ありふれた日常が素敵に、ココロオー
クション 新譜は世界観重視

ミニアルバム『CINEMA』をリリースしたココロオークション

 粟子真行(Vo&G)、大野裕司(B)、井川聡(Dr)、テンメイ(G)による4人組バンドのココロオークションが去る1月11日に、ミニアルバム『CINEMA』をリリースした。2016年4月にミニアルバム『CANVAS』でメジャーデビュー。今作について粟子が「本当の真価が問われる」と語るようにメジャー2枚目というプレッシャーを感じつつも自身のサウンドを突き詰めた意欲作。夏のイメージが強い彼らが冬をテーマに、今まで書いてこなかったというラブソングにも挑戦した。バンド結成から現在に至るまでの心境変化、そして、今作の制作秘話やMVへの考え方などを4人に聞いた。

心を高められたら

粟子真行

――バンド結成のいきさつは?

大野裕司 テンメイ以外が関西大学の同級生で、そこの軽音楽サークルで3人は出会ったんです。コピーバンドをやっていたんですけど、サークルの引退を機にオリジナルバンドをやりたいなと思ったのがきっかけです。

――それはバンドでメジャーに行きたいという想いがあって?

大野裕司 サークルを引退すると楽器を弾かなくなっちゃったり、趣味程度でやるようになる人も多いんですけど、僕らは音楽が本当に好きでもっとやりたかったという気持ちが凄く強かったんです。だからサークルを引退してもバンドは続けてオリジナル曲をやろうと思ったんです。

――確かにサークルが終わってしまうと辞めてしまう人は多いですよね。粟子さんは昔から歌われていたのでしょうか?

粟子真行 昔から歌っていたんですけど、歌が好きと気付いたのは中学三年生の頃でした。「ハモネプ」が流行っていた頃にボイスパーカッションを文化祭でやったんです。あと、申し訳ない程度に歌ったら凄く受けて、ちょっとヒーローになれた感じがあったんです。「俺、歌だったら人より出来るんだ」ってそこで初めて気が付いたんです。そこから音楽を始めました。

――そこに行き着くまでに、声を評価された事は無かった?

粟子真行 小学校の合唱の時に、先生に「イイね!」と言われていたんですけど、自分では自覚は無かったんです。自分で歌が好きと気付くまでは時間がかかりました。

――粟子さんの歌声は不思議な魅力があります。

粟子真行 「透明だけど柔らかくてザラザラしている」などと言われます。

――そのザラっとしたところが、バンドサウンドと良く合う声なんですよね。ココロオークションというバンド名についてですが、どのような中から生まれた名前なんでしょうか。

粟子真行 ライブハウスにいざ出るぞという時に名前が必要という事で、メンバーが紙に自分のアイディアを持ち寄って書いたんです。僕が持ってきたいくつかの名前の中に「ココロオークション」というのがあったんです。言葉の響きが良くて覚えやすいし、一度聞いたら忘れない感じだったのでこの名前にしたんです。「オークション」という言葉の意味を調べたら、「競売にかける」という意味より、元々の語源が「価値を高める」という意味で。だから僕らの音楽を聴いてくれる皆さんの心を高められたらなという意味を込めています。

――そこからコンテストなどで優勝を。

粟子真行 そうですね。コンテストは目につくものには参加していたんです。それでもなかなか結果が出なかったんです。それが悔しくて、たくさんコンテストにエントリーを出していた年末に『eo Music Try』という大きなコンテストがあって、そこに今までの悔しさをぶつけたという感じです。

――そこで優勝するまでに楽曲の変化はありましたか?

粟子真行 楽曲の変化というよりかは、15分という短いライブ時間をどう使うかとか、そういう点を話し合ったりしました。バラードを1曲目にやろうかとか。

――バラードが1曲目というのはロックバンドとしてはイレギュラーですよね。

粟子真行 そうですね。確かにそういうバンドは他にいなかったんです。

ずっと変わり続けないといけない

大野裕司

――昨年メジャーデビューが決まった時はどういう心境でしたか?

大野裕司 嬉しかったですね。僕らはコンテストで優勝をしましたけど、その後にここまで5年かかったという事でも分かる様に、一歩一歩しか行けないバンドだったので、目の前の目標を一つずつ潰していったりしたんです。ちょっとずつ動員を増やしたり、CDが売れるようになったりと。その延長線上にメジャーデビューがあったので、「やった! ラッキー」という気持ちは無くて、何と言うか「よし!」という感じです。

――メジャーデビューをして1年が経ちますが、インディーズの頃と変わった点は?

