【焚吐】『リアルライブ・カプセル
Vol.2』2017年3月5日 at 渋谷 WWW

撮影:達川範一/取材:桂泉晴名

 1stアルバム『スケープゴート』を引っ提げたツアーファイナル。もともと焚吐は落ち着いていて風格がある人だったが、先日20歳の誕生日を迎え、さらにツアーを経たことによって、より堂々としたパフォーマンスを観せてくれた。特に卒業を歌った「彼方の明日」はアコギの弾き語りで披露し、別れに心揺れる気持ちを繊細かつ力強い歌声で表現。また、彼の10代を象徴する「黒いキャンバス」は素直に思いを込める今の彼にぴったりだと感じたが、今後さまざまな経験を経てどう育っていくかにも期待が膨らんだ。そして、攻めのロックナンバーのゾーンに突入する際には“ここからどんどん治安が悪くなるので、頑張ってついてきてください”と語り、バンドメンバーとともに激しい演奏で観客を煽る。2017年は“自分らしく”をテーマに掲げる彼のこれからの活躍に注視したい。

セットリスト

  1. ハイパールーキー
  2. 僕は君のアジテーターじゃない
  3. 子捨て山
  4. クライマックス
  5. ポテンシャルオセロ
  6. ふたりの秒針
  7. 黒いキャンバス
  8. 人生は名状し難い
  9. 彼方の明日
  10. ごった煮シティ
  11. てっぺん底辺
  12. グリンプス・グランパ
  13. 青い疾走
  14. 君がいいんです
  15. オールカテゴライズ
  16. <ENCORE>
  17. 夢負い人
  18. ティティループ
焚吐 プロフィール

タクト:1997年2月20日生まれの21歳。東京都出身。某音楽大学在学中。10歳頃から楽曲制作を始め、それらを人前で歌うことで、自身の苦手とするコミュニケーションの代わりにしてきた。普段の物静かな佇まいとは裏腹に、本音を露わにした鋭利な歌詞と心に訴えかけるような力強い歌声が特徴の男性シンガーソングライター。焚吐 オフィシャルHP

OKMusic編集部

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