【メトロノーム】『現代MONO/POLY』
2017年4月29日 at TSUTAYA O-EAST

撮影:洲脇理恵(MAXPHOTO)/取材:水谷エリ

 2009年から昨年まで約7年間に及んだ活動休止後、満を持して活動を再開したメトロノーム。9年振りとなる最新アルバム『CONTINUE』を引っ提げてスタートしたワンマンツアーは各地で大盛況! そのファイナル公演ではライヴの様子が生配信されるという画期的な試みも手伝って、会場に足を運べない人たちも十分にライヴを堪能できたのではないだろうか。

 それにしても、メトロノームのライヴは面白い。フクスケ(TALBO-1)とリウ(TALBO-2)、それぞれの演奏の上手さは言うまでもないのだが、エレクトロミュージックに乗せて歌われる“こじらせ系”の歌詞が何とも良い味を出している。カッコ良い曲をただカッコ良く聴かせるだけでは終わらせない、そこが多くのファンから支持される理由でもあると思う。

 中でも印象的だったのは、アルバムにも収録されている「豆腐メンタル」。本ツアーではフクスケがその場でメンバーを指名して、指名されたメンバーが即興で振り付けを考えていたそうだが、この日もフクスケは“この曲を踊るには必要なものがある!”と言って、チアリーダーよろしくポンポンを用意し、メンバー全員(先輩であり、サポートドラムを務めるCASCADEのHIROSHIにもちゃんと用意をしているあたり、何とも素敵だ)に配るところから始めるという気合いの入れよう。ツアーファイナルはシャラク(VOICECODER)が指名され、大きめのポンポンで絶妙な振り付けを客席に指南。そうした和気あいあいとした空気感が曲を一層引き立てていた。2時間半、あっと言う間に時間は流れた。それだけに、次のツアーはいつなのか、次のリリースはいつなのか、とワクワクした気持ちがいつまでも止まらなかった。

セットリスト

  1. 強くてNEW GAME
  2. ボク募集中
  3. 空想ヒーロー
  4. メタリア~ノ?ピコリア~ノ!
  5. 東京ロマンチカ
  6. BYE-BYE
  7. ハーメルン
  8. 暗いbaby
  9. INFORMATION
  10. 青い鳥
  11. 解離性同一人物
  12. 惨敗生活
  13. 形而上気分でRock’n Roll
  14. 気が狂いそうな時に口ずさむ唄
  15. 豆腐メンタル
  16. 千年世界
  17. パパパラノイア
  18. プチ天変地異
  19. 三つ数えろ
  20. <ENCORE1>
  21. 自分コンプレックス
  22. めんどくさい
  23. φD-SANSKRIT
  24. <ENCORE2>
  25. 絶望さん
  26. <ENCORE3>
  27. MATSURI
メトロノーム プロフィール

メトロノーム:1998年結成。東京を中心に活動開始。メンバー全員が黒/黄の衣装を着用しており、音楽性はテクノポップの影響下にある独自のサウンドをプレイ。ニューウェイヴやパンクロックからの影響も感じさせる唯一無二の個性を放つJ-ROCK/POPバンド。09年5月31日の渋谷C.C.Lemonホールでのライヴを最後に無期限活動停止となったが、16年9月19日、チケットが瞬殺となった満員のZepp Tokyoワンマンライヴで再起動(活動再開)。18年に結成20周年を迎え、21年には再活動5周年を迎え、同年12月にライヴベスト+新曲の2枚組スペシャルアルバム『5th狂逸インパクト』をリリース。そして、翌22年8月にはオリジナルアルバム『阿吽回廊』を発表した。メトロノーム オフィシャルHP

OKMusic編集部

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