L→R  UTA(Gu)、未架(Dr)、匠(Gu&Piano)、京(Vo)、YUCHI(Ba)

L→R  UTA(Gu)、未架(Dr)、匠(Gu&Piano)、京(Vo)、YUCHI(Ba)

【sukekiyo】正体不明の新バンドが遂
にヴェールを脱ぐ!

DIR EN GREYの京(Vo)がトータル・プロデュースを務めた新バンド、sukekiyoが1stアルバム『IMMORTALIS』を完成させた。民族楽器、ピアノ、アコギなどをバンドサウンドに持ち込んだ幽玄な曲調が聴き手を異世界に誘う。聴けば聴くほど深みにハマる傑作だ。
取材:荒金良介

簡単に説明できないバンドでいたい

今回の構想はいつ頃からあったのですか?

1年前ぐらいですね。ちょくちょく曲の原形を作ってて、DIR EN GREYのメンバーに相談した時に、そろそろいいかなという流れになって。それから今のメンバーと曲作りを始めました。

以前から別プロジェクトをやりたい気持ちはあったのですか?

ソロや違うバンドでやりたい気持ちは10年前からあったかもしれない。DIR EN GREYとはまた違うことをやりたかったし、違うメンバーとやりたくて。

当時思い描いていた音楽性は?

う~ん、特にメタル、パンクとか分かりやすい色があるわけじゃなく、自分が違う人間とやることで、いろんな自分が出てきて、刺激を受けるんじゃないかと。

ソロプロジェクトと聞くと、個人の頭の中で鳴る音像を具現化するイメージがありますが、京さんはメンバーとの化学反応を楽しみたい?

バンドがあって、別でソロをやるスタイルはあまりいいイメージがなくて。自分は楽器ができないので、1から100まで曲を作ることはできないから。それもあって、いろんな人たちと曲を作りたくて。

sukekiyoはあくまでもバンドだと?

バンドです。メンバーもサポートじゃないですからね。あと、日本の音楽の寿命って、外国と比べて短い気がするんですよ。その時にしかできないものもあるから、後悔する前にやっておきたかった。とりあえず3年…その数字に何の根拠もないけど、自分でリミットを設けないと、ダラダラする気がしたから。それだけの理由なんですけど。

例えばSYSTEM OF A DOWNのSerj(Vo)はソロ作も出してますけど、そういう意味で誰か刺激を受けた人はいますか?

Serjのソロは良かったですね。いろんなバンドをやってもいいんだなって影響を受けたのは、DeftonesのChino(Vo)です。4つやってますからね。でも、ソロ名義ってないんですよ、全部バンドで。これ言うとあれかもしれないけど、聴くと全部一緒なんですよね(笑)。

Chino節はありますよね(笑)。

でも、楽曲が異なると、また違って聴こえるし、何より本人が楽しんでる。この間、オーストラリアのフェスでCrossesを観たんですけど、めちゃくちゃ楽しそうで。DeftonesのChinoとほとんど変わらないのに、自由でいいなぁって(笑)。別のバンドだからって、コンセプトを設けて、メッセージを変えてとかじゃなく、そのままの自分でいいんだな、という部分に一番影響を受けました。日本だと、バンドはひとつじゃないとダメじゃないけど、そういう空気があるじゃないですか。そういう自分の価値観をChinoに壊してもらいました。

今回のメンバーはどういう基準で選んだのですか?

ギターの匠はDIR EN GREYでもマニピュレーターの仕事をやってて、彼と数年前に遊びで曲を作って、その時から何かやりたかった。メンバーはウチの事務所周りの人間が多いけど、いろんな楽器ができたり、変わった奴がいいなと思ったから、それもたまたまなんですよ。普通のベースじゃないベースが弾ける人とか、ギター以外の楽器もできる人とか、そういう基準で探したら、近い人間が集まっただけで。ドラムの未架は知っていたけど、実は他のメンバーは会ったこともなくて。ベースのYUCHIは会って、ライヴ映像を観たら面白かったし、話もすごく合った。もうひとりのギターのUTAは知り合いのバンドで、音源を聴いたら自分が求めている世界観や作曲能力に近くて。曲はみんなで作るけど、とりあえずみんなに曲を作ってきてとお願いして。で、こっちでも溜まった曲を渡したら、すぐ各パートを入れてきて、それを聴いたらドンピシャで良くて。

今作は風景や情景が浮かぶ曲が多くて、映画のサウンドトラックのような雰囲気もありますね。

特に映画っぽくとかはないけど、自分たちらしさが出ればいいかなと。他にないものを作りたかったから。

それはDIR EN GREYにないものという意味ですか?

う~ん、簡単に説明できるバンドが嫌で…そのためにいろんな楽器を入れたわけじゃないんですけどね。自分が思ってる世界観もメンバーが入ることで、それよりも上にいくし、sukekiyoなりの屈折の仕方をするから。

今回のレコーディング自体はどうでした?

DIR EN GREYと変わらないですね。ただ、異様に早いです。曲作りから早かったんですよ。メンバーが曲を持ってきて、構成もイジらずに、各パートを入れてほぼ完成したものも3〜4曲ありますからね。

制作に向かう上で、参考にした音源はあります?

ないですね。音楽を作ったり、歌うのは好きだけど、音楽自体に興味があるかというと、普通の人のほうが聴いてると思う。特にここ2〜3年は音楽を聴き込むことがなくて。

では、自分の中の何が表現されてると思います?

難しいっすね。結構自然体だし、各メンバーの色も出てると思うし、短期間でよくこれだけ曲が集まったなと。ほんとはもっとあるんですよ(笑)

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

0コメント