L→R 真一ジェット(Key)、塩崎啓示(Ba)、松川ケイスケ(Vo)、細川大介(Gu)、重田雅俊(Dr)

L→R 真一ジェット(Key)、塩崎啓示(Ba)、松川ケイスケ(Vo)、細川大介(Gu)、重田雅俊(Dr)

【LACCO TOWER】『ドラゴンボール』
の世界を意識したというよりは、僕ら
っぽさを出させていただいたという感

メジャー1stシングル「薄紅」は、なんとアニメ『ドラゴンボール超』のエンディング主題歌! 昨年6月にアルバム『非幸福論』で結成10年越しのメジャーデビューを果たしてから、止まらない快進撃を見逃すな!
取材:高橋美穂

アニメ『ドラゴンボール超』のエンディングテーマに決まった時は、相当嬉しかったのでは?

松川
そうですね。『ドラゴンボール』は僕らが子供の頃に始まったマンガだったので、何回もこれ(かめはめ波のポーズ)やりましたし。出なかったですけど(笑)。

(笑)。ただ、タイトルからして『ドラゴンボール』の主題歌には意外な選曲ですよね。

松川
『ドラゴンボール』の世界を意識したというよりは、僕らっぽさを出させていただいたという感じです。どちらかと言うと2曲目の「奇々怪々」のほうが、『ドラゴンボール』に寄せている感じはあるかもしれない。

それは、あえてですか?

松川
先方と話し合った結果ですね。何曲か出させていただいて、その中に「奇々怪々」もあったんです。「奇々怪々」は難産だったんですけど、『ドラゴンボール』の世界観も出ているし、俺らっぽいものができた!と思った時に、すごく力を抜いて作ったのが「薄紅」だったんです。この歌詞になるまで、4パターンくらい歌詞を書いていたんですよ。もっと『ドラゴンボール』の世界観が漂うものだったり、恋愛じゃない真面目な内容のものもあったんですけど、それが完成して、ふぅって力を抜いて、ひとつくらい恋愛の歌詞を書こうかなって思いついて、5分くらいで書いた歌詞がこれなんです。

えー!

松川
ほんとに何も考えずに、カキフライを食べながら書いてました(笑)。歌詞はいつも書き直すことが多いんですけど、一応これも念のためにってそのまま持っていったら、メンバーやチームのみんなに“いやいやこれいいでしょ!”って言われて。それでレコーディングして、先方に出したっていう。

もっともリラックスして書いたものが採用されたと。

松川
お母さんからの電話で、ちょっとメモっといて!って言われたくらいの感覚で書きました(笑)。
塩崎
僕のベースも言い方は悪いですけど、何もしていないです。作り込むっていうよりは、自分の手癖で1、2、3、ドン!ってやった感じ。

だからなのかな、別れを描いたラブソングなのに、どこかスカッとした印象を与えられますよね。

松川
ドロッとした別れの歌を書くのも好きなんですけど、これはそれよりも、“しょうがないよね”的なところで書いたので、スカッとしているのかもしれないです。

『ドラゴンボール』のタイアップが決まったっていう、ポジティブな心境も反映されているのかもしれないですよね。

松川
ああー、知らない間に出ていたかも。この曲って、自分たちの原点に帰った気がしていて。僕ら、10年以上バンドをやっていますけど、この曲は5年前とか8年前にやっていても違和感はなかったと思うんですよ。LACCO TOWER節が生まれた頃からある軸を持った曲…しかもいろんな意見を交わした中で、それが主題歌に決まったので、ミラクルでしたね。

本来の自分たちを認めてもらえた気持ちになりますよね。

塩崎
そうですね。

メジャーデビューしたからこそ叶った夢でもあるし。

塩崎
2015年はやったことない経験ばかりでしたけど、これは一番大きな出来事でした。
松川
(アニメのエンディングの)絵コンテを見たんですけど、この曲に合わせたストーリーを、『ドラゴンボール』のキャラクターが演じてくれていて、うわぁー!って思いましたよ。

『ドラゴンボール』がLACCO TOWERに寄せてくれたっていうことですからね。そして、すでに話が出ていますが、2曲目に真逆の曲調の「奇々怪々」がくるという。

塩崎
まさに白と黒というか。得意分野を両方出したので。

黒の中の黒というか…

松川
真っ黒けですね。ほんとはもうちょっといきたかったんですけど、『ドラゴンボール超』で知ってくれた小学生も聴くだろうっていうところでバイアスがかかって。そういう意味では引きました(笑)。最終的には前向きにもなれるように。

歌詞だけではなく、個々の楽器も暴れていますよね。

塩崎
メタルっぽいところありますからね(笑)。

そんな中で、3曲目の「灯源(Re-Recording)」の立ち位置は?

塩崎
これは6年くらい前、まだ前のギタリストだった過渡期にできた曲で。自分たちで何かをやらなければいけない、でも何をやっていいかが分からない、ってモヤモヤしながらも、当時所属していたレーベルで『Melodizm』っていうオムニバスアルバムを作ったんですけど、そこに入れた曲なんです。ほとんどもとのままで、今のメンバーで、ライヴのテンションで録ったっていう。

大事な曲だからこそ、大事なメジャー1stシングルのタイミングで、再びレコーディングしたかった?

塩崎
そうですね。このタイミングかなって。

前の2曲は、タイプは真逆ながら外向きに聴こえますけど、この曲はすごくパーソナルな歌に聴こえてきますね。

松川
そうですね。今では珍しいんですけど、この曲、歌詞も曲も僕が作ったんです。アレンジはみんなでやったんですけど。それで、ほんとにその時に言いたかったことを書いた。だから、前の2曲とは全然違うんです。LACCO TOWERはいろんな感情が入り混じっている曲がありますけど、これはそれを全部まとめる曲というか。
塩崎
うん、そうそう。
松川
ライヴで最後のほうにやりたい曲です。僕らはライヴというものに対して、外でいろんなことがある中、ライヴに来て、いろんな思いを吐露して、最後にはライヴハウスのドアを出ても頑張ろう!っていうことを示唆できるようにしたいと考えているんですけど、これはそこで鳴らすに相応しい曲ですね。
「薄紅」
    • 「薄紅」
    • COCA-17099
    • 2016.02.03
    • 1296円
LACCO TOWER プロフィール

ラッコタワー:日本語の美しさを叙情的リリックで表現し、どこか懐かしく切なくさせるメロディー、またその世界とは裏腹な激情的ライヴパフォーマンスで、自ら“狂想演奏家”と名乗り活動。自身主催のロックフェス『I ROCKS』を2014年から開催している。復活したレーベル『TRIAD』と契約し、15年6月にアルバム『非幸福論』でメジャーデビューを果たし、20年に5周年を迎えた。LACCO TOWER オフィシャルHP

OKMusic編集部

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