アイドルの聖地アキバでバックステー
ジパス(バクステ)が5周年 これま
での歴史がつまった集大成となる12月
27日の調子ブッコキ祭りに迫る!




見どころ満載の調子ブッコキ祭り 4ユニットの解散もバックステージpass / 有村智美、広沢麻衣、浜口藍子

――年末ということもあるし、ライブに向けて忙しそうですね。

広沢:5周年ライブ新木場スタジオコーストへの道ということで、先日は大阪・名古屋にも遠征し、東海や関西の方々にもバクステを知っていただこうと、曲数と時間たっぷりのライブをやりました。なかなか大阪、名古屋でがっつりとライブをやることってツアー以外では機会がなくて、ライブを観て新木場にも行きたいなって思ってもらえるように頑張りました。

浜口:あとはバクステの店舗でもそうですけど、毎週ライブをやっていますし、夕方の早めの時間帯には無料ライブも行っているんです。ちょっと足を運んでいただくだけでも、私たちのことを知っていただけるかなと思って。

有村:お友達を連れてきていただけたら嬉しいなっていうのもありますね。

――調子ブッコキ祭り、今回は5周年ということで内容も盛りだくさんのようですね。

広沢:12月23日にバクステのホームである店舗がオープンして丸5周年を迎えるということで、27日のライブは文字通りお祭りというか、5年間のバクステの歴史がわかるライブになったらなって思っています。シングルも通算9枚出させていただいているので、昔から応援してくださっている皆さんも、新しくファンになってくださった方にも楽しんでいただけるライブにしたいですね。

浜口:それと、去年からの約2年、バクステは4つのユニットに分かれて活動していたんですけど、その4ユニットが27日のライブでいったん解散して、また新しいユニット制度に変わるんですよ。その最後のライブでもあるということで、それぞれのユニットの曲もやらせていただきます。

広沢:来年の春にバクステのベスト・アルバム発売が決定して、そこにも勢いをつけられるライブにしたいなと思っています。あと、グッズが販売されているんですけどTシャツが赤と白に分かれているんですよ。その紅白感を出せたらなっていうのもありますね。客席の皆さんもステージ上の私たちも、赤と白に分かれて本当に紅白っぽい景色になったらって思います。

ユニット分けやエラバレシ結成で知名度高まった1年――新しいユニットの発表は来年?

広沢:まだメンバーも決まっていないし、私たちもわからないんですよ。

バックステージpass / 浜口藍子

――面白い分け方でしたよね。

浜口:そうなんですよ。「Newspaper」「Recreation」「Food & Culture」「Healthcare」と、それぞれライブのことを考えるチームだったり、フードメニューを考えるチームだったりと、カラーや役割が明確にありまして。私は「Recreation」チームで、今年はリーダーをやらせてもらったんです。バクステ全体だと80人ほどのメンバーがいるので、後輩とからむ機会って少なかったりするんですけど、チームだと後輩と一緒に一つのものを作っていくことで一致団結できたかなっていう思いがすごくありますね。

広沢:同じユニット分けで、1年目と2年目で中のメンバーを変えたんですよ。それだけでもチームのカラーが変わって。同じユニット名で同じ曲を歌うけど、メンバーが変わることで違うカラーが出せるっていうのはすごい感じました。バクステ外神田一丁目として全体でやるときは、私たち先輩が引っ張っていく存在で、有村智美ちゃんのような後輩は、なかなか前に出てこれなかったんですね。そういう子たちが20人前後のユニットに分れることで前に出てきて、スポットライトが当たるチャンスが与えられたのがよかったですね。

有村:ユニットに入ったことで先輩ともお話できるようになって。先輩たちがどうやって引っ張っていきたいのか、外神田一丁目をどうしたいのかって思いもわかるようになりました。自分がその一員なんだという自覚も、ユニットに入ってから大きくなったなって思います。それまではどこか遠慮している部分があったんですよね。

――今年は他に、固定ユニットの第1弾として「エラバレシ」(朝倉ゆり、河合くるみ、神崎しほ、浜口藍子、針尾ありさ、松本ふうか、もえのあずき)も結成されました。

広沢:エラバレシが外ですごい活躍してくれているぶん、エラバレシからバクステを知ったという方も増えてきました。もえのあずきちゃんは、ソロで大食いタレントとしてもテレビで活躍していて、彼女を観てきてくれた方とか。他にも、私たちメディアに露出させていただく機会がこの1、2年ですごく増えていて、若いお客様も最近目立ちますね。

