L→R GOT’S(Ba)、IWASAKI(Dr)、KEIGO(Vo)、TAKE(Gu)、KOHSHI(Vo)

L→R GOT’S(Ba)、IWASAKI(Dr)、KEIGO(Vo)、TAKE(Gu)、KOHSHI(Vo)

【FLOW】時代に一石投じるようなヤバ
イ作品を作ってしまった

ある種、時代にマッチした好き勝手なア
ルバムになった

先行シングルの「Steppin' out」を聴いて、かなり期待値が上がってましたけど、やはり想像を越えてきました。

TAKE
「Steppin' out」は端的に言うと何だろう? “90年代歌謡エレクトロソカロック”と言うか、何と言うか(笑)。toku(GARNiDELiA)さんと一緒にサウンドを構築していったんですけど、そこの化学反応もすごくいい感じに出せてますね。
KEIGO
この曲もそうですけど、一曲一曲に“この角度、なかったよね!”っていう驚きがあるんですけど、一枚にまとまってみるとちゃんとFLOWらしさがあるのも面白くて。もともと、今作みたいにやりたいことを何でもやってきたのがFLOWだし。ここから新しいアプローチを指し示すこともできているから、今はどう聴いてもらえるかがすごく楽しみですね。

サウンド面も新しいことだらけだったと思いますけど、IWASAKIさんはいろいろ挑戦してみていかがでしたか?

IWASAKI
ワールドツアーでバンドがタフになって帰ってこれて、その中でいい意味の余白みたいなものが自分の中に生まれていましたね。そんな中でアルバム制作に挑んで、それぞれのアレンジに遊びに行ける感覚でやれたので、やっててすごく楽しかったし、勉強にもなったし、どんな人にも響く切り口があるアルバムになったと思います。
TAKE
とりあえず40代も中盤を越えて、あんなにキックを踏まされると思わなかったよね? 全てはアレンジしてくれたみつるくん(キバオブアキバ)のせいだけど(笑)。
IWASAKI
“これ、難しいですよね?”“難しいよ!”って(笑)。でも、音楽ってゴールがないからいろんなことにチャレンジできるし、どこまでも行けるっていうところに楽しさを感じますよね。
GOT'S
一曲一曲にその人の個性がすごい出てるから、体力を持っていかれるんですよ(笑)。ライヴでどうやって表現するのか?っていうのも大変そうだけど、それはそれで楽しみですね。

では、それぞれ特に大変だった曲や思い入れの強い曲を教えてもらっていいですか?

GOT'S
ヒューマンビートボックスが入った「DECATHLON feat. AFRA」ですね。ドラム以外の生きたリズムが入ってくるってところで、どうなるか見えないまま想像してベースを録って投げたんですけど、出来上がりを聴いて“こうなるんだ!”と思ってすごく嬉しくなりました。
KOHSHI
俺は何だろ? …好きな曲は「Oblivion feat. HISASHI(GLAY)」なんですけど、やってて面白かった曲は「JOY TO THE WORLD feat. キバオブアキバ」かな。ふとしくん(キバオブアキバ)の提案で“善と悪”みたいなテーマで、俺がストレートなメッセージを投げているところに、茶々を入れてくるみたいなやりとりから、こういう曲が完成したんですけど。SNSについて書くとか、ひとりじゃ生まれなかった発想だし。キバオブアキバとの作業は、俺の中ですごい刺激になりましたね。
IWASAKI
俺は、一番最後に録った「Good Days ~君を忘れない~」が一番大変だった印象がありますね。この曲はFLOW史上一番遅いテンポなんですけど、待てないんですよ!(笑) 「World Symphony」もですけど、休符の在り方の表現が難しくて。曲の懐の深さを出したくて、すごく意識してやったからこそ、いいものに仕上がったし、すごく勉強にもなりましたね。
KEIGO
僕は「光追いかけて -Crystal Lake mix-」が別アレンジになったことで、まったく違った表情を見せてくれたのが印象的でした。ストリングスと歌だけで表現するという初めての経験で、歌の表情だけで聴かせるっていうのが大変だったけど、すごくやり甲斐も感じたし、音楽の面白さを改めて感じさせられた曲でしたね。
TAKE
じゃあ、俺は今までのみんなの話の中に出てきていない「DARK SHADOW feat. TeddyLoid」で(笑)。みんな大好きなEDMを取り入れているんですけど、Teddyくんの得意とするリミックスに近い感覚で、曲作りをイチから共有できたから、かなり密度の濃い曲になった自信はありますね。あと、1曲目の「虹の空 -Album Ver-」はイントロのピアノを長くしてもらったんですが、アルバムの最初を過去の9枚では鳴っていなかった音から始めたいと思って、nishi-kenさんのピアノを入れてもらいました。音楽が売れないと言われるこの時代にね、これだけ好きなことをやらせてもらえて幸せだと思いますよ。こういう曲が売れるとか、こういう曲が好まれるとか、正解がない時代だからこそ、俺はそれを逆手に取って自分たちで好きなことを表現していいんじゃないかって思うんです。それを聴き手が楽しんでくれればいいわけだから、バンドは常に新しいことに挑戦していく必要があるし、焼き直しをやっても仕方がない。そういった挑戦が強く押し出された、ある種、時代に合った好き勝手なアルバムになったと思ってます。

バンドマンってプレイヤーでありながら音楽ファンでもあるから、好奇心を忘れず新しいことを貪欲に取り入れていきたいと思うことは、すごく大事なことだと思います。

TAKE
前々作『FLOW THE MAX!!!』と前作『26 a Go Go!!!』が非常にライヴライクな作品になって、もっと音に集約して音楽を作りたいなと思ったのが今作だったので、このご時世に一石投じるようなヤバイ作品を作ってしまったと思っていて。今作を聴いて何か感じたり、やっぱり音楽って面白いな!と思ってもらえたら嬉しいですよね。誹謗中傷も待ってます(笑)。
『#10』2016年02月03日発売Ki/oon Music
    • 【初回生産限定盤(DVD付)】
    • KSCL-2682~3 3500円
    • 【通常盤】
    • KSCL-2684 3000円
FLOW プロフィール

フロウ:KOHSHI(Vo)、KEIGO(Vo)、TAKE(Gu)、GOT’S(Ba)、IWASAKI(Dr)の5人組ミクスチャーロックバンド。2003年1月に発表した海援隊の「贈る言葉」のカバーで注目を集め、シングル「ブラスター」でメジャーデビュー。疾走感あふれるエネルギッシュなバンドサウンドと思わず身体が弾み出すようなメロディーを武器に、全国でイベント出演やライヴを繰り広げる。『NARUTO -ナルト-』『交響詩篇エウレカセブン』『コードギアス』をはじめ、多くのアニメにも楽曲を提供し、06年以来、海外での活動にも精力的に取り組み、アジア、北米、南米、ヨーロッパなど、これまでに19カ国59公演を超えるライヴ実績を持ち、ライヴバンドとして国境を越えて音楽を届けている。22年にデビュー20周年突入イヤーを迎え、11月にORANGE RANGEとのコラボ楽曲「デイドリーム ビリーヴァー」を含むシングルをリリースする。23年7月にはアニメ提供楽曲だけで行うワンマンライヴ『FLOW 20th ANNIVERSARY SPECIAL LIVE 2023 ~アニメ縛りフェスティバル~』を幕張メッセ国際展⽰場で開催予定だ。FLOW オフィシャルHP

OKMusic編集部

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