L→R HIRO(MC)、DJ No.2(DJ)

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【LGYankees】“やっぱり、いいね!
”と感じられると思う

LGYankees結成から13年、7枚目にして初のベストアルバムがリリースされる。それもただのベストアルバムではなく、新曲、さらに新録セルフカバーも多数収録された豪華版。彼らの歴史と今が詰まった本作品の魅力について、HIRO(MC)に詳しく語ってもらった。
取材:桂泉晴名

“どうしたら喜んでもらえるか?” 僕
はお客さんのニーズが第一

LGYankeesにとって初のベストアルバムがリリースされますが、なぜタイトルに“?”が入っているのでしょうか?

今までコンピレーションCDや、出した曲を1枚のCDに詰め込んだアルバムもリリースしてきたので、今回が初ベストという感覚がないんです。“ベストなんだよな?”と自分たちの中で思っている気持ちが“?”に表れていますね。

新曲が4曲収録されていますしね。

他のアーティストはアレンジなどで、いろいろ変えていくと思うんですけれど、僕たちはお客さんのニーズを第一に考えています。今までのCDは、ファンの子たちが小遣いやバイト代を貯めて買ってくれた。それでも今回LGYankeesのベストが出るからと、手に入れようとしてくれる。それならやっぱり新しい曲を入れて喜んでもらいたい、と思ったんですよ。

毎回、あっと驚くフィーチャリングが楽しみなLGYankeesですが、新曲「Always !! feat. さとう宗幸」はシンガーソングライターのさとう宗幸さんが参加されていますね。

僕が幼い頃から見ていた方ですし、「青葉城恋唄」などの大ヒットから地元仙台で最も有名な方なんですね。いつか共演していただけたら、と思っていたら偶然同じレコード会社所属と分かり、今回このようなフィーチャリングが実現したんです。詞曲に関しては“自由にやってみて”と任せていただきました。年代が離れているし、お互いにやっている音楽も違うんですけれど、今回は僕らのフィールドにお越しいただいた感じです。でも、僕らの年齢くらいの芸歴をお持ちの大先輩なので、ピッチ感など全てがバッチリでしたね。

「Always !! feat. さとう宗幸」は苦難の状況でも立ち上がる気持ちでいよう、という強いメッセージを持った曲ですね。

東日本震災から3年が経った背景もあるのですが、それだけでなく、生きているとみんな浮き沈みがある。ふさぎ込んでしまう時も、明るく生活できる時もあると感じて、どの人が聴いても元気付けることができる歌にしたい、という思いで歌いました。

もう1曲は3rdアルバム『MADE IN LGYankees』に収録されている「Photograph」との連作「Photograph 2 feat.Noa」。なぜ“2”を作ろうと思われたのですか?

今年たくさんライヴを行なったのですが、“昔のも歌おうよ”とこれまでの曲を引っ張り出しているうちに、“これ、いい歌だなぁ”“みんなPart2を待っているんじゃないか?”と感じたんです。僕らって“俺たちがやるものを聴いてください”というスタイルじゃなくて、“みんなは何を聴きたい?”“どういうのを喜んでくれるかな?”というニーズに対して応えたいんですよね。それで自分たちもいいと思った曲だし、みんなが喜んでくれるという予想が立ったので、せっかくのベストだからと、新たに作ったんです。

LGYankeesはニーズをリサーチしてから楽曲を制作されるそうですが。

“この年代は、今、こういうものを欲しているんだな”とか、“こういうムーヴメントがあるんだ。じゃあ、俺たちで表そうとしたらこうだな”と、ターゲットが求めているニーズは必ず聞く、見る、そして採り入れるようにしていますね。

ご自身の強烈な思いから作るわけではないのですね?

相方であるDJ No.2は天才肌で、クリエイティブ的なことをすごく重要視していて、“他にはないもの、俺にしかできないもの”というところを追い求めているんですよ。でも、僕はスポークスマンでいいので。ふたりでひとつのチームだったら、誰もやっていないことに挑戦する奴と、みんなが欲しいものをあげる奴と、両方いていいんじゃないかと思っています。

なるほど。さらに新曲はLGYankeesのDNAを受け継ぐグループLGRookeesとのコラボ、橋本真依・ユンジとの曲も収録されているのですが。

LGRookeesは僕が主宰している音楽レーベル『NO DOUBTTRACKS』のアーティストで、歌もパフォーマンスも非常にハイスペックな3人組なんです。全員韓国のDNAを持っているのですが、日本語の曲を歌うと“日本語ってこういう鳴り方、鳴らし方があったんだな”と思わされてすごく新鮮なんですよ。声質も特徴的だし、韓国に似ている成分を出すアーティストさんはいますけれど、ここまで操っているのはなかなか聴いたことがありません。僕なんか一緒に歌っていて恥ずかしくなるような実力を持っているので、とにかく彼らの歌を多くの人に聴いてもらいたくて、今回参加してもらいました。あと、橋本真依とユンジもハイトーンヴォイスの持ち主で、こちらの楽曲も楽しみにしていてほしいですね。

OKMusic編集部

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