L→R SASSY(Dr)、KOKI(Vo)、mACKAz(Ba)、Kei(Gu)

L→R SASSY(Dr)、KOKI(Vo)、mACKAz(Ba)、Kei(Gu)

【INKT】4ピースバンドINKTの出発と
なる新作が完成!

メンバーの脱退により、4人編成となったINKTが3rdミニアルバム『Life's Color』を完成させた。生々しさを増したバンドサウンド、ストレートなメッセージを放つ歌からは、このバンドが新たな局面に突入したことが伝わってくる。
取材:森 朋之

今年1月にキーボーディストのkissyさんが脱退。4ピースバンドとなって、どんな変化がありましたか?

KOKI
最初は一瞬構えたというか、“どうなるのかな?”と思ったんですけど、意外と大丈夫でしたね。
mACKAz
うん。対バンツアーやイベントもたくさんやらせてもらったんですけど、不安な気持ちを引きずることなくライヴを続けられたので。
KOKI
仲間のバンドも急激に増えたんですよね。メンバーがひとり抜けたけど、支えてくれるヤツらは何十倍にも増えた。
Kei
バンドが前に進んでいる感覚はすごくありますね。
mACKAz
キーボーディストがいない分、4人の音以外のもので補う必要もありましたけどね。
Kei
必要な音はシーケンスを使って。ライヴのアレンジを変えた曲もあるんですよ。
SASSY
その分、今のメンバーの色がさらに出てるのかなって。
mACKAz
ステージも広く使えるしね。
KOKI
確かに動きやすくなったね(笑)。

新作『Life's Color』にも“4人のバンドサウンド”が強く反映されてますよね。

SASSY
そこは狙いだったよね。
mACKAz
うん。4人になって初めてのミニアルバムだし、そこはしっかり出していこうと。基本的には4人で完結させたかったんですよね。
Kei
もちろん必要なところにはシンセ、ピアノを使ってますけどね。4人になったことでサウンドが広がった感覚もあります。
KOKI
いいバランスだよね。あとは“ストレートにやろう”ということも話してましたね。よりキャッチーで分かりやすいものを意識していたというか。

Keiさんが作曲した「Ugly Duckling」は4つ打ちのリズムを軸にしたアッパーチューンなのですが、“キャッチーで分かりやすい”という方向性を体現した楽曲ですね。

Kei
最初はもっとチャラい感じだったというか、もっとシンプルな4つ打ちだったんです。でも、みんなでワチャワチャとアレンジしているうちにバンドっぽい音になっていきましたね。
SASSY
対バンライヴやイベントでは初見のお客さんも多いし、INKTに関する情報が何もない状態でも盛り上げられる曲が欲しいという気持ちもあったんですよね。4つ打ちでもINKTらしいグルーブが出せれば自然と体も動くだろうなと。
Kei
“キャッチーで分かりやすい”という方向性の裏テーマですね、それは。

なるほど。mACKAzさん作曲の「Let me hold you」はメンバーの演奏テクが炸裂するロックチューンですが、ドラムがヤバいことになってますね。

SASSY
そうですね(笑)。デモの段階では余白があったから、それをドラマーとして解釈してフレーズを作っていったら、結果的に“増し増し、全部乗せ”みたいになって。もうちょっとやれたと思うんですけどね。
KOKI
これ以上手数を増やしたら、ライヴが大変だよ(笑)。
mACKAz
ベーシックになるアレンジは自分で作るんですけど、ドラム、ギターソロはお任せなんですよ。
Kei
うん。今回は音の抜き差しも意識しました。
KOKI
今までは足し算が多かったからね。
Kei
シンプルなアレンジを目指して、音の引き算もできるようになってきて。それも大きいと思いますね。

「Yell」はタイトル通り、リスナーを鼓舞するようなメッセージソングで、歌詞も相当ストレートになってますね。

KOKI
メッセージがそのまま伝わるような歌詞がいいなって、みんなで話して。結果、ほとんど英語も使ってないんですよね。歌詞の内容に関しては、デモの段階から作曲者のmACKAzにイメージがあったんですよ。
mACKAz
10代の若い人たちに向けて、音楽やバンドをやるきっかけになるような曲を作りたかったんですよね。自分たちも年齢を重ねてきて、こういう応援ソングを表現できる時期になってきたのかなと。今までそういう曲もなかったし。
Kei
INKTとしては新しい試みだよね。
KOKI
普段は怒りや鬱憤を歌詞に乗せがちだからね。「Yell」は“俺らの音楽で応援したい、背中を押したい”というところに振り切った感じです。

アルバムのラストを飾るのがSASSYさん作曲の「Letter」で。これもポジティブなロックナンバーに仕上がっていますね。

SASSY
今回の制作期間は自分のルーツでもあるラップメタル系の曲を作ることが多かったんですけど、「Letter」はかなり違っていて。アレンジするにあたっては、よりハッピーな感じ、西海岸的なサウンドを打ち出してますね。歌詞のイメージとしては…今って、好きという気持ちだけで音楽をやるのが難しい時代だと思うんですよ。自分たちも勢いだけでは音楽を続けられない年齢になってきてるけど、周りの人たちの支え、リスナーのみなさんのおかげでバンドをやれている。その気持ちをKOKIと共有しながら歌詞にしてもらったんですよね。
KOKI
対バン相手の中にも、活動休止するバンドが結構多かったりしますからね。そういう状況の中で、こうやってバンドをやれているのはありがたいし、すごく幸せですよね。

10月からはワンマンツアーもスタートしますが。

KOKI
メンバーがひとり抜けてから、初めてのワンマンツアーですからね。ライヴのやり方を考えなくちゃいけないところもあるけど、とにかく楽しみっていう気持ちもあって。シンプルなサウンドやメッセージの曲を引っ提げたツアーだし、初めて行く場所もあるから、今のINKTをしっかり観せたいと思います。
『Life’s Color』
    • 『Life’s Color』
    • NARC-004
    • 2016.09.21
    • 1800円
INKT プロフィール

インク:2014年10月1日始動。同年11月にデビューアルバム『INKT』、15年4月に2ndミニアルバム『サイサリス』をリリース。同年12月から16年1月に渡って開催した『Re:birth of INKT TOUR2015-2016』をもって、キーボードのkissyが脱退。重厚かつエッジのあるバンドサウンドに、キャッチーなメロディーとエモーショナルなラップで構成された曲が特徴の新世代ロックバンド。業界内外から高い演奏力とパフォーマンスを評価され、今後の活躍が期待されている。INKT オフィシャルHP

OKMusic編集部

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