L→R 森下拓貴(Ba)、古川貴之(Vo)、石原 天(Dr)、中屋智裕(Gu)

L→R 森下拓貴(Ba)、古川貴之(Vo)、石原 天(Dr)、中屋智裕(Gu)

【THE PINBALLS】硬派ロックンロール
バンドの新たな挑戦

話題の「劇場支配人のテーマ」を収録した4thミニアルバム『さよなら20世紀』が完成。全曲を手掛ける古川貴之(Vo)にソングライティングにおける挑戦とこだわりを訊いた。
取材:山口智男

アニメ『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン』に提供した「劇場支配人のテーマ」がきっかけでTHE PINBALLSのことを知ったという人が増えているそうですね。

ライヴの最中、劇中の台詞を叫んでいる人がいっぱいいるんですよ(笑)。作者からの指名だったらしいです。原作の小説を読んだら、まさに僕好みで。初めてタイアップをやらせてもらったんですけど、そういう意味では幸運でしたね。

じゃあ、今回のミニアルバムは「劇場支配人のテーマ」から発展させていったのですか?

いえ、『ニンジャスレイヤー』のお話をもらった時にはすでにいろいろ作っていて、その中から一番相応しい曲を提供したんです。だから、作った順番で言ったらリード曲の「20世紀のメロディ」のほうが先にできてましたね。前作(アルバム『THE PINBALLS』)では“12カ月を12曲で表現する”というコンセプトがあったんですけど、今回は一曲一曲を大事にしながら自分がいいと思える曲を作ることしか考えてなかったんです。そこで「20世紀のメロディ」という、ちゃんと意味のある言葉を持った、いいメロディーの曲が作れたので、振り幅として激しい曲が欲しいと思って「ママに捧ぐ」は作りましたけど、前作で自分にできることは全て出し切ったので、曲ってどうやって作るんだっけ?という状態からのスタートだったんです。結構必死でした。

ライヴを観ながら、古川さんが歌う歌詞にハッとさせられることが結構あるのですが、今回は曲が持つ物語性が前作以上にはっきりしてきましたね。

今までにない歌詞を書いてみたいという気持ちはすごくありました。その中でストーリーテリングが増えていったんですけど、「ママに捧ぐ」はボブ・ディランの「追憶のハイウェイ61」の歌詞を意識しながらカットアップの手法を使って書いてみたんです。「追憶のハイウェイ61」って、うわ言なんじゃないかっていうぐらいハチャメチャな流れなんですけど、意味がないようで神の啓示にも思える、その言葉の美しさと言ったら他にない。こういう歌詞を書かなきゃダメだなって挑戦してみました。もちろん、ディランには敵いませんけど、面白いものになったと思います。“感動しなきゃ書いちゃいけない”という気持ちがいつもあったんですけど、大人になるにつれ、感動する回数ってどうしたって減るじゃないですか。でも、「ママに捧ぐ」を書いたことで、知恵とか経験とか努力次第でいい歌詞は書けるんだって光が見えてきました。それは良かったですね。

詩人や作家では他に誰が好きですか?

若い頃に出会ってからずっと愛しているという意味では、サリンジャー。今回は自分の中のイノセントや、それにまつわる葛藤についても歌っているんですけど、イノセンスをしっかり持っていて、イノセントなものに憧れ続けている人の作品が好きですね。サン=テグジュペリとかモンゴメリとか。

11月からは、東名阪のワンマンシリーズを含むリリースツアーも始まりますね。

これ以外にないって吹っ切れたというか、これをずっとやっていくんだろうなって思えるようになったせいか、最近、歌うのが本当に楽しいんですよ。練習していても手応えがあるし、理想に段々近付いてきている。このまま着実にステップアップして、リリースツアーでは理想のライヴを観せられるよう頑張ります。きっと観せられると思います。
『さよなら20世紀』
    • 『さよなら20世紀』
    • NBDL-0031
    • 2015.10.21
    • 1944円
THE PINBALLS プロフィール

ザ・ピンボールズ:2006年に埼玉で結成された4人組ロックバンド。『TREASURE05X』『SUMMER SONIC』など数々のフェスやイベントに出演し、知名度を高めていく。また、ニコニコ動画などで配信されてたアニメ『ニンジャスレイヤーフロムアニメイシヨン』第3話のエンディングテーマに新曲を提供し、話題となる。17年12月、ミニアルバム『NUMBER SEVEN』でメジャーデビューを果たす。THE PINBALLS オフィシャルHP

OKMusic編集部

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