L→R Chiyu(Ba)、shinpei(Dr)、武瑠(Vo)、masato(Gu)、yuji(Gu)

L→R Chiyu(Ba)、shinpei(Dr)、武瑠(Vo)、masato(Gu)、yuji(Gu)

結成10周年の節目に初の日本武道館ワンマンに挑むSuG。“10th ANNIVERSARY PROJECT”と銘打ち、今後もさまざまな発表がありそうだ。その歴史とSuGの現在進行形を刻んだベストアルバムのことを中心に5人に話を訊いた。
取材:山本弘子

昨年末のツアーファイナルで9月2日に日本武道館ワンマンを行なうことを発表しましたが、日本武道館のことを“逃げちゃいけない場所で夢”だと言っていたのが印象的でした。あの時の言葉にはどんな想いが込められていたのですか?

武瑠
本当は1年の休止を経て復活した、2013年の国立代々木競技場 第二体育館のライヴで日本武道館を発表したかったんです。その頃からずっと掲げてきた目標だったんですけど、なかなか実現できなかったこともあって、逃げちゃいけない夢だなって。

発表できてすっきりしましたか?

Chiyu
昨年5月のツアーファイナルで“来年は日本武道館をやる”って言ってから半年間、具体的な日にちを伝えられなかったので、発表してやっとスタート地点に立てたなと思いました。
shinpei
確かに“やっと言えたな”っていう気持ちはありますね。宣言だけはしていたけど、体制が整わないとできる会場ではないので、今はホッとはしたものの新たな挑戦なので期待もあるし、不安もありますね。
masato
ちゃんと伝えられたことによって、より一丸となって日本武道館に向かっていけるなって思いますね。
yuji
会場に立つまで実感は沸かないだろうけど、発表したあとに全国にいるファンのTwitterを見たら、“絶対行く!”って気合いの入ってる人が多くてありがたいなと思いましたね。

レザーのライダースの衣装も10周年に日本武道館をやる決意の表れですか?

武瑠
これはSuGの正装です。意気込みというより、10周年に特別な写真を撮りたかったので。
yuji
10周年だからできることをやっていくので、そのひとつでもありますね。

記念すべき年にリリースされる10周年アニバーサリーベストアルバム『MIXTAPE』には初期から最近の曲までいろいろな時代の曲が収録されていますね。ドキドキしていたり揺れている心をグッと掴む楽曲たちというところでぶれていないなと思いましたが、その選曲の基準は?

武瑠
シングル曲を中心にライヴのベストセットリストみたいなイメージで決めましたね。バラードの位置も含めて今のSuGのライヴに近い選曲になっています。

タイトルは最後に付けたのですか?

武瑠
はい。最近ヒップホップで“ミックステープ”が主流になっているということもあって、SuGというバンド名の由来(黒人のスラングで自分の思った通りに進む人たちの意味)やカルチャーに通じている言葉でもあるなと思ったのと、過去の曲も最近の曲もぐちゃぐちゃに自分たちで編集したみたいな意味を込めて“MIXTAPE”にしました。

歴代の曲の集合体のベストが完成して、改めてSuGの生み出した曲たちに感じたことは? 10年続けてこられた秘訣は何だったと思いますか?

Chiyu
活動する中で何度も解散の危機はあったけど、そのたびに助けられる曲ができたことは大きいと思います。改めて聴くとSuGは武器が多いなと思いますね。いろんなアプローチをしてきたけれど、“これがSuGです”という幹がちゃんとあるバンドだと思います。
yuji
ベストでありながら現在進行形。ライヴで手応えを感じる曲が多いのが続けてこられた秘訣ですかね。
武瑠
曲調は幅広くても世界観は一貫しているなって。やりたいことは変わっていないけれど、最初は表現する音楽的レベルが追い付いていなかった。でも、だからこそ成長を楽しんでいけてバンドが続いたんだと思っています。

ジャンル的にはミクスチャーというかボーダーレスだけど、伝えたいことは変わっていない?

武瑠
そうですね。自分の超根底にあるのは初期の曲「Vi-Vi-Vi」の《絶望なんてドラマティック》っていう歌詞だったりとか。“ヘヴィポジティヴロック”という言葉で自分たちの音楽を定義していましたけど、無理矢理前向きなメッセージはどの曲にも入っているなと思いましたね。復活後の「SICK’S」では《実際もうみんな 病んでんだ 狂ってけ》って歌ってるけど、そういうスタンスは変わってないですね。
shinpei
ほんとにいろいろなジャンルを取り入れてきたから、これだけ多彩な曲をやってきたら、みんな上手くもなるよなって(笑)。その時その時で振り切っている曲を出してきて、こういうバランスで成り立っているバンドって他にいないなって改めて思いましたね。 
masato
もともと道がないところを切り開こうと進んできたバンドなので、改めて聴いて“SuG”っていうジャンルだなと思いました。その都度、自分たちのベストを更新し続けてこられたのが続いている秘訣ですね。今もその過程だし。

今回のベスト盤のLIMITED EDITIONのほうには歴代のPVが収録されてますね。

武瑠
映像は全27曲ですね。SuGショップ限定盤の『ARCHIVES』(※予約受付終了)には36曲のPVが入ってるんですけど、よくこんなに撮って毎回アイデア出してたなって。かなり色とりどりの作品になってますね。
『MIXTAPE』2017年03月08日発売PONY CANYON
    • 【LIMITED EDITION(2DVD付)】
    • PCCA-04513 3900円
    • ※マルチケース仕様
    • 【STANDARD EDITION】
    • PCCA-04514  2500円
SuG プロフィール

サグ:2010年にシングル「gr8 story」でメジャーデビューし、スマッシュヒットシングルを何枚も送り込む。ライヴにおいても、BABYMETALや東京女子流らアイドル勢から、神聖かまってちゃんやミオヤマザキらバンド勢、さらには怪談家の稲川淳二に至るまで異色過ぎるメンツと競演。また、海外でも精力的に活動を展開しており、15年末にヨーロッパツアー、16年1月にはタイ・バンコクでの『JAPAN EXPO THAILAND』への出演、夏にはメキシコや中国など5カ国を巡る海外ツアーを行なうなど、その勢いは止まることを知らない。SuG オフィシャルHP
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Wikipedia

浮気者 プロフィール

ウワキモノ:2012年12月29日の代々木第二体育館公演を最後に活動休止に入った、SuGのヴォーカリストである武瑠のソロプロジェクト。ファッションデザイナー、映像ディレクター、小説家などマルチな活動を続けるアーティストでもあり、多方面から注目を集めている武瑠が“SuG=本命ありき”で活動をスタート。さまざまな個性派アーティストとコラボし、ミニアルバム『I 狂 U』を完成させた。浮気者 オフィシャルHP

OKMusic編集部

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