【竹内電気】キラキラな経験に憧れて
曲をしたためるんです

楽曲は清涼感漂うシティポップス。だけど、ライヴは超アグレッシヴ!? 新鋭・竹
内電気の癖になるギャップを1st アルバム『OK!!』発売を機に追求!
取材:高橋美穂

アルバムを聴かせていただいて、普遍的でロマンティックなポップスだなと。でもそれが、瞬発力で全身で弾けて表現するライヴとのギャップを感じるところでもあったんですね。

斉藤
粗末な見た目とロマンティックな曲のギャップですね。

そういう意味じゃないですって(笑)。

斉藤
いいんですいいんです、そこは認めざるを得ない。斉藤個人の話なんですけど、気持ち悪いから、キラキラの世界には居られないじゃないですか。そういう天使の国を、地獄から変な鬼の腐ったみたいなのが…。

すごい喩えですけど(笑)。

斉藤
まぁ、気持ち悪いとキラキラな経験がないわけで、キラキラに憧れてそれを曲にしたためるわけですから。

でも、今ではそれがメリットになってるじゃないですか。その分、キラキラが増したポップソングを生み出せるっていう。

斉藤
完全に後付ですけどね。

そこに…これはご本人たちが聞いてどう思うか分からないですが、そこはかとない変態性が滲み出てる気がするんですね。それが楽曲を中毒性の高いものにしている感じがして。

苅谷
嫌ではないですけど、“あ、そうなんだ!?”って感じですね。

例えば「RxIxSx」で、“シャンプーとリンスのいい匂い!”って軽やかに歌っちゃうあたりにそれを感じたんですね。

竹内
変態だとは思わないですね。この曲は、ほんとはオシャレでカッコいい曲をイメージしてたのが、いきなりサビで3コードでガーってなるアレンジになって、“何だこの曲!? こりゃあまともな歌詞書けねえ”と。で、出てきたキーワードが、女の子の髪の毛の匂いって何であんなにいい匂いするんだろう?って。

え!?(笑)。

竹内
それ、男子はみんな思ってますよ。全然可愛くない女の人がフワって通っても、いい匂いがするんですよ。この曲のストーリーもそのままなんですけど。可愛くない女の子の髪の毛がいい匂いで、惹かれたくないのに惹かれてしまうみたいな。

うーん…男子なグルーヴが出てるというか、男子は誰も変態性とか思わないんでしょうね、もしかしたら。

斉藤
みんな思ってると思いますよ。女の子がシャンプーすることによって、何か元素とかの塩基配列とかが変わって、すっげえ成分がフワーって出てくるとか。それは男にはないもので。
竹内
だから、斉藤の髪の毛がいい匂いでもドキドキしない。
斉藤
しないの!?

残念ですね(笑)。

竹内
でも、女々しい部分が出ちゃうんですかね。自分が思うポップスみたいなのが、そういうところにありますね。

では最後に、おひとりずつ今後の目標を聞かせてください。

竹内
僕はアルバムが出て、ツアーに出て、また次の音源を作る時がきたら、その時は今回よりもレベルが上がった音源を作ってライヴをしていく…それを年々やっていきたいです。
斉藤
いい曲を作って、いいCDを作っていいライヴをしてってだけです、僕は。状況は自ずと付いてくると思うので。
苅谷
より多くの人に観たり聴いてもらったりする機会が増えればと思ってるんで、それに向けて成長していきたいです。
加藤
俺も、まだ竹内電気を知らない人に知ってもらいたいですね。それで、ちょっとでもこの楽しさが伝わればと思います。
山下
全部言われました。もう、言うことないっす(笑)!
竹内電気 プロフィール

愛知県三河地方在住の苅谷達也(dr&per)、竹内サティフォ(g&Cho)、山下桂史(vo&syn)、斉藤伸也(g&vo)、加藤広基(b)からなる5人組ポップ・バンド、竹内電気。05年より本格的にライヴ活動を開始。バンド名は、リーダーである竹内の実家が経営する「合資会社竹内電気工業」に由来。

エモ/AOR/シンセ・ポップまで広い振れ幅を持つサウンドと卓越したアレンジ力に、山下と斉藤の2人のヴォーカルが交じり合い、エンターテイメント性高いライヴ・パフォーマンスといわゆる草食系なキャラクターでシーンでも異質ながら着実にその名を浸透させる。

07年〜09年にかけて、『HITS!!』『OK!!』『SHY!!』と3部作のアルバムをリリースし、08年に『ROCK IN JAPAN FES.2008』へ出演。“WING TENT”にて午前中にも関わらず入場規制をかけるほどの人気を集めた。09年には、全国45ヶ所を廻る初の全国ツアー『「SHY!!」 release tour‐KONJOH‐』を敢行。次世代王道ポップとでも言うべき、センチメンタルでキュンとくる歌声&サウンドで全国に竹電旋風を巻き起こす。竹内電気オフィシャルサイト
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OKMusic編集部

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