浜口:高校生はもちろん、本当に年下のお子様も増えました。お子様がリリースイベントを観て、「あ、アイドルかわいいー」となって、それで家族に頼んでバクステに連れてきてもらったり。親御さんも一緒に応援してくださったり、女の子から「おっきくなったらアイドルになるね」みたいな手紙をいただいたりもして、すごくうれしくて。

広沢:本当にいろんな方にバクステを知っていただきたいんですけど、音楽を好きな方にもバクステの楽曲って刺さる曲が多いと思うし、ここ1年でそういう方々も増えてきたのかなと感じていますね。ライト層って言い方は少し違うかもしれませんが、軽い気持ちでお越しくださる方も結構増えたのかな。

――そういう層が増えると間口もどんどん広がりますよね。グループが大きくなっていく中、途中から入った有村さんはどうですか?

有村:私は7期生で、いま10期生までいるんですね。11期生の募集も始まっていて。こうなってくると、私もだいぶ先輩のほうになってきたので、もうそろそろしっかりしないとなと思っています。後輩でも、一つ特技があるとそれでお仕事できる子もいるので、自分のちゃんとしたポジションを何か一つ見つけて貢献していきたいです。人数が多いからこそ、特技はじめ人と変わった部分があるとお仕事をいただけたりしますから。

――でも総勢約80人の中で目立って、いろいろなチャンスにピックアップされていくのって大変ですよね。

浜口:それはここにいても外にいても同じだと思うので、人に何かを与えていくにはまず自分が成長していかなきゃって、すごく思います。

初期は試行錯誤 街頭ティッシュ配りで「誰?」と言われたバックステージpass / 広沢麻衣

――これまでを振り返って、大変だったことはありますか? やめたいなと思ったことは?

広沢:大変だったことはいっぱいあるんですけど(笑)。純粋にアイドルになりたいって気持ちは今でも変わりませんが、そういう気持ちで入ってきて、ここは友達ではないし、メンバー間のきずな、仲間という意識を築けた5年間でした。辛いときもみんなで同じ境遇を味わっているからこそ乗り越えられたし、乗り越えたときの喜びはすごく大きなものだなって感じました。そのぶん、どうして私たちこうなんだろう、もっとできるんじゃないか、って思う気持ちも常にあって、やる気とは裏腹に実力がついていかない部分もあったり、みんなでもがき苦しんだこともありましたね。

――アイドル育成型カフェという試み自体、新しいものだったし、最初のころは試行錯誤が続いたことでしょうね。

広沢:街頭でティッシュ配りをやらせていただいているんですけど、初期はもらってくれないのが当たり前。普通、そうですよね。「誰?」って言われたり。当たり前なんですけど、そういう一つ一つが胸に突き刺さって辛いなと思うときもありました。今はちょっとずつですけど、「あ、バクステ知ってる」と言ってくれる方が増えたのもすごく嬉しくて、続けることって大事だなと実感します。続けなければ、そこで夢は終わっちゃうじゃないですか。どんなに辛くてもとりあえず続けていれば、何か先が見えると私は思っています。

浜口:私は2期生で4年目ですが、本当に最初のころから先輩がいろんなことを積み上げてきてくれたおかげで、後輩もそれに乗っかって一緒にやっていけて、先輩にはすごく感謝しています。もっと大きくなるためには自分たち後輩がレベルアップしていかないと、次に入ってくる子たちのためにもならないと思いますね。難しいことはたくさんあるんですけど、応援してくださっている皆さんからたくさん言葉をもらえパワーに変えていけるので、これからも大きくなっていきたいなって。

有村:まだ入って2年ですが、この間にも結構やめていってしまった同期や先輩がいる中で、ちゃんと前を向いて走っている広沢さんのような先輩がいてくれるからこそ、後輩もその背中を見て、頑張れます。背筋がしゃきんとします。

普通の女の子に戻りたいと思ったことはない 恋愛より大切な”今しかやれないこと”――ところで皆さん、お店で給仕もしてステージもやって毎日大変だと思いますけど、プライベートはどう過ごしていますか?

