取材:高橋美穂

アーバンと中学生をつなげたのは俺らく
らい

まず「milk tea」はスウィートなラブソングですね。

竹内
これは山下桂史が元ネタを持ってきたんですけど、おおよそ彼らしくない(笑)、夏の切ない胸キュンナンバーですね。
斉藤
こういう山下、知らないです(笑)。言わないんですよ、照れ屋だから。“切ない山下”っていう文字の並びがウケますね。

(笑)自分のパートではどういうところを意識しました?

斉藤
僕はギターですけど、ジャカジャーンってやってOK、みたいな感じでしたね。ロックチューンだと勝手に解釈したので、勢いを大事にして、ストレートに。そうだよね?
竹内
うん。すんなり。いつも通りやれたよね。

また「sexy sexy」は打って変わってラテンな感じですね。

竹内
狂おしいですね。バンド全体が狂おしいです。セクシーってキーワードは、斉藤が出してくれて…。
斉藤
いや、セクシーっていい言葉だなって思った時期があってね。その話をしたら、あとで(竹内に)“『sexy sexy』って曲作ってるんだ”って言われて、“そうかぁ”って(笑)。でも、“sexy sexy”って言葉を並べることで、ひと言でセクシーって言うより、歌詞の内容も相まって、蚊帳の外からセクシーを見てる感じだな、セクシーから相手にされてないんだなって思われるんじゃないかな(笑)。

せ、切ない。

斉藤
その切なさを込めて。それを“狂おしい”と“アーバン”ってキーワードでまとめたのがこの曲なんですよね。
竹内
あと、間奏はこだわり尽くしました。ガットギターを入れたり、パーカッションを入れたり。全然一発で録れない(苦笑)。

そう考えると、このシングルの2曲は対象的ですね。

斉藤
そうですね。ごく自然なんですけどね。

また、歌詞に関しては竹内さん作詞ですね。

竹内
踊り狂ってる女性を見て興奮する、みたいな感じですね。セクシーを想像して出てきたものが『トゥ○イト2』だったんで(笑)。
斉藤
ここまでエロスを持ち込んだことはなかったよね。

ラブソングは多かったけど、もっとスウィートな…。

斉藤
中学生的なものが多かったですからね。でも、まぁ『トゥ○イト2』も中学生か。中学生が想像するセクシー(笑)。

(笑)もっとリアルな方向には行かないんですか?

竹内
今のところ、セクシーな体験をしたことがないので(笑)。

(笑)中学生男子の共感は呼ぶかもしれないですよ。

斉藤
でも、中学生が聴くには、大人っぽすぎるんじゃないかなぁ。アーバンと中学生って全然つながらないですよね(笑)。

でも、この曲では水と油になってないですよね。

斉藤
アーバンと中学生をつなげたのは俺らくらいですよね(笑)。そこを俺らの才能と言わずして他に何と言うのか(苦笑)。

また今回、ブックレットで竹内電気が漫画になってますね。

斉藤
キャラも実物と近いんです。そこは漫画家さんの洞察力だと思います。ジャケの服とまったく同じ服持ってますからね(笑)。

竹内さんも(ジャケの)ボーダーのTシャツ着てますよね?

竹内
はい。今年はそれでいこうかと思います(笑)。
斉藤
まさか生きてきて漫画になるとは(笑)。うれしいですね。
竹内
これ、実写で撮ったら相当ヤバいよね。このポーズで(笑)。
斉藤
やったら茶番っすよ(苦笑)。

ほとぼりが冷めた頃に同じポーズの写真が見たいです(笑)。

斉藤
ちょっと興味ありますね(笑)。
竹内
これはマネされたら困るなぁ…画期的過ぎて(苦笑)。
竹内電気 プロフィール

愛知県三河地方在住の苅谷達也(dr&per)、竹内サティフォ(g&Cho)、山下桂史(vo&syn)、斉藤伸也(g&vo)、加藤広基(b)からなる5人組ポップ・バンド、竹内電気。05年より本格的にライヴ活動を開始。バンド名は、リーダーである竹内の実家が経営する「合資会社竹内電気工業」に由来。

エモ/AOR/シンセ・ポップまで広い振れ幅を持つサウンドと卓越したアレンジ力に、山下と斉藤の2人のヴォーカルが交じり合い、エンターテイメント性高いライヴ・パフォーマンスといわゆる草食系なキャラクターでシーンでも異質ながら着実にその名を浸透させる。

07年〜09年にかけて、『HITS!!』『OK!!』『SHY!!』と3部作のアルバムをリリースし、08年に『ROCK IN JAPAN FES.2008』へ出演。“WING TENT”にて午前中にも関わらず入場規制をかけるほどの人気を集めた。09年には、全国45ヶ所を廻る初の全国ツアー『「SHY!!」 release tour‐KONJOH‐』を敢行。次世代王道ポップとでも言うべき、センチメンタルでキュンとくる歌声&サウンドで全国に竹電旋風を巻き起こす。竹内電気オフィシャルサイト
竹内電気オフィシャルサイト
オフィシャルサイト

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

新着