粟子真行 僕ら4人だけの音楽では無くなったという点が大きくて、ライブ1本にかける想いや曲作りにかける時間が変わってきました。「もっと良いものを」という気持ちが大きくなったので、自分のハードルは上がりました。

――モチベーションも上がる?

粟子真行 はい。難しいですけどね。追い込み過ぎても辛いというか…。

――プレッシャーがある?

粟子真行 今作『CINEMA』を作っている時はだいぶプレッシャーがありました。前作ではメジャーデビューが決まったという事に対しての嬉しさもあったし、バンドが今までやってきた事を詰め込んだんですけど、本当の真価が問われるのは2枚目だと思っているので、ここは勝負だなと思っていました。それでなかなか歌詞が書けなかったです。

――部屋に篭って書くタイプ?

粟子真行 そうですね。誰にも相談出来ずに僕一人で書くタイプですね。

――やはり自分の世界観の中で書きたい?

粟子真行 ある程度固まったら相談はするんですけど、今回は固まるまでに凄く時間がかかったので大変でした。

――大野さんはインディーズの頃と比べていかがですか?

大野裕司 個人的には何も変わらないという感じなんですけど、一歩一歩進んで来たが故に、ずっと変わり続けないといけないという思いがありました。色んな技術を取り込んだり、勉強をしたり、そういうことをただただ続けていたんです。「メジャーだからもっと頑張らないと」というより、昔からそう思っていた感じです。

――根本は変わらずといった感じなのですね。

大野裕司 関わる人が増えたりとか、ライブでは自分達だけの幸せではなく、皆を幸せにしないといけないとか、そういう変化はありますね。実際にやる事は変わりようがないんだなと思いました。

テンメイ 僕はメジャーデビュー発表のタイミングとバンドへの加入が同じタイミングだったんです。2014年からずっと一緒にやってきたサポートメンバーだったんです。やはり僕も、メジャーだから頑張るというより、ココロオークションが今まで進んできた結果かなと思います。ただただ、これからも頑張り続けるだけです。

井川聡 関わってくれる人が凄く増えたので、大きいフェスなどにも出させて頂いて、今までインディーズの頃では見られなかった景色もたくさん見させてもらった1年でした。今まで通りにコンスタントに自分達を貫いてやって行くという事と、新たな責任感や、もっとたくさんの人をハッピーにしなければいけないな、という思いを強くして進んで行きたいと思います。

喫茶店に逃げ出して書き上げた「星座線」

井川聡

――発売から時が経ちましたが今作『CINEMA』の反応はどうですか?

粟子真行 今回は「歌詞がいいね」と言われる事が増えました。インディーズの頃はほとんど言われなかったんですけど。報われましたね。死にそうな顔をしてスタジオへ行っていたので…。

――相当大変だったみたいですね。アレンジは皆さんでスタジオで一緒にやるのですか?

大野裕司 僕はある程度はPCでやってからなんですけど、実際に合わせてみないと分からないし。スタジオでやるという事が増えましたね。

――基本的なアレンジは大野さんが?

大野裕司 デモを作ってそれを基盤にやっているという感じです。

――基本的にはメロディが先行?

大野裕司 今作はだいたいトラックが先行でしたね。オケ先行の作り方をしようとしたのもあるんですけど。昔は完全にメロディとコードからです。

――今作は歌が先行で書かれたと思うくらい歌詞が耳に入ってきたんですが、まさかのオケ先行とは意外でした。1曲目「星座線」の<大丈夫かい 元気でいる♪>という出だしはドキッとします。

粟子真行 「手紙みたいだね」と言われました。

――「星座線」のように歌でバシッとカットアウトするという手法も効果的で。最近の曲はフェイドアウトがあまり無いですよね。

大野裕司 無いですね。歌でカットアウトする手法を取ると、最後に残るのが歌声だったり最後のセリフだったりするんです。アウトロって余韻じゃないですか? 余韻が無い方が良い時もあると思いまして。そういう意図を狙ってやっている曲もあります。

――「星座線」は元々はアウトロがあった?

大野裕司 「星座線」は狙ってやりました。ここでビシッと消そうと。

――<空に指でなぞった ふたりだけの星座♪>という所が特に好きです。

粟子真行 オリジナル星座ですね。だいぶ恥ずかしいですねここ(笑)

――こういう事は常に考えているのでしょうか?

粟子真行 そんな事ないです(笑)。でも、そういう事がしたいと深層心理にあるのかな…。

――この曲は難産でしたか?

