5月10日@国立国際医療研究センター

5月10日@国立国際医療研究センター

河村隆一ら出演のHIV/AIDSキャリア支
援ライブ「HOPE AND LIVE 2017」開催
決定

この活動「HOPE AND LIVE」は、2013年に自らがHIVキャリアであることを告白したHAL(SPEED-iD)の呼びかけに端を発し、彼の告白を受け止め支援すべく集結したミュージシャン仲間たちの力により実現したもので、ライヴイベントのほか、チャリティマラソン大会、パネルディスカッションイベントなど、年間を通じて様々な形式で活動を続けている。そして、それらの活動による収益はHIV/AIDSキャリアの支援を目的として毎年この「国立研究開発法人 国立国際医療研究センター」に寄付されている。

この日の贈呈式には、同活動の実行委員会会長の松浪健四郎ほか、同活動を主催するNPO法人「ジョインライフ機構」のメンバーが参加。寄付金贈呈の実施と、HIV/AIDSキャリアの支援の現在に関する会談が行なわれた。

医薬品や治療方法の進歩によりかつての様な死と隣あわせの恐ろしいイメージが払拭されつつあるHIV/AIDSだが、それでもキャリア人口自体は年々増加の一途であるという実情、そして、発症を防ぐための投薬も勿論大切だが、何よりもまず予防が最重要であること、その予防に対しての保険適用がなされない現実に対する医療現場のジレンマなど、これまでより踏み込んだ内容の会談が続いた。

その中で、「若年層を中心とし、性的な医学的意識に対する偏見や抵抗を取り除き気軽に自身の健康管理に向き合える」ための診療科「セクシャルヘルスクリニック」の新設と、その新設にもこの「HOPE AND LIVE」活動の寄付金が充てられている、という旨の話題に会談は進んだ。

かつて若年層を中心に精神的なトラブルに対するカウンセリング、治療をもっと身近にさせるべく、「メンタルヘルス」という言葉が浸透し、若者の心の病、トラブルに対しての社会的認識が一気に前進したという側面があった様に、誰にも言えない性的な身体のトラブルや病気、予防に対する意識を前進させるべく、ひとつの手段としてまずはこの「セクシャルヘルス」という言葉の浸透を「HIV/AIDSキャリアへの差別・偏見を取り除くこと」というテーマと共に、音楽やスポーツを通じて啓蒙していくことを、2017年の「HOPE AND LIVE」活動の大きなテーマとしよう、という内容で会談は締められた。

2017年の「HOPE AND LIVE」は、6月17日に西新宿オカオカハウスにて、同センターの岡慎一センター長も参加してのトーク&パネルディカッションイベントの開催、12月の「WORLD AIDS WEEK」にあたる12月2日に皇居にてチャリティマラソン、そして12月3日に渋谷clubasia、GLAD、VUENOSの3会場同時開催によるチャリティライブを予定している。それぞれのイベントに関する詳しい情報は公式ウェブサイトにて。

photo by 横山勝彦
5月10日@国立国際医療研究センター
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「HOPE AND LIVE 2016」出演アーティスト

OKMusic編集部

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