【ONE OK ROCK】CDを出すたびに、ラ
イヴをするたびに成長できた

初のライヴ映像作品を発表したONE OK ROCK。そこで、そんなバンドの成長とライヴというものについて語ってもらった。
取材:石田博嗣

昨年12月28日の渋谷CLUB QUATTROの模様を収めた、初のライヴ映像作品が発表されましたが、それだけライヴに自信が持てるようになったということ?

Taka
自信は全然…まだないんで、逆に“出していいのか?”って迷ったぐらいなんですけど、自分たちのために出しておくべきだろうって。足かせじゃないけど、このライヴよりももっともっといいライヴしていけるように出そうと。やっぱり自分たちも“もっとうまくなりたい”という思いでいるから、毎回毎回のライヴが勉強だし…そういう意味でも、このQUATTROのワンマンライヴはほんとに意味のあるものだったなって。いろんなものに気付けたし、今までは“ライヴってこういうものなんじゃないかな?”って思ってことが、“ライヴはこういうものだ!”って思えるようになった…少なからず疑問に思ってことが、確信を持って言えるようになったことがいくつかあるんで、そういうことがこれからのライヴでも起きてくれればいいなと思いますね。

結成して3年しか経ってないし、それも楽器を始めて3年と変わらないのに、ここまでパフーマンスできるようになったというのは、すごい速度で成長としたと思いますよ。

Toru
音源を出したりするとどんどんハードルが上がっていくじゃないですか。“音源と全然違う”とか言われたら嫌だし、CDよりもライヴの方がカッコいいって言ってもらえるようになるためにも、演奏力をもっともっとつけけないといけないと思ってやってきたんで、CDを出すたびに、ライヴをするたびに成長できたんじゃないかなって思いますね。

DVDを観ていても笑顔でプレイしている、しっかりと動けてましたが、それだけステージ上での余裕もでてきた?

Toru
メンバー同士がアイコンタクトとかでコミュニケーションをとることによって、ちょっとした余裕も出てくるから、その辺はかなり慣れてきたと思います。

Takaが噛み付くように歌っているのもすごく印象的でしたよ。

Taka
バンド内のモチベーションが上がってきているから、いい意味で負けたくないというか…今まで演奏の部分とかで不安なところもあったんですけど、そういうものが少しずつ解消されてきたから、自分は“もっと前に出よう”と。“噛み付く”という表現の通りだと思うんですけど、まさに攻撃的な感じで。そうやってバンドにも観客にもアピールしたいと思っているんです。バンドにはいい刺激を与えられればいいし、お客さんには言葉のひとつひとつを伝えられればいいなって。

DVDには2006年12月の新宿LOFTでの初ワンマンの映像も入ってますが、それを今観てどう思いますか?

Taka
若いなって(笑)。そんなに時間が経ってないのに、懐かしく思いますね。当時のなんとも言えない固められている感じ…ライヴは解放する場所なのに、檻に入れられているような感じがして、観ていて少し恥ずかしいです。でも、QUATTROの映像はそういうものがないから、それだけ成長してるんだなって。
Toru
LOFTの時は不安もあったし、ほんとの自分たちが出し切れてない…出せなかった。演奏するだけで精いっぱいだったし、“ワンマンライヴってどんなんやろ?”って思ってましたからね。500人のお客さんと俺たちとでどんな空間を作ればいいのか分からなかった…どんな空間が作れるのかは俺たち次第なんで、そこでスベったら終わりじゃないですか。それが怖くて、変な空気があったというか。

そんなLOFTの1年後が、このQUATTROのライヴなので、この1年でバンドがすごく成長したってことですよね。

Toru
突っ走ってきましたからね。ちょっとでも油断したら成長できないと思ってるんで、曲作りでも、スタジオでの練習にしても、そのひとつひとつの作業が自分たちを成長させてきたと思いますね。今年の正月に1週間ほどの休みがあったんですよ。みんな気を抜いてたんで、その後のライヴがかなりヌルかったんです。1日、2日なら大丈夫だと思うんですけど、それ以上は気を抜くとダメだって思いましたね(笑)。昨年を振り返ってみても、リリースが多かったし、ライヴもいっぱいあったから考えることが多かった…こうやってインタビューされることで、いろいろ自分たちのことを考えるし、イベントとかライヴとか刺激的なことがいっぱいあったらから成長ができたと思うんで、今年も気を抜かないってことですね(笑)。

4月からツアーが始まるわけですが、どんなものにしたいと思ってますか?

Toru
このDVDを観てくれた人がいっぱい来てくれると思うんで、いい意味で裏切りたいですね。“DVDよりも、生のライヴの方が100倍いいね”って言われるぐらいのパワーでやれないと、ツアーをする意味がないし…初めてワンマンで回るツアーなんで、スベってしまったら、もうそこには二度と行けなくなるぐらいの覚悟で、全ての場所でいい印象を与えていかないと次につながっていかないと思ってます。
Taka
何かリリースものがあってのツアーではないので、善くも悪くも自分たち次第で、このツアーの意味が変わってくると思うんですよ。レコ発ではないけど、初の全国ワンマンツアーだし。だから、このワンマンツアーが終わった後に“こういうことのためのツアーだったんだ”って思えるためにも気を一切抜かずに、一本一本ちゃんと考えて、自分たちが一番いいパフォーマンスができるようにしていきたいですね。
『世の中シュレッダー』
    • 『世の中シュレッダー』
    • AZBL-1
    • 2008.03.19
    • 3000円
ONE OK ROCK プロフィール

ワンオクロック:2005年結成。エモ、ロックを軸にしたサウンドとアグレッシブなライヴパフォーマンスが若い世代に支持されてきた。07年のデビュー以降は全国ライヴハウスツアーや各地の夏フェスを中心にライヴを行ない、日本武道館、野外スタジアム公演、大規模な全国アリーナツアーなどを成功させる。16年9月には静岡県の渚園にて2日間にわたり11万人規模を動員する野外ライヴを開催。日本のみならず海外レーベルとの契約をし、アルバム発売を経てアメリカ、ヨーロッパ、アジアでのワールドツアーを成功させるなど世界基準のバンドになってきている。19年2月に待望のニューアルバム『Eye of the Storm』を全世界同時リリース。ONE OK ROCK オフィシャルHP

OKMusic編集部

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