【MAN WITH A MISSION】『MAN WITH
A MISSION “The World’s On Fire
TOUR 2016” ~追加公演~』2016年1
0月23日 at 幕張メッセ 国際展示場9
~11ホール

撮影:Nobuyuki Kobayashi、Daisuke Sakai(FYD inc.)/取材:竹内美保

 壮観。深化と進化を多彩さでもって具現化し、提示してみせた、濃厚でありながら清々しく突き抜けていくようなミュージックスケープ。強靭さがダイレクトに伝わってくる新木場Studio Coastでのライヴも素晴らしかったが、彼らの楽曲が湛えるスケール感や音のダイナミズムは、やはりアリーナクラスの場でさらに映えることを改めて確信した。

 “本日、MAN WITH A MISSION、全身全霊ヲモチマシテ、アナタタチヲブッツブシニ来マシタ!”というJean-Ken Johnny(Gu&Vo&Raps)の言葉通り、オープニングナンバーからいきなりの沸点越え。鋼鉄のボディで疾走するようなヘヴィかつエッジの効いたサウンドと、鮮やかなコントラストを成すTokyo Tanaka(Vo)とJean-Ken Johnnyのタフでエモーショナルなヴォーカリゼーションが繰り出す、魂を込めた弾丸のごときキラーチューンの数々に約2万5000人のオーディエンスのヒートアップは止まることを知らない。とりわけ圧巻だったのは最新アルバム『The World's On Fire』の中核となるナンバーから「Seven Deadly Sins」への流れ。非常に明確なメッセージを打ち出した映像も重なり、これまでの彼らのライヴでもっとも衝撃的なシーンだったと言えるだろう。また、BOOM BOOM SATELLITESの中野雅之をプロデューサーに迎えた新曲「Hey Now」ではレイブ感のあるスペーシーなサウンドで、バンドが新たなフェーズに入ったことを感じさせた。

 選曲、構成、照明と映像、メンバーそれぞれの、そしてバンド全体としてのパフォーマンス…全てが最良のかたちで融合し、昇華していた、幸福な音楽空間だった。

セットリスト

  1. 現在ツアー中のため、セットリストの公表を控えさせていただきます。
MAN WITH A MISSION プロフィール

マン ウィズ ア ミッション:頭はオオカミ、身体は人間という5人組のロックバンド。本人たち曰く“究極の生命体”とのこと。“マンウィズ”、“MWAM”の呼称で親しまれる。2010年より始動。11年6月に1stフルアルバム『MAN WITH A MISSION』でメジャーデビューを飾った。13年12月にアメリカのメジャーレーベル・Epic Recordsとの契約を発表し、全米、ヨーロッパツアーを開催するなど活動のフィールドを拡大させる。その後も映画、ドラマなど数多くのタイアップソングを担当。結成10周年を迎えた20年にはアルバム3作品をリリース。その後、同年に配信シングルを3カ月連続で発表した。21年6月に映画『ゴジラvsコング』日本版主題歌「INTO THE DEEP」を表題曲としたシングルを発売。9月にテレビアニメ『僕のヒーローアカデミア』第5期第2クールのオープニングテーマ「Merry-Go-Round」をシングルリリースし、11月に二部構成のアルバムの1枚目『Break and Cross the Walls Ⅰ』を発表し、同月よりアリーナツアーを開催した。22年5月に2枚目『Break and Cross the Walls Ⅱ』をリリースし、6月より全国ツアーも開催する。MAN WITH A MISSION オフィシャルHP

OKMusic編集部

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