蜷川幸雄さんの一周忌特集がWOWO
Wで放送決定



この放送にあたり、WOWOWでは、彩の国さいたま芸術劇場の大稽古場で行われている公演『GEKISHA NINAGAWA STUDIO 2017・待つ』に参加している、演出・井上尊晶、音響・井上正弘、役者・大石継太、舞台美術・中越司の4人にインタビューが行われた。

これまで数々の名作が生み出されてきた蜷川幸雄さんの“伝説の稽古場” 彩の国さいたま芸術劇場の大稽古場を会場として実施されたインタビューはどんなものだったのか。下記は、インタビューにて語られた各人からの発言を抜粋したものである。

(写真左から)井上尊晶、 井上正弘、 大石継太、 中越司

井上(尊):1年前のその時は、彩の国シェイクスピア・シリーズ『尺には尺を』の稽古中で、今回そのメンバーが「また何かやりたい」ということで今回の公演(『GEKISHA NINAGAWA STUDIO 2017・待つ』)が立ち上がりました。

大石:『待つ』という作品は、ベニサン・ピットでの頃、皆が蜷川幸雄と戦っていた。大変だったけど、一番演劇をしていて楽しかったときなんじゃないかな。 僕たちは『名も無く、貧しく、美しくも無く』って蜷川さんに言われてましたが、 これじゃいかんなって……。

中越:稽古場をリアルに近いセットで作り始めたのは、『身毒丸(1995年)』からだったと思う。 最初にあったプランをぶち壊して、ゼロから具体的にものを作っていきました。

井上(尊):大変でしたよね、その場で図面も書かないといけないし。「同じ赤でもいろんな赤があるだろ、実際に提示しないと、同じもの見ているわけじゃないんだよ」と言われました。

大石:(蜷川さんは)具体的なのが好きでしたよね。稽古でのジャージやスリッパが大嫌いで、役者も衣装のイメージを持っていないと、そこで何を履きたいかを問われる。

中越:俳優もスタッフも、その戯曲に対してどう考えているのかを提示させて掛け算で作っていく。

井上(正):よく「セッションだ。才能を持ち寄れ」とおっしゃっていて、問われることも多かったです。「綺麗な曲ないか?!」とか。「革命的なSE作るんだよ!」って言われたことが印象に残ってます。

4人の話からは、各々が蜷川さんと出会った頃から、緊張感ある稽古場の話、“ものを投げて怒る”数々の逸話、蜷川さんがこだわっていた生声、集団でものを作る事にこだわった話など、蜷川さんの演出以上の生き様を垣間見ることができる。

インタビューの模様はWOWOW番組公式サイト内でも観ることができるので、舞台放送と合わせてご覧いただきたい。

番組情報5月12日(金)夜10:00 WOWOWライブ
ノンフィクションW 蜷川幸雄~それでも演劇は希望を探す
http://www.wowow.co.jp/detail/075291

5月12日(金)夜11:00 WOWOWライブ
蜷川幸雄 一周忌追悼番組「天保十二年のシェイクスピア」
http://www.wowow.co.jp/detail/075291

GEKISHA NINAGAWA STUDIO公演『2017・待つ』
5月11日(木)~14日(日)
NINAGAWA STUDIO(大稽古場)
http://www.saf.or.jp/arthall/stages/detail/3868

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