TWEEDEES 沖井礼二が選ぶプレイリス
ト。「TWEEDEESのメンバー募集参考曲
集」
AWA OKMusicオフィシャルアカウントで公開中のプレイリストに、TWEEDEESの沖井礼二 選曲のプレイリストが追加された。
TWEEDEES
「TWEEDEESのメンバー募集参考曲集」
1.「The Candyman」/Sammy Davis Jr.
2.「More Today Than Yesterday」/Th
e Spiral Staircase
69年発表の同名アルバムに収録。ソフトロックの文脈で紹介される事の多いThe Spiral Staircaseですが、カバーしている曲や演奏スタイルからしてもどちらかと言えばソウルの影響が強そう。アトランティックあたりのレーベルからのリリースだったら、後世の評価が別のものになっていたのでないかといつも思っています。この曲の洒脱さと爽快感と一抹の切なさは理想の音楽のひとつです。分かってくれる人を求めています。
3.「Believe In Me」/Todd Rundgren
NAZZを解散してソロデビューしたトッド・ラングレンの1stアルバム『Runt』('70)収録。ソウルからブラジリアンからプログレ、果てはノイズまで取り込んで自分のものにしてしまうというポップスの胃袋が服を着て歩いているようなスウェーデン系アメリカ人(最近ハワイに引っ越したそうです)ですが、そんな彼の根幹にあるのはこういうロマンチックな一面だと思います。思いたいです。
4.「Clouds Across The Moon」/The R
ah Band
イギリスの編曲家リチャード・アンソニー・ヒューソンによるポップ・プロジェクトのアルバム『MYSTERY』('85)収録。宅録らしいチープな音色で人気ですが、実は楽曲そのものの持つロマンチックさとヒューソンの奥さんのへたうまヴォーカルのコケティシュがこの曲の魅力だと感じています。清浦さんに聴かせた時の予想を上回る反応が印象的でした。
5.「Lazy Sunday」/Small Faces
68年のラストアルバム『Ogden's Nut Gone Flake』収録。もともと非常に強いR&B色を持ち味にしておいたグループですが、時代の波に乗ってサイケデリック風味を追求した結果、なぜか彼らの地元であるブリテンの匂いが強烈に強調されたというのが面白い現象だと思います。このあたりの出来事はさらに考察すると面白いかもしれません。この華やかな缶に詰められた素朴なビスケットのような味わいを分かってくれる人を求めています。
6.「Sophie」/Jeff Beck
あのジェフ・ベックについて僕が語ることなど許されるのかどうか分かりませんが、この曲収録のアルバム『Wired』('76)を初めて聴いた時は、アルバムの2周目途中までインストだということに気付かなかったほどぶっ飛んだということだけは強く書き記しておきたく思います。
7.「Beat Surrender」/The Jam
ポール・ウェラー率いるザ・ジャムの同名のラストシングル('82)より。サウンド的にはもうスタイル・カウンシルに向けての萌芽が見受けられますね。17歳の時に初めてこの曲を聴いて以来、常に自分の作曲の目標にしてきた曲です。音楽的に“どこが目標か”と説明するのは難しいのですが、分かってくれる人を求めています。
8.「雨に唄えば(ジーン・ケリー)」/
Original Soundtrack
ミュージカル映画の宝庫MGMの大傑作『雨に唄えば』('52)中盤の映画史に残る名場面にてジーン・ケリーが歌い踊っていた、知らない人がこの世に居ないであろう大名曲。沖井個人の年間鼻歌ヒットチャートでも常に上位をキープし続けている楽曲でもあります。TWEEDEESとしてもこの曲への想いは筆舌に尽くし難い。分かっていただきたいものです。
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