L→R KEN(Ba)、SHOHEI(Dr)、TAISEI(Vo)、NAOKI(Gu)

L→R KEN(Ba)、SHOHEI(Dr)、TAISEI(Vo)、NAOKI(Gu)

【SA】バンドの生き様が全部出ちゃっ
てるよね

今年2月に公開された映画『劇場版SA サンキューコムレイズ』がDVD化! 2015年7月11日の日比谷野外大音楽堂公演を収録した本作品のテーマ、観どころをTAISEI(Vo)、NAOKI(Gu)が熱く語ってくれた!
取材:帆苅智之

『劇場版SA サンキューコムレイズ』。バンド側からの視点で綴った「~UNDER THE FLAG~」と、ファンである“コムレイズ”視点の「~UNDER THE SKY~」との二部構成のドキュメンタリー映画ではありますが、劇映画のような物語性をはらんだ作品ですよね。

TAISEI
それはあるね。そういう作り方だよね。

第一部前半でラフィンノーズのメンバーが楽屋を訪ねて来るという、多くの人が涙するであろうシーンがあって…

NAOKI
あぁ、あの時代を知っている人は泣くかもね(笑)。

あのシーンは、中盤のMCでNAOKIさんがラフィンノーズ時代に日比谷野外大音楽堂で事故があったことを語るシーンとしっかりとつながっていますし。

TAISEI
野音の前、俺もNAOKIちゃんに“野音ではラフィンノーズの時に事故があったことはMCできっちり言うべきだよ”って言ったんだよね。
NAOKI
そう、包み隠さずに…ね。87年の事故以降、COBRAもDOG FIGHT(※ともにNAOKIがSAの前に在籍したバンド)も野音のステージには立っているんだけど、COBRAは解散が決まったあとの2デイズで、DOG FIGHTではお客さんが1,500人くらいしか入らなかったんです。どちらも自分の中で納得いかなかった。で、SAで野音が決まって、“あ、決着の場所はここだな”とやっと思えたからね。しかも、前売りを全部売り切って…だったら、あんな感じになりますわ(笑)。あの画が答え。あの時に俺が観ていた景色が全て。何か“バンドを続けていて良かったな”と思える瞬間だったね。

名シーンだと思います。

NAOKI
ドキュメントだもんね。俺の生き様、バンドの生き様が全部出ちゃってるよね。みんなが背負ってきた30年以上のキャリアがね。
TAISEI
フィルムにはそれが写るよね、ほんとに。

SAはSAであることは間違いないのですが、決してSA単体で成り立っているわけではないと言いますか、ラフィンノーズがあったり、DOG FIGHTがあったり、さまざまな経験があってこそ、SAというバンドが成り立っているということを強烈に印象付けていると思います。

TAISEI
それはすごくある。ただSAが14年間オラオラでやってきたわけじゃないよね。

強いて言葉にすれば“つながり”といったところでしょうが、これはこの映画のキーワードでもあるのでは?

TAISEI
うん。本当にそういうバンドだし、SAとコムレイズとの“つながり”であったり、バンドとスタッフとの“つながり”であったり、そういうところがミラクルに出てきた一夜だった気がする。それをうまいこと、監督(岩木勇一郎)がまとめてくれたよね。

第二部ではコムレイズのコメントがいくつか出てきますが、“来れなかった息子の分まで盛り上がります”なんてコメントをされる方もいれば、亡くなった父親からの影響でSAを聴くようになったと語る母娘も登場します。あと、TAISEIさんが楽屋でお父さんからの手紙を読むシーンもありますし、ここでは親子の“つながり”を強烈に感じるところですね。

TAISEI
それはあるのかもしれない。「SONG FOR THE LOSER」でチラッと俺の親父が映るし(笑)。
NAOKI
俺はあそこでグッときちゃうねん(笑)。

SAとコムレイズとはもちろんのこと、コムレイズの中にも、SAの中にもある家族との“つながり”が描かれていて、ファミリームービーと言っては語弊があるかもしれませんが、第二部はそういったテーマもあるようにお見受けしましたよ。

TAISEI
俺らの曲の話で言えば、「俺は俺」の中で《かつてパンクだったアイツが我が子を抱き上げる 幸せってヤツをどっか置き忘れた気分だ》という歌詞があって、自分は結婚してないし、子供もいないけど、SAにとって、俺個人…馬渕太成にとっての家族、娘、息子ってなんだろう?って考えると、今日来ているこいつらじゃないの?というね。裏側にはそういうテーマもあるんじゃないかな。

SAとコムレイズとは家族同様の関係という?

TAISEI
うん。俺らよりも歳上のファンもいるけど、その人らも“おい、TAISEI、頑張れよ”って声をかけてくれるような感じだしね。

そんなふうにさまざまな“つながり”が映し出されている『劇場版SA サンキューコムレイズ』ですが、第二部後半の「GO BARMY KIDS」では場内のコムレイズが肩を組みますよね。ファン同士が実際に“つながる”わけですが、この辺も実によくできた映画だと思いました。

TAISEI
確かに! うまいこと、できてるなぁ(笑)。監督、考えてるなぁ。俺ら、そこまでは考えられなかった(笑)。
NAOKI
(笑)。監督は俺らのライヴを何度も観てるし、SAの作るライヴではそういう画が撮れるという想いがあったんじゃないですか。ストイックに観せるだけのバンドじゃなく、ドラマチックだったり、最終的にはみんなで…であったり、そういうことも観せるバンドだから、俺らはね。

画面に写るコムレイズの中には白髪の方もいれば、頭髪が心許ない方も皺の多い方もいらっしゃいますが、そこも何とも言えずいいですよね。

TAISEI
そうそう。あの日はものすごく暑い日だったんだけど、気合い入れて鋲打ちの革ジャン着てニコニコしているというのもいいなと思うね。

“Don't trust over thirty (=30歳以上の奴の言うことは信じるな)”なんて言葉もありますが、あの光景を見るとロックに年齢は関係ない感じがしますね。

TAISEI
関係ないと思う。今は逆にthirty以上でないと信用できないよね。10代、20代なんて信用できるかい!(笑)
『劇場版SA サンキューコムレイズ』
    • 『劇場版SA サンキューコムレイズ』
    • QFBT-711
    • 2016.07.13
    • 7020円
SA プロフィール

エス・エー:1984年、当時高校生のTAISEIを中心に結成。ロックンロールに根付いたキャッチーなメロディーとシンガロングな楽曲スタイルが話題となり、パンクスの間で大きな知名度を得るも、3年足らずで解散。そして、根強いファンの後押しにより、99年にTAISEIソロプロジェクトとして再始動を果たす。それを機に2002年に最強の布陣である現メンバーが揃い、精力的な活動を開始。16年1月にベストアルバム『ハローグッドバイ』でメジャーデビューを果たした。SA オフィシャルHP

OKMusic編集部

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