L→R 石原 天(Dr)、森下拓貴(Ba)、中屋智裕(Gu)、古川貴之(Vo)

L→R 石原 天(Dr)、森下拓貴(Ba)、中屋智裕(Gu)、古川貴之(Vo)

【THE PINBALLS】硬派ロックンロール
バンドの新たな決意

「劇場支配人のテーマ」でさらなる注目を集めたTHE PINBALLSのフロントマン、古川貴之(Vo&Gu)が5thミニアルバム『PLANET GO ROUND』に込めたさまざまな思いを語る。
取材:山口智男

今年は対バンライヴに精力的でしたね。

弾き語りで呼ばれることも増えたんですよ。で、バンド友達が増えちゃって(笑)。以前は大好きなバンドに対して劣等感があったというか、みんなカッコ良いからちょっとびびってたんです。でも、今は尊敬しているバンドマンたちとバンドを始めた中学生の頃のようなテンションでやれている。それが嬉しいし、楽しいです。和気藹々としながらも、やっぱりみんなすごい人たちなんで、“練習が怠い”って時も、“いやいや、あの人たちはもっとすごいから!”って思って頑張れるからありがたい。バンドの士気も確実に高まりました。今回の作品の制作は弾き語りでライヴをやっていたこともあって、結構早めに曲が出来上がっていたので、精神的には楽でしたね。楽というか、あとは頑張ればいいだけだったので。

イノセンスとそれにまつわる葛藤をテーマにした前作のミニアルバム『さよなら20世紀』とはまた違った、清濁併せ呑むようなブルースフィーリングが今作『PLANET GO ROUND』からは感じられました。

もちろん、しんどい時もあるけど、ゆっくりでもいい、地道にやっていけばいいと思えるから、前みたいに弱くない。最後に入っている「あなたが眠る惑星」も最初は“嵐が丘”ってタイトルで、“暴風の中でも強く生きる”みたいなヒリヒリとした歌詞を書いていたんですけど、結局、やさしい曲になりました。外は強い風が吹いているというイメージは変わらないんですけど、家の中で子供に向かって親が子守唄を歌っているように変えていったら自分でも気に入っちゃったんです。今まではずっとカッコ良い言葉で“さよなら”を言おうと思いながら作ってきたんですけど、30歳をすぎてからちょっと違うものが芽生えてきて、“さよなら”ももちろんいいんだけど、“明日もここにいるよ。大丈夫だよ”みたいなものもカッコ良いと思えるようになったんです。これまで“生きてさえいれば大丈夫”と自分とリスナーに言い聞かせてきたけど、今回は“普通に生きていけばいいんだ”ということを歌いたかった。

その一方で、「毒蛇のロックンロール」からはロックンロールと心中してもいいという覚悟が感じられました。

自分も含め、欠けている部分がある人のことを歌っているんです。「朝焼けの亡霊」でも《配られた 頼りない運命でもいい ここにいたい》と歌っているんですけど、今挑んでいる戦いに勝つには、やっぱり欠けているものがある。だからこそ、頑張ろう…と言っちゃうと、単純なんですけど(笑)。拠り所もなく彷徨っている奴や毒を持っている奴って、どこかが欠けている気がするんですよね。自分もそう。ダメなところも多いんですけど、そういう人ってカッコ良いよねって言いたい。自分のこともカッコ良いって言っちゃってるんですけど(笑)、欠けているところがあると、逆に一点突破できるんじゃないかな? そういう人たちに頑張ってほしい。そういう曲です。自分が好きな人もそういう人たちが多いんですよ。

リリース後の活動予定は?

ツアーまでちょっと空いているんで、ライヴをやりながら、それまでにアルバムを1枚作れるぐらいの曲を揃えておきたいです。すでに、いい感じの曲が出来始めているんです。それがめちゃめちゃいい(笑)。だから、次のアルバムも早く作りたい。作れるように頑張ろうと思います。
『PLANET GO ROUND』
    • 『PLANET GO ROUND』
    • NBDL-0039
    • 2016.11.16
    • 1944円
THE PINBALLS プロフィール

ザ・ピンボールズ:2006年埼玉で結成された4人組ロックバンド。『SUMMER SONIC』など数々のフェスやイベントにも出演し、アニメ『ニンジャスレイヤーフロムアニメイシヨン』第3話エンディングテーマ『劇場支配人のテーマ』が大きな話題に。17 年12 月6 日のミニアルバム『NUMBER SEVEN』をもってメジャー進出。収録曲「七転八倒のブルース」はTV アニメ『伊藤潤二『コレクション』』オープニングテーマとして抜擢。11月14日には待望のメジャー1stフルアルバム『時の肋骨』をリリースし、全国10カ所のワンマンツアー『end of the days tour』を敢行することが決定。荒々しくも唄心あふれる古川貴之のハスキーヴォイスとキャッチーで勢いのあるメロディー、物語のようなファンタジックで印象的な詩世界でロックシーンを揺らす。THE PINBALLS オフィシャルHP

OKMusic編集部

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