粟子真行 はい。歌入れの2時間前まで歌詞を書いてメンバーを待たせてました。「歌入れやで」って言われて「ちょっと待って」と言って喫茶店に逃げ出して2時間くらいで書き上げて歌を入れたんです。

――逃げ出したんですね。では逆に、歌のレコーディングはスムーズでしたか?

粟子真行 今回は最初から最後までずっと大変でした。

――過酷な制作だったんですね。ちなみに歌う時は精神統一をする方ですか?

粟子真行 するタイプですね。ブースで15分くらい声出しをして臨むという所があります。

――では「星座線」はどういった心境の時に生まれましたか?

粟子真行 去年「hoshioto」というフェスに出たんです。美星町という日本で2番目に星が綺麗に見える町で毎年開催されるんですけど、僕らはそこに4年連続で出演させていただいているんです。でも“雨男”過ぎて今まで星が見れなかったんですけど、去年はやっと綺麗な星を見る事が出来たんです。

――それまで毎年雨だったんですか?

粟子真行 ずっと雨とか嵐とかだったんです。だからやっと満天の星が見られた事が嬉しくて、その景色を曲にしようと思っていたんです。今まで一緒にやってきたバンドマンと一緒に見ていて、彼らは昔から見ていた夢が変わらないんです。そういう人達と地面に寝転んで星を見上げて、応援歌みたいな曲が書けたらいいなと思ったのもあって「星座線」という曲が出来たんです。

クラウドファウンディング、僕らは間違いなく先駆け

テンメイ

――そこにMVの雰囲気がリンクしているのですね。

粟子真行 実はMVはこちらからあまりストーリーは投げてなくて、曲だけ渡してそこに監督さんが絵を付けてくれたんです。

――MVの主人公もミュージシャンを目指している様な感じでした。そういった深層心理までが現れたのは素晴らしいですね。

粟子真行 そういう意味ではちゃんと伝わっている曲を作る事が出来て嬉しかったです。

――MVの撮影には立ち会われるのでしょうか?

大野裕司 今回は行きました。

――今までもココロオークションはメンバーが出演しないMVも多いですよね。

大野裕司 やはりドラマ仕立てにしようとすると出ない方がいいかなと。特に出たいという感じも無いので。出た所でチョイ役じゃないですか?

――そんな事はないかと(笑)

大野裕司 それだったらプロの俳優さんにやってもらった方が良いなと。ドラマにするんだったら「ドラマ」という点を第一に作りたいと思っているんです。出る時は演奏シーンとか、楽曲の勢いを表現したりする為に歌っている人の顔を映す必要があるとか、そういう時はもちろん出ますけど、ストーリーがあるショートムービーのドラマを録るという時は決して必要ではないなと思っています。

――ロケは色んな所でやったようですね。

大野裕司 何日もかかってやっていました。

――けっこう制作費かかってますよね?

大野裕司 まあ(笑)

――インディーズの頃からドラマや映画仕立てで撮影していますよね?

大野裕司 クラウドファウンディング(編注=不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などをおこなうこと)をして短編映画を作ったりもしていて、それの始まりが「蝉時雨」という曲だったんです。そういった音楽と映像のマッチングはココロオークションの特徴だと昔から思っていたんです。当時はクラウドファウンディングをするというバンドマンは全然居なかったんです。今でこそ流行っていますけど、僕らは間違いなく先駆けというくらい早かったと思います。それなら挑戦的な事をやってみようと思ったんです。

――それはどなたの案だったんですか?

大野裕司 そういったシステムがあるという事をたまたま知ったというのもあるんです。インディーズという体質に凄く合っているという事もありましたし、それをやらないとやりたい事が出来なかったというのもありました。

――あれだけのクオリティのものを作るには、個人の資金ではなかなか難しいという事もありますね。

大野裕司 そうなんですよね。

「一発で弾き切れる」という点を重要視していない

――今作のレコーディングで苦労した点は?

テンメイ 今回は楽器陣においてはほとんど録り直しが無かったんですよ。

――ほぼ一発で?

テンメイ 一発ではないですけど、ほとんどテイク数を重ねずにという感じですね。その人の演奏している姿が見える様な感じというコンセプトでやっていたので、出来るだけその時に思っている事や緊張感を出す為に、テイク数を重ねず素の感じでやりました。

井川聡 今回初めて東京のエンジニアさんとやったんですけど、自由に自分達の思っている様にやらせて頂いたので、人となりが見える様な感じになったんじゃないかなと思います。

――基本的には全員で一緒に録る?

