7月21日@新宿Zirco Tokyo

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焚吐、初ワンマンライブにて早くも次
なる展開を発表

現役大学生のシンガー・ソングライター焚吐が、「人生は名状し難い」(タワーレコード池袋店 限定販売)リリースを目前にした21日、人生初のワンマンライヴ「リアルライブ・カプセルVol.0」を新宿Zirco Tokyoで行なった。
焚吐は2015年12月、「オールカテゴライズ」(TVアニメ「ヤング・ブラック・ジャック」エンディングテーマ)でデビュー、2016年5月には「ふたりの秒針」(TVアニメ「名探偵コナン」エンディングテーマ)をリリースしている。カップリング曲も含め発表されているのは6曲だが、小学4年生でギターを弾き始め、1年後には作曲を開始。これまで作った曲は100曲を超え、中学生の頃からライヴをやってきただけに、この日も未発表曲を惜しげもなく披露し、バンドとともに堂々ととした歌と演奏で、満杯の観客を魅了した。

今回は無料ファンクラブ「リアルタイム・カプセル」会員限定のフリー・ライブで、制服姿の女子中学生からコナンTシャツを着た外人女性、また首にタオルを巻いた少年たちや会社帰り風の男性など、観客は意外に幅広い。雨の中を長蛇の列を作り待っていた満員の観客の前に現れた焚吐は、やや緊張の面持ちで軽快なロック・ナンバー「てっぺん底辺」(「オールカテゴライズ」カップリング曲)からスタート。続くアップテンポの「子捨て山」(「ふたりの秒針」カップリング)では自ら手拍子をして観客を曲に引き込み、歌い終わると「初めまして、焚吐です。初のワンマンライブ、最後まで楽しんでいきましょう」と観客に語りかけた。

ファンにはおなじみの曲でフロアを温めたところで、シャッフル調の未発表曲「ポテンシャル・オセロ」、「子捨て山」に通じる変調ポップ「四捨五入」を続投。チャレンジングな焚吐の一面を垣間見せる。一息いれ、この日が人生初ワンマン・ライブであること、池袋限定盤「人生は名状し難い/青い疾走」をリリースすることなどを伝えた。歌声の力強さと対照的に控えめで繊細な話し声だが、丁寧な口調で人の心をそらさないところに、焚吐の人柄が感じられる。そして力強いロックの新曲「青い疾走」へ。初披露にもかかわらず観客が体を揺らしたダイナミックなナンバーだ。

そして、この日の最重要曲「人生は名状し難い」は、アコースティック・ギターに持ち替え、歌に一層集中した。人気ボーカロイド・クリエイターNeruが、焚吐の半生をイメージして書き下ろしたバラードで、焚吐が澄んだ声で歌うスケール感のあるメロディ、シニカルな歌詞を観客はじっと聞き入っていた。焚吐の歌に新しい表情を与えるこの曲が、どんな風に届いていくか楽しみだ。

ここでバンドが退場し焚吐一人になると、事前にライブの当選者に募集した質問に答えるコーナーに。「山派ですか海派ですか」との質問に「家派ですかね」と答え、この年末年始は「ふたりの秒針」を製作していたため2週間も家に篭り、おせちの後は食べる物がなくなり災害用非常食を食べていたと笑わせた。空気を和ませたところで、「リクエストが一番多かった曲。僕の最愛の人に向けて書いた曲です」と「サイリウム」を弾き語り。幻想的で温かい歌に、観客が引き込まれていった。

温かい拍手の中、バンド・メンバーを焚吐が一人ずつ紹介しながら呼び込み、「この曲をひっさげて全国8カ所12公演を終了しました。みなさんと出会うきっかけになった大切な曲です」と胸を張って「ふたりの秒針」へ。体でリズムをとりながら、ひときわ力の入った声で歌う焚吐も嬉しそうな表情を浮かべ、観客の顔も輝いていた。そして「ティティループ」は未発表曲ながら、うまくリードする焚吐と掛け合いで観客が歌い、最後の「オールカテゴライズ」は観客の大きな手拍子の中で、焚吐は最高の歌を聴かせた。

冒頭に書いたようにライブ経験は多いとはいえ、初ワンマンとは思えない手応えのあるライブだった。やはり人生で初めての経験に喜びは大きかったようで、バンド・メンバーを送り出した後、観客とともに記念撮影。演奏終了後も名残を惜しむ観客に「まだ歌いたいけど、次のワンマンで会いましょう」と声をかけ、ステージを降りた。

この日、次回ワンマンを11月4日に「リアルライブ・カプセルