L→R amimo(Dr)、松尾昭彦(Vo&Ba)、ナカハラコウタ(Gu)

L→R amimo(Dr)、松尾昭彦(Vo&Ba)、ナカハラコウタ(Gu)

【JELLYFiSH FLOWER'S】負けたくない
だけです、あの日の僕に

ソリッドでヘヴィなサウンド、キャッチーなメロディー、そして明確な意思を持った歌詞。ロックバンドの必要条件を満たす3ピースバンドが登場した。その首謀者である松尾昭彦(Vo&Ba)に訊く!
取材:帆苅竜太郎

1stアルバム『ジェリーフィッシュフラワーズ』は、演奏がスリリングでとてもカッコ良いアルバムに仕上がりましたね。ギター、ベース、ドラムが競り合っているかのようなアンサンブルがとてもいいです。制作を終えての充実度は相当なものだと想像できますが、実際、松尾さん自身はどう感じていますか?

ライヴ感を意識して音は作りました。思春期に好きだったロックバンドの感じを想像しながら、僕なりの解釈で…みたいな感じです。ただ、今はまずは始まりの音が鳴って、ホッとひと安心ってところでしょうか。充実感よりも、これからのことを想像する毎日です。

キャッチーなギターリフも印象的です。

あまりそこは気にしたことがなかったのですが、振り返ればリフすらも口ずさめるような楽曲作りを今作は意識していたような気がします。印象的なフレーズは削らない中で、音がぶつからないようにメロディー構築、みたいな感じだったと思います。

歌、メロディーの良さも全編において感じられますよ。

できないことはやらない、自分の中から素直に出てきたものだけを残すようにはしています。あとは、日本語が乗った時の美しさや虚無感、そこは必ず意識はします。

松尾さんのコンポーズってメロディーに乗せる言葉に無理がないというか、字余りも字足らずもないですよね。

詩として読んでも成立するように作っています。あとは、言葉を並べた時の見た目だったり。良い歌詞は読まなくても全体のかたちだけでカッコ良かったりするので、そういった自己満足を追求していたらこうなりました。

歌詞の中に“五線譜” “優しい歌” “哀しい歌” “愛の歌”等、メロディーのキーワードが頻繁に出てきますが、松尾さんにとってはそれだけ歌が身近なものだということなのでしょうか?

近いけど遠い、そんな感じがします。音楽だけを追いかけてここまで生きてきたようなものなので、空気というよりは神聖なものに感じているのでしょう、きっと。

アルバム『ジェリーフィッシュフラワーズ』は歌詞の内容にもグッとくるものが多く、ネガティブな状態を受け止めて、それでも前に進もうとする姿が随所に感じられます。中でも、《手の中に隠してある痛みと 思い出は咲いて 笑って 繋がっていく》《悲しみをは喜びを いつも歌ってる》と歌われている「ライフイズビューティフル」の突き抜け方は素晴らしいと思いました。

持っていたもの全てを捨ててからの再出発だったので、未来ばかりを想像していたことは確かです。ここに辿り着くまでの物語は、結果が出ないことには語ることもできないような小さな毎日の積み重ねでしたから、とにかく未来ばかりを想像していたと思いますし、今だって未来を想像しています。

白眉はラストに収録されている「喜びの歌」。《想像と悲しみを今 僕は越えて行く》《何度 形を変えても僕の夢は終わらない さあ あの日の続きを始めよう》と過去の挫折を乗り越えて未来へ向う姿勢が綴られていますが、この力強さの源は一体どこにあるのでしょう?

男の意地です。負けたくないだけです、あの日の僕に。

では、最後の質問になりますが、JELLYFiSH FLOWER’Sをどんなバンドにしたいと思っていますか?

それをみんなで考えていきたいなと思って作ったのが今回のアルバムです。10年後、どんなバンドになっているのか、とても楽しみです。
『ジェリーフィッシュフラワーズ』
    • 『ジェリーフィッシュフラワーズ』
    • TNAD-0041
    • 2013.06.05
    • 1800円
JELLYFiSH FLOWER'S プロフィール

ジェリーフィッシュフラワーズ:松尾昭彦(Vo&Ba/ex. GENERAL HEAD MOUNTAIN)、ナカハラコウタ(Gu/ex .HOLIDAYS OF SEVENTEEN)、amimo(Dr)というキャリアとテクニックを兼ね備えた3人によって2013年に結成。陸の孤島、九州は宮崎県より音楽シーンへゆらゆらふわふわ攻撃開始!

OKMusic編集部

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