大野裕司 録る時は別々なんです。フレーズの移り変わりが激しく、特に「一発で弾き切れる」という点を重要視していなくて、むしろ曲の世界観の方が大事なんです。ギターも何回も曲中で変えますし。逆に「せーの」で録ると邪魔な部分が多いと言いますか。「せーの」でやれる様な曲はそうしたいですけど。そうやったなりの効果はありますし。

――「M.A.P.」はアルバムの中でもハードな楽曲ですが、これもバラバラで録音したのですか?

大野裕司 こういう曲を「せーの」で録ると、そういう曲にしかならないと思ったんです。それはあえて逆にバラで録ったという感じですね。パンキッシュと言うか「ガシャッ」としているのに、意外と整理されている感じです。

――ココロオークションの作品には、こういった楽曲が1曲は必ず入っている印象があります。

大野裕司 途中で欲しくなるんです。こういう曲は自然には作らないです。前作だったら「スパイダー」がそうだったんですけど、「スパイダー」も「M.A.P.」も、ある程度アルバム曲が出揃った中で「もうちょい激しい曲が欲しい」と思って、そこから作ったんです。

――それはライブを想定してという部分も?

大野裕司 それもあります。すっごい激しい曲が無いと心配になるんですよ(笑)。薄味のまま食べ終えられてしまうんじゃないかと。

――そういう流れで出来た曲とは意外でした。「地球の歩き方」はブルーグラス風ですよね?(編注=ブルーグラス(Bluegrass music)=スコッチ・アイリッシュの伝承音楽をベースにして発展したアコースティック音楽のジャンル)

大野裕司 そうですね。ブルーグラスというジャンルを目指した訳ではなかったんですけど、結果その要素が薄まらずに曲になったんです。それが色濃く出たというか。他の曲はだいたいココロオークションっぽく寄って来るんですけど、この曲は最初に作った感じのままに出来上がったので、その雰囲気が皆の中にあったんだと思います。ブルーグラスという感じですけど、どこか日本っぽいんだと思います。

今をもっと大事に出来る曲が作りたかった

ミニアルバム『CINEMA』をリリースしたココロオークション

――今作では特になのですが、ココロオークションはあまり歌詞に英語を使いませんね?

粟子真行 ほとんど使ってないですね。

――それはこだわり?

粟子真行 こだわりという程でもないのですが、日本人なので英語が喋れないし、英語を入れた所でカタカナ英語になるし。歌詞の一部の<life is beautiful♪>はメロディと言葉が一緒に出て来た部分なので、そこは残したかったんです。「地球の歩き方」の最初のテーマ“旅”というのが出て来て、その次に出て来た言葉が<life is beautiful♪>とそのメロディだったので、そこが核となる大事な部分になったんです。別に英語を避けている訳ではないんですけど、自分の中に無いので。あと日本語が好きというのがあります。

――日本語で構成していくという事が自然な感じなのですね。「地球の歩き方」の主人公は宇宙人なんですか?

粟子真行 宇宙人という体ですね。普通に地球に生まれた一人の人の事を、僕は宇宙の人という設定で話が進んで行きます。ありふれた日常にファンタジーを取り入れる事によって、壮大でもあり身近でもある、という両方を歌えたらなと思いまして。ファンタジーは初めて取り入れたんですけど、ラブソングも初めてですね。

――それは冬がテーマという事もあって?

粟子真行 あると思います。やはり永く愛される曲というのはラブソングだなと分かったというか…。何で音楽があるのかって、だいたい“ラブ&ピース”な所があるので。そこは今まで避けてきた訳ではないんですけど、あまり自分が歌いたいなと思ってこなかったという部分があったんです。今までは内向きというか、自分の事を歌う事が多かったんですけど、今回はだいぶ外に向いたと思いました。

――<いつかこの地球を去る時が♪>という歌詞の部分は、死を意味してます?もしそうならば生と死について考えることがあったのでしょうか。

粟子真行 死ですね。常に考えている訳ではないのですが、色々な事に感謝出来る様になったんです。今ここに居る事とか…。昔はさすがにそこまで悟った様な事はなかったんですけど、この歳になると、歳を重ねる度に時間が短くなってくる感じがするじゃないですか?小学校の夏休みはあんなに長かったのに「もう一年経ったの?」みたいな。このペースで行ったらたぶんもう死ぬなくらいの(笑)。

 今をもっと大事に出来る曲が作りたかったんです。そういう事を僕は伝えたいんです。命は限りがあるから綺麗で美しいなと思えるんです。人として生まれた以上はそれが真実なので、そこは向き合おうと言いますか…。

音楽と関係無い所からタイトルを付ける事が途中から嫌になった

――ちなみに今作に『CINEMA』というタイトルを付けた意図は?

粟子真行 実は「星座線」の仮タイトルが「CINEMA」だったんです。劇場で流れていそうなイントロのストリングスもありましたし、物語性があったので仮タイトルを「CINEMA」にして、その曲である「星座線」を軸にこの5曲が選ばれたので、そのまま引っ張られてどの曲も自然と「CINEMA感」のある曲になったんです。それで5曲を通して聴いた後に「1曲が『CINEMA』というより、5曲全体で『CINEMA』というタイトルが合うんじゃないか?」という事で『CINEMA』というタイトルになりました。

――前作の『CANVAS』もそうだったのですが、基本的にリード曲がタイトルになる事はない?

大野裕司 やっぱり大きなタイトルでまとめないと散らかっちゃうんですよね。僕らは外身でタイトルを付ける事が多いんです。例えば「7曲入っているから」とか「何作目だから」とか「初めて出したCDだから」とか、そういうのが多かったんです。そういう、音楽と関係無い所からタイトルを付ける事が途中から嫌になったんです。身が無い事をしている気がして。ちゃんと「タイトル」にしようと思ったんです。

粟子真行 ちゃんと曲とリンクしてね。

――確かに今までは「事」の方ですね。

大野裕司 そうなんです。外身の話をしているなと思って。

――そういった意図があったのですね。最後に今作『CINEMA』やツアーへの意気込みなど、読者にメッセージをお願いします。

粟子真行 今作は日常のありふれた事が、もっと素敵に感じて頂けるアルバムになったと思っています。聴いてくれる皆さんの人生をきっと豊かにしてくれると思うので是非手に取って欲しいです。この『CINEMA』の曲を中心にやるツアーで全国各地を回るので、ココロオークションは僕らの音楽を直接届けてなんぼだと思っていますし、今作は「僕らの演奏している顔が見える」というCDになったので、それを是非体感して、ライブに遊びに来て欲しいです。

(取材=村上順一)

作品情報

メジャーセカンドミニアルバム「CINEMA」
2017年1月11日発売/TECB-1002/1574円+税
▽収録曲
1.星座線
2.スノーデイ
3.M.A.P.
4.ジグソーピース
5.地球の歩き方

ライブ情報

「PREMIUM AUCTION Vol.1」
2月17日(金)渋谷CLUB QUATTRO
18:00/19:00
3000円/3500円
出演者:ココロオークション / ウソツキ / HOWL BE QUIET

「PREMIUM AUCTION Vol.2」
2月24日(金)名古屋CLUB QUATTRO
18:00/19:00
3000円/3500円
出演者:ココロオークション / BRADIO / 夜の本気ダンス

「PREMIUM AUCTION Vol.3」
2月25日(土)梅田CLUB QUATTRO
17:00/18:00
3000円/3500円
出演者:ココロオークション / SAKANAMON / HOWL BE QUIET

CINEMA Winter Roadshow Tour 2017
2/18(土)新潟 CLUB RIVERST w/ ドラマチックアラスカ / 午前四時、朝焼けにツキ
2/19(日)仙台 JUNK BOX w/ ドラマチックアラスカ / 午前四時、朝焼けにツキ / Bentham
3/05(日)横浜 F.A.D w/ LUCCI / POT / SIX LOUNGE / EVERLONG
3/13(月)大分 club SPOT  w/ ORANGE POST REASON / LOCAL CONNECT / FouFou / Vitaminotes
3/14(火)宮崎 SR BOX w/ SIX LOUNGE / Age Factory / 謎3Q? / dew wood
3/16(木)小倉 FUSE w/ 感覚ピエロ / ドラマチックアラスカ / SIX LOUNGE
3/19(日)福山 Cable w/ セプテンバーミー / アンテナ / CRAZY VODKA TONIC
3/26(日)金沢 vanvanV4 w/LUCCI / MAGIC OF LiFE / ハルカミライ / EVERLONG

イベント情報

3/04(土)東京「見放題東京2017」
3/11(土)広島「HIROSHIMA MUSIC STUDIUM-ハルバン’17-」
3/12(日)福岡「TENJIN ONTAQ 2017」
3/18(土)熊本「HAPPY JACK 2017」
3/20(祝)高松「SANUKI ROCK COLOSSEUM」

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