L→R ko-dai(Vo)、eyeron(Vo)、matty(DJ)

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【ソナーポケット】直球のラブソング
もまた、ソナポケイズムだと思った

昨年はシングル「HERO/Goodbye 大切な人」の大ヒットもあり、全国にたくさんの笑顔を届けたソナーポケット。さまざまな曲調にチャレンジしながら、変わらぬ“ソナポケイズム”にあふれた最新作『ソナポケイズム(6) 〜愛をこめて贈る歌〜』について話を訊いた。
取材:フジジュン

1年振りとなるニューアルバムが完成しましたね。

ko-dai
前作以降、ライヴが84本あったんですけど、今作はそこで感じたことを反映して、よりライヴを意識しながら作った一枚になりました。それといろんなアレンジャーさんと制作するという、新しい試みにも挑戦しています。僕は曲順が決まるまでは家で聴かないようにしていたんですけど、TDが終わって家で聴いた時には、プレゼントをもらって、ラッピングを開けてるような嬉しさがありましたね。自分でもドキドキワクワクできるような作品に仕上がったのが嬉しかったです。
matty
僕は、いろんなアレンジャーさんとやれたことが大きなポイントになったと思っていて。ベスト盤を含めて、過去7枚のアルバム制作やソナポケ史上最大のツアーの経験が、良い具合に融合できたんじゃないかと。それをまたいろんな方とやることで、音楽のレンジや世界観もより広がったと思うんです。

いろいろなアレンジャーさんと一緒にやろうと思った経緯は?

ko-dai
前作とは違った飽きさせない作品にしたいというのもありましたし、好奇心もありましたね。7年間活動してきた中での成長や少しだけできた余裕もある中、“いつもとは違う人と作ってみたらどうなるんだろう?”という興味があったというか。
eyeron
去年は「HERO」(TVアニメ『うしおととら』エンディングテーマ)「Song for you ~明日へ架ける光~」(ドラマ『天使と悪魔―未解決事件匿名交渉課―』主題歌)とタイアップで少し毛色の違う部分も見せることができたし、自然とそういう話になっていった感じでしたね。

実際やってみて、外から受ける刺激はどうでした?

ko-dai
作業的には出来上がった曲をアレンジャーさんに投げて、最後のメイクをしてもらう感じだったんですけど、僕らのリクエストを超えるアレンジが上がってきた時は、“やべぇ、音楽って超楽しいな!”と改めて思いましたね。出来上がりを聴いて、“こうしておけば良かったな”と思うこともあったんですけど、“次にやればいいや”という余裕もあったし。

面白いのが挑戦づくしのアルバムなのに、1曲目「愛をこめて贈る歌」はソナポケの原点的な曲だったりしますよね。

ko-dai
学園祭を回った時、みんなに知ってもらうきっかけになった、直球のラブソングが今も響くことが分かったんです。“直球だと前と同じになっちゃうな”と思って避けていたところもあるんですけど、それもまたソナポケイズムだなと改めて思ったんです。そこでこの曲を作った時、説明しなくても分かってもらえる曲が1曲目にあるのが、僕らの色なのかなって。いろんな挑戦をしてるし、ジャンルレスな作品だからこそ、1曲目はこの曲がいいと思ったし、全曲に愛が散りばめられた作品だから、表題曲にしたいと思ったんです。
eyeron
これまでずっとラブソングを歌ってきたし、やっぱりラブソングがいいなというのを再確認してもらいたくて。その中でもh-wonderさんに初めてアレンジをお願いしたり、自分たちの中での変化はすごくありましたね。

だから変な話、原点回帰の最新型というか…

matty
まさにそんな感じですね(笑)。だから、この曲がアルバムをひとつ象徴しているかもしれないですね。

今作はライヴでみんなを盛り上げる「WAKUWAKU」や「ホイッスル!!!」などと、個に向けた「願い星」や「守りたいよ。」などがバランス良く同居していて、ソナポケは何万人というお客さんがいても、そのひとりひとりに届けようと思っているから、これらが自然と棲み分けできるんだと思いました。

ko-dai
それはあります。お客さんが1万人いたとして、1万人に歌を届けようとしても取りこぼしてしまう人がいるし、結局は1対1でライヴをして楽しませたいし、感動させるしかないんですよね。結成直後、お客さんひとりという時があって、“人数は関係ない。1万人集めても今と同じ気持ちでやるから!”と、その子に言ったことがあったんですけど、実際にそうなってもその気持ちはやっぱり変わってないです。
eyeron
あと、僕らのライヴにはライヴ自体が初めてという人も多くて。曲を知らなくても楽しめる「ホイッスル!!!」みたいな曲が絶対必要なんです。みんなでホイッスルを吹く箇所もあったり、エンターテインメントとしてライヴに引き込みたいんです。
ko-dai
僕らはライヴの教科書みたいな、入口になるようなライヴができたらと思ってて。まずは“ライヴってこんなに楽しいんだよ!”というのを体感してもらいたい。

アレンジが上がってきて、一番驚いた曲はどれですか?

ko-dai
「SPECIAL DAYS」じゃないですか?(笑)

あれは驚きました! 壮大なエレクトロメタルというか。

matty
原曲が7年前くらいにあって、最初はドラムンベースみたいな曲だったんですけど、ha-jといろいろやってるうちにどんどん壮大になっていって、置き場に困っちゃって(笑)。
eyeron
僕が気に入ってるのは、通常盤ボーナストラックの「ファイト」のセルフカバーですね。原曲とは全然違うR&B風のアレンジになって、すごくカッコ良くなりました。
ko-dai
「ファイト」は7年前、デビュー直後で自分たちらしさを出せない時期に作った曲なんですけど、今だったら絶対に書かない歌詞だと思います。自分たちに対して“今こそ戦え”と奮い立たせているところもあるし、《理不尽だらけの世の中で》と始まる刺のある攻撃的な歌詞も、あの頃だからこそ書けた歌詞だし、今歌うと感慨深いものがありますね。

デビュー7周年を迎えて、10周年も見えてきましたね。

eyeron
夢はでっかく、10周年の東京ドームですから! 今回、すごく大きな目標に向かってメッセージを飛ばしてる曲もあって、それは去年とも意識の違う部分なのかなと思ってます。また、3人の意識が大きいところに向かってる気がするんです。
ko-dai
前作は“笑顔”をテーマに、全国に笑顔を届けに行きましたけど、今回は10周年にもベクトルが向いてるから、“明日”とか“空”とか“光”といった言葉も自然と多く出てきましたね。
eyeron
今年も初めて行く土地も含めてたくさんの会場で歌を届けて、10周年に向けてさらに加速していきたいですね。
『ソナポケイズム⑥ 〜愛をこめて贈る歌〜』2016年02月24日発売徳間ジャパンコミュニケーションズ
    • 【初回生産限定盤(DVD付)】
    • TKCA-74339 3600円
    • 【通常盤】
    • TKCA-74343 3100円
ソナーポケット プロフィール

ソナーポケット:共感度200パーセントの稀代のラブソングマスター。2008年9月にシングル「Promise」でメジャーデビュー。ロック、ヒップホップ、レゲエとルーツの異なる3人が生み出す極上のポップミュージックは老若男女問わず幅広い人々の心を鷲掴みにする。身近なモチーフを散りばめながら、リアルな恋愛模様を歌ったソナポケならではの世界観は、恋愛問題に敏感な女性たちを中心に熱烈に支持されている。ソナーポケット オフィシャルHP
徳間ジャパンコミュニケーションズ
ソナーポケット オフィシャルTwitter
ソナーポケット オフィシャルブログ
Wikipedia

OKMusic編集部

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