L→R 宮里悠平(Gu&Cho)、名嘉 俊(Dr&Rap&Cho)、仲宗根 泉(Vo&Key&Cho)、新里英之(Vo&Rap&Gu)、許田信介(Ba)

L→R 宮里悠平(Gu&Cho)、名嘉 俊(Dr&Rap&Cho)、仲宗根 泉(Vo&Key&Cho)、新里英之(Vo&Rap&Gu)、許田信介(Ba)

【HY】諦めずに頑張ると思えた瞬間が
、チャンスを掴みに行ってる時

沖縄名産、紅型模様の紙飛行機で美しく飾られたジャケットの中に収められた、やさしく力強いエネルギーにあふれた珠玉の楽曲たち。12枚目のニューアルバム『CHANCE』に込めた熱い想いとは? 東京―沖縄をつなぐ、Skypeによる全員インタビュー!
取材:宮本英夫

“幸せだなぁ”と言うようにしたら、生
活も変わっていった

こんにちは~。東京はいい天気ですけど寒いです。そちらはどうですか?

新里
沖縄も寒いです! 18度です。
名嘉
沖縄は絶賛桜祭り中です。

えっ、もう? それは早い。

名嘉
バリバリ咲いてます。あと、今月からは海開きです。

行きたかった(笑)。…それはともかく、アルバム聴きました。すごく素敵なアルバムですね。やさしい歌が多くて、伸びやかで、おおらかで、はつらつとしている。穏やかな気持ちにさせてもらえる、そんな第一印象でした。

全員
ありがとうございます。

ひとりずつ言葉をもらっていいですか? どのようなアルバムになったのか、個人的な手応えをお願いします。

宮里
今回はいろんな曲があって、それぞれの個性も出て、レコーディングも充実しててすごく楽しく、たくさんギターを弾いた感じがしますね。みんなの曲が素敵なので、これをどうアレンジしていくか?という楽しみだったり、自分としての追求もできたし、素敵な時間でした。
許田
僕も楽しんでできましたね。時間はあまりなかったんですけど。

何か新しいことを試したりとかは?

許田
去年BIGMAMAさんと一緒にやって、すごい刺激になったので、フレーズ的にも弾き方にも影響が出たんじゃないかなと思います。
新里
信介が言ったように、去年BIGMAMAとの対バンコラボがあって、すごくいい刺激になり、よりHYらしさというものを自信持って、僕たちにしかできないものがきっとあるという想いで、この10曲を作っていけました。楽曲的には引き算というか、シンプルだけど力強い音の表現と歌詞を出すことができたと思います。それはきっと12枚目のアルバムという、いろんな経験によってそこに行けたのかもしれない。一番聴いてもらいたいのは、メインの歌のメロディーと歌詞なので、そこをより引き立たすために音をつなげていきました。
仲宗根
今回のアルバムはみんながハッピーな気持ちでいることが多かったから、楽曲自体も明るいものが多いし。でも、明るくて元気でイエイ!っていうよりは、さっき言ってもらった、やさしくて温かい感じがすごく出ているから、自分もやさしい気持ちで弾いていた曲が多いと思います。

なぜ、みんなのハッピーが揃ったのでしょうね?

仲宗根
心に余裕があったんじゃないかな。それぞれの生活だったりとか、そういうものが影響していると思います。私の曲も今回は“書いた”というものが1曲もないんですよ。全部“出てきてくれた”っていう感じで。それを譜面に写して、“あぁ、私はこれを歌いたいんだ”というものが全部だったんで、すごく楽しかったです。

そういうことは、今まではあまりなかったのですか?

仲宗根
初期の頃は結構あったんですけど、やっぱり仕事になってくると書くことに追われている自分がいて。自分の内側から“書きたい”と思うものを忘れていくというか、リスナーが何を求めているか?とか、余計なことまで考えてしまうようになって。“このコード進行は前も使ったからこれじゃないほうがいいかな”とか、いろんなことを考えすぎてたことがあったんですけど、今回はそれがまったくなかったので非常にやりやすかったです。だから、楽しかったんだと思うし。

分かりました。では、俊さん。

名嘉
今回はよくできたなと思いますね。“よくできたな”というのは、いいアルバムという意味でもあり、よくかたちにできたなという想いもあります。去年は自分が今まで興味がなかったものに興味を持ち出して、いろんな新しいチャレンジをやってきたので、ようやく芽が出たという感じですね。今回、僕は4曲書いたんですけど、これは本当に一部で。去年はいっぱい曲を書いたので。だから、想像以上に2017年を最高の気持ちで迎えられてますね。

今回は、1、2、3曲目が俊さん曲で。いきなり三連発ですよ。

名嘉
そうですね(笑)。どうしようかなと思ったんですけど、流れが良かったんで、これでいこうってメンバーみんなで決めました。タイトルは“CHANCE”ですけど、僕の中での裏テーマが「HAPPY」で。普段転がっている幸せにどれだけ気付けるかとか、幸せを掴むためにはいろんなものにトライしていかなきゃいけないという想いで書いていった曲なんです。去年は結構しんどかったんですよ。全然遊ばずに生活を削って、空いた時間は全部作曲にあてていたので。その分、2017年は実りの年になると思います。だからたぶん、こういう曲が生まれたんだと思います。“キツい時でも、こういう音楽を聴いていきたいな”というのは、前作、前々作にはなかった考えなので。

しかも、俊さんの曲はいつものハードな感じじゃなくて、ポップなものが多いのでちょっと意外でしたよ。

名嘉
あぁ、そうですね。それは今まで興味なかった音楽とか、映画とか、本とか、そういうものに入り込んでいったからじゃないですかね。その中で、いろんなものを掴めましたし。で、今まで興味なかったものも好きになりました。

その裏テーマにもなった1曲目「HAPPY」という曲はどんなふうに?

名嘉
去年、いろんな本を読んだりする中で、心の中で思ったことを声に出すことがどれだけ勇気が必要で、それを乗り越えることでどれだけ自分の外側も変わっていく…とか、いろいろ考えていて辿り着いたのが「HAPPY」だったんです。幸せだなぁと思う瞬間って、例えば温泉に浸かった時とか、美味しいものを食べた時とか、今までは声に出さなかったんですけど、“幸せだなぁ”と言うようにしたら生活も変わってきて。そういう想いで書いていきましたね。

OKMusic編集部

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