取材:ジャガー

バンドサウンドにしたことで自分という
ものを見つけられた

ついに完成した1stミニアルバム。1年半かけてじっくりと作り上げたことで、バンドを見つめ直すいい機会にもなったようだ。

「楽曲を作るにあたって、すごく“素直”になりました。スタジオでお遊びでやっていたような曲もFeeの一面であって、それを出すことが大事なんだって(笑)」(長屋)
「メンバーとの結束力が強まったというか、全員のベクトルが同じ方向に向きましたね。結成1年程度でシングルとアルバムをリリースしたせいか、バンドが背伸びしちゃっていて…足下がおぼつかなかったんですけど、徐々にバンドの土台を固めていきました」(品川)
「今まで聴いてこなかったようなジャンルにも興味を持って、積極的に取り入れてみました。いろいろ試すことができたので、全体を通してサウンドの幅が広がったと思います」(入江)

5人の意識が高まったところで完成した今作には、カラーの違った7曲が収録されている。どの楽曲も交感神経を刺激し、気分を高ぶらせるナンバーだ。

「楽曲のカラーは違えど、シンガロングできたり、踊れたり、クラップ&レイズハンドできたりというところの一貫性は意識してます」(柴田)

サビ以外もフックとなるところが多く、一瞬たりとも聴き逃すことができない。

「おいしいアレンジは、常に心がけてます。Aメロ、Bメロ関係なく」(品川)
「FeeはCメロがチャームポイントだと自負しているので、そんなところにもこだわりを見せて作ってます」(坂本)

最後に、各自思い入れのある曲を答えてもらった。

「『POPCORN』。これは新しい曲の作り方をして完全リズム重視の曲なので、ただ感じてほしいですね」(長屋)
「『STEP』はストレートなロックですが、ツインヴォーカルを活かしたサウンドになったなと。あとは単純にメロディーが素晴らしい!」(柴田)
「僕は『mintflavor』です。ミントのガムをもらったことから始まる恋の詞を書きました。最近の切ない思いをぶち込んでます」(品川)
「『POPCORN』は入江とリズムをかなり練ったので、理想の形が見えた曲なんです」(坂本)
「『SYOUDOW-PEOPLE』では、音楽に対する初期衝動みたいなものを全部出し切った感じですね」(入江)
Fee プロフィール

フィー:2004年に結成、ツインヴォーカル5人組バンド。渋谷、八王子などを中心に活動し、自主企画イベント『Charch!!』では、毎回150~200人を超す動員を誇る。06年にシングル「タビビト」でデビューを果たす。Fee オフィシャルサイト
公式サイト(アーティスト)

OKMusic編集部

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