浜口:好きなアーティストさんのライブに行くか、ランニングや筋トレしてるか。私はアニソンが好きで、中でもLiSAさんがすごく好きでよくライブに行きます。それからJuice=Juiceさんや℃-uteさんのライブ、他にも春奈るなさんとかいろいろなジャンルのアーティストさんのライブに行きますね。自分が演者としてステージに立たせていただくのと同じぐらい、他のアーティストさんのライブに行くのは大切だと思っています。

広沢:私も自分がアイドルになってからは行くことが増えましたね。プロデューサーさんから、あのアイドルのライブは観たほうがいいよとか、情報をいただくこともあるんですよ。それで℃-uteさんとか観に行ってやっぱりすごいなと思ったり。ファンとの一体感、メンバーの伝える気持ち、勉強になることばかりです。先日は大原櫻子さんのライブに行ったんですが、1人で武道館を埋めることに感動して(笑)。もちろんまだまだ私にはできないことで、歌やダンスのレベルアップは大事なんですけど、それ以外に何か大切なものって絶対あるんだろうなって思う。歌がうまい人、ダンスがうまい人は限りなくいるけど、その中で有名になってファンの方がたくさんついているのは何かしら理由があるからだなって。

有村:私は、お休みの日は…

広沢:寝てる?(笑)

有村:いや(笑)。結構、活動的なんですよ。パンダが大好きで上野動物園の年間パスポートも持っていて、パンダを観に行ったり、パンダだらけの喫茶店に行ったり。お休みが長ければ、和歌山にもパンダがたくさんいる場所があるので、そういうところに行きますね。バクステの店舗で人とたくさん関わるぶん、休日は一人で過ごしてリフレッシュしています。以前、オーストリアに留学していて、そこでも一人で旅行したので、単独行動に抵抗がなくなりました。

バックステージpass / 有村智美

――普通の女の子がする恋愛とか、そういうものと引き換えに自分の夢、ステージでパフォーマンスしていく。普通の女の子に戻りたいなって思うことは?

広沢:このお仕事って誰でもできるわけじゃないし、「彼氏と遊びたい」とかは、いつでもできるかなと思っているんです。年を重ねても、自分がかわいくいられれば(笑)。それなら、今しかできないこと、やりたいことをやりたいなと。だから考えないです、恋愛についてとかは。友達関係では、高校のクラスメイトから忘年会に誘われたりすると、一瞬、いいな行きたいなとは思うんですけど(笑)、バクステでライブやっているほうが、そのときその瞬間しかつくれないものだと思うので。普通に戻りたいと思ったことはないですね。

浜口:やっぱり応援してくださる方とか仲間がいるので、寂しさも感じないんですよ。今年もバクステ外神田一丁目として2枚シングルを出して、エラバレシの活動もさせていただけて、たくさんの人と出会えました。最初から応援してくれる人たちや、最近、私のことを好きになってくれた人たちのおかげですし、やっぱり続けることって大変なことですけど、これからも続けていきたいなって思えますね。

有村:私は、今年の3月に大学を卒業したんですけど、まわりが就職していくなかでバクステを続けることを選んだんです。そういう決心をしたとき、頑張ってねって応援してくださる方が多くて。毎月ポイントで決まるマンスリーランキングも、去年と比べて格段にいい結果が出たし、来年はもっと飛躍できたらいいなと思っています。

バックステージpass / 広沢麻衣

バックステージpass / 浜口藍子

バックステージpass / 有村智美


取材・文・写真=志和浩司


イベント情報バクステ外神田一丁目! 調子ブッコキ祭り2016冬
~AKIHABARAバックステージpass5周年記念メモリアルライブやっちゃうよ!~

2016年12月27日(火) 17:45開場 18:30開演
会場:新木場Studio Coast
出演:バクステ外神田一丁目

チケット:前売り5,000円/当日5,500円/ドリンク代別
※オールスタンディングの為、先行販売(A)▶一般販売(B)▶カフェ販売(C)の入場順となります
※5周年記念メモリアルライブの為、入場者全員に特典あり!今回の公演は過去最長!
エラバレシはもちろん!TVアニメから生まれたあのユニット!や
2016年ICP年間第1位「松本ふうか」ソロパフォーマンスも!
さらに周年ライブならではのMCは「川田青澄(ニレンジャー)」が担当です!

主催:つんつべ♂事務局
企画制作:エスタシオン
運営:ディスクガレージ

 

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