百花繚乱!2017年4月 来日アーティス
トが凄すぎる!!
選曲のエキスパート“ミュージックソムリエ”があなたに贈る、日常のワンシーンでふと聴きたくなるあんな曲やこんな曲――今回は、今春来日アーティストの厳選楽曲を、ライブ情報とともにお届けします。
はじめに
こんなに一気に来られても、お金が追いつかないわ…と泣き言を言いたくなる今日この頃。ちなみに私は、ポール・マッカートニーのチケットを取るだけで精一杯でした。
話を本題に戻しまして、4月来日アーティスト、中にはまだチケットが手に入るライブもありますので、ぜひチェックしてみて下さいませ!
1.「I Wanna Be Adored」/The Stone
Roses
1983年結成。1996年に解散し、2011年に再結成したザ・ストーン・ローゼス。この曲が収録されている『THE STONE ROSES』は、1989年に発売された作品です。1曲目を飾るのが、「I Wanna Be Adored」。イントロだけでおよそ1分50秒。何かに追われて心臓がバクバクしているような音に、ベースが乗り、そしてギターとドラムが合わさり……という感じで、じわじわと引き込まれる感じが、とても好きです。
2.「A Sky Full Of Stars」/Coldplay
1997年にロンドンで結成された、コールド・プレイ。デビューアルバムから爆発的なヒットを飛ばし、世界的な人気を誇るスーパーバンドです。4月19日(水)の東京ドーム公演は、即売り切れでした。しかも当日のゲストアクトは、RADWIMPSだそうです。
「A Sky Full Of Stars」は、2014年のアルバム「Ghost Stories」に収録。EDMとロックが混ざる音が非常に気持ち良い一曲ですが、歌詞もまたロマンチック。“君は僕にとって満天の星だから、君に僕の心を捧げるよ”なんて、今ココで書いているだけで顔がニヤついてしまう……。
3.「Carry On」/Norah Jones
どの曲でも、一音目を耳にするだけで、まるでNYのジャズクラブに足を踏み入れたような、上質な時間が味わえるのがノラ・ジョーンズの魅力のひとつだと思うのです。
ピアノとオルガンをベースに、ゆったりとしたテンポで歌われる「Carry On」は、優しく“前へ進みましょう”と聴く人に語りかけてくれます。ちょっと苦い思い出も、やさしく洗い流して、前に進む力を与えてくれる、癒しと活力をくれる歌です。この曲のYoutubeにアップされている日本語訳は、作家の川上未映子さん担当。歌詞も味わいながら楽しめます。
4.「Put Your Records On」/Corinne
Bailey Rae
温かみのある歌声が魅力のコリーヌ•ベイリー•レイ。イギリスのシンガーソングライターです。2006年に発表された「Put Your Records On」は、アコースティックギターに合わせて、いまの自分を悲観しないで進んでいこうと言ったメッセージを歌っています。側で励ましてくれる親友のような優しい前向きソングです。
5.「Real Love」/MARY J.BLIGE
クイーン・オブ・ヒップホップ・ソウルと賞賛されるメアリー・J・ブライジ。6度のグラミー賞受賞など輝かしい実績を持ちながら今も現役で作品をリリースするレジェンド級のアーティストで、後のR&Bシンガーに多大なる影響を与えています。この曲は1992年にリリースされたセカンドシングル。90年代のR&Bの雰囲気が良く分かる曲ですし、まさにこれで、トレンドの方向性が決定づけられていることを痛感する一曲です。
さいごに
サンタナ、エアロスミスのスティーブン・タイラー、ドゥービー・ブラザーズ、そしてミュージカルスターで、米版「アナと雪の女王」のエルサ役でも有名なイディナ・メンゼルなど……こんな一気に来られても、行けないってば!!
(選曲・文/石井由紀子)
著者:NPO法人ミュージックソムリエ協会