから、あの時ダメだって言っただろう。もっと考えろ!”って(笑)

あはは。でも、だからこそこういったまっすぐなメッセージが生まれるんですよね。

だと、いいんですけどね(笑)。きっとここまできたら性格もそうそう変わらないと思うので、これからもまっすぐで素直なメッセージを乗せていけたらって思います。

楽しみにしています。改めて、リスナーにはこのシングルをどう聴いてもらいたいですか?

辛い状況に堕ちた時、夢を切り捨てようとする人はたくさんいると思うんです。でも、その中に少しでも迷いがあれば、それは諦めたくないサイン。そこでもう諦めたと思っても、泣いたり、ショックを受けたりすることが少しでもあるのなら、このシングルの曲たちを聴いて心の中に問いかけてみてほしいなって思うんです。

夢に出会えること自体、奇跡ですもんね。

そうなんですよ。諦めたくないというものに出会えたことの素晴らしさを感じて、ぜひ頑張ってもらいたいですね。
INNOCENCESME Records
    • 初回生産限定盤(DVD付)
    • SECL-1214~5 1500円
    • 通常盤
    • SECL-1216 1200円
    • 期間生産限定盤〈アニメ盤〉(DVD付)
    • SECL-1217~8 1500円
藍井エイル プロフィール

アオイエイル:2011年10月、シングル「MEMORIA」でメジャーデビュー。自身のFACEBOOKページには世界中から50万以上のいいね!が寄せられるなど海外からの支持も大きい。シングル13枚、オリジナル・アルバム3枚を経て、2016年10月にベスト・アルバム『BEST -E-』『BEST -A-』を同時リリース。2016年11月4日(金)・5日(土)に行われた日本武道館公演をもって活動休止。休養を経て、今春より活動再開。藍井エイル オフィシャルHP(アーティスト)
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