L→R GOT’S(Ba)、KEIGO(Vo)、IWASAKI(Dr)、KOHSHI(Vo)、TAKE(Gu)

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【FLOW】“ライヴに帰りたい”という
のが俺らのモチベーション

“平成26年はFLOWの年”とスローガンを掲げ、最新アルバム『26 a Go Go!!!』を完成させたFLOW。昨年のメジャーデビュー10周年イヤーにリリースしたフルアルバム、そして全国47都道府県ツアーを経て生まれた今作。原点である“ライヴ”を通じて、今作を語る。
取材:フジジュン

10年経ってこんな新鮮な気持ちでライヴ
に向き合えると思わなかった

9thアルバム『26 a Go Go!!!』が完成しましたが、メジャー10周年記念盤となった前作『FLOW THE MAX!!!』を推し進めた勢いと、全曲シングル級の破壊力を感じました。昨年、前作を掲げて行なった全国47都道府県ツアーを経て、そこから見えたことややりたいこともあったんですか?

TAKE
新しく何かを思ったというよりは、“ライヴを主軸に活動しています”という、ずっと言い続けてきたことを47都道府県回って具現化したというか。現場の大切さや、会いに行くことの重要さを改めて感じることができたし、“このやり方で間違ってない”というのを再確認した感じでしたね。ツアー中に作っていた曲もあったり、現場のリアリティーが新しい曲に落とし込めたと思っています。
KOHSHI
前アルバム『FLOW THE MAX!!!』から、ツアーへの流れがすごく良くて。今回の『26 a Go Go!!!』もその延長上にあるみたいなイメージなんです。だから、この後のツアーがすごく楽しみだし、全てはそこに帰っていくと思っていて。“FLOWの年”と言っている平成26年も、この良い流れのまま進んでいけるだろうなと思ってます。

しかし、デビュー10周年イヤーを終えたと思ったら、“平成26年はFLOWの年”って、なんやかんや理由を付けては、盛り上がりたがりますよね?(笑)

TAKE
アハハハ! お祭り野郎ですからね。
KEIGO
そりゃ、なんやかんや理由付けていきますよ(笑)。

アルバムを聴いても思ったのですが、デビュー10年経ってこういう進化をしてるバンドって珍しいと思いますよ。

TAKE
今回、“デビュー盤か?”って勢いありますからね。

うん。勢いだけでなく、好奇心や探究心も多分にある。これだけ攻めの姿勢と新鮮な気持ちで作品作りに臨めてるバンドって、なかなかいないんじゃないか?と思います。

TAKE
いい歳なのにね(笑)。確かに「ワンダーラスト」のスパニッシュな感じとか、「PRIDE」の語り口調とか、新しい挑戦もしているし、10年目だからってところでは、ライヴという軸があっての曲の在り方は、ちゃんと踏襲できているし。そこは結構、前回の『FLOW THE MAX!!!』が10周年記念アルバムだったというところで、“FLOWとは何ぞや?”とバンドともう一度向き合って、核心に迫れたところも大きかったんですよ。それを掲げて47都道府県ツアーに出て、それらの楽曲が現場で映えることも分かってしまって。
KOHSHI
そう。ツアーでは、“10年経って、またこんな新鮮な気持ちでライヴに向き合えると思わなかった!”と思わされたり、得るものが本当に多かったですね。
KEIGO
47都道府県でどっぷりライヴをやらせてもらう中で、またライヴの在り方とか、自分たちの曲の在り方をしっかり感じられたのがすごく良かったなって。そこでツアーが終わってしばらくお休みということもなく、そのままの流れで『26 a Go Go!!!』の制作に臨めたのも良かったなって。

“26 a Go Go!!!”というタイトルも、“まだまだ進んでいくぜ!”って意思表示にも感じます。

KOHSHI
それもあるし、“a Go Go”ってのはフランス語で“有り余るほど”とか、“いっぱい”って意味があって。“FLOWでいっぱい”って意味のタイトルが、FLOWの年にリリースする、このアルバムにぴったりだと思ったんです。

アルバムの楽曲が出揃ってきての印象は?

IWASAKI
曲選考会をやった時、ツアーの空気感が残ってるから、みんなが同じ方向を見ている感じがあったんです。ツアーを回って現場の大切さも改めて感じて、すごい自分たちの糧になっていて。アルバムにはその先に向かってというより、やってる最中の気持ちやイメージを詰め込めた感じでしたね。
GOT’S
47本もライヴあると、試行錯誤しながらライヴごとに演奏が良くなっていくのが分かったし、演奏方法もだんだん変わっていって。いつものツアーより長かった分、曲への思いもどんどん強くなっていくのが分かりましたね。個人的には“アルバムを弾き倒してやるくらいのツアーが一度やりたい”って気持ちがずっとあったんで、前回のツアーではやり尽くした感がすごくあって。前作を消化して、いろんなことを得た上で、次の制作に取り組めたのが本当に良かったです。

「愛愛愛に撃たれてバイバイバイ」を始め、曲もメッセージもダイレクトな曲が多い気がしました。それもツアーで、直接的な表現の重要さを感じたからでは?と思ったのですが。

TAKE
ビートを乗りやすいものに削ぎ落とす作業はしましたね。特に「愛愛愛に撃たれてバイバイバイ」とか、シンプルなキックとスネアでサビの部分を押していくという、ライヴ仕様の曲になってて。アニメのタイアップなので作品に沿った内容にしつつ、それをどうライヴに落とし込むか?ってところで、ビートを削ぎ落として盛り上がれる曲にしたかったんです。「GO!!!」が未だにライヴで盛り上がる理由に3コードやビートのシンプルさというのがあると思っているので、初めて聴いて盛り上がれる曲にしたいというのは気を付けました。
KOHSHI
歌詞はシンプルに言いたいことはあるんですけど、それをダイレクトに伝える曲もあれば、風景を想像させる曲もあるという感じですね。例えば、「閃光の唄」は情景を想像させる曲になっているし、「GLORY DAYS」はもともとD☆DATEさんへの提供曲だったのでストレートに書いていたり。自分の中でバランスを取りながら、作品全体で通して、“こういうことが伝えたかったんだ”とか、“こういう世界観なんだ”って伝わるようにってところは考えましたね。

うん、そこで「GLORY DAYS」や「PRIDE」は青いほどストレートな表現ですし、「愛愛愛に撃たれてバイバイバイ」もタイトルから勇気が要ったと思うんです。でもそこで、“伝えたいことを伝えるためには、照れてる場合じゃない”って気持ちもあったんじゃないか?って。

TAKE
確かに6thアルバム『MICROCOSM』や7thアルバム『BLACK&WHITE』とは明らかに趣きが違うし、それをぶっ壊したのが『FLOW THE MAX!!!』だったと思うんですよ。それを演奏した時の現場のリアクションを見てきたからこそ、“ストレートなメッセージでいいんじゃないか?”と思えたところがあったし。結局、10年間やってきたことの全てがつながってるんですよね。

OKMusic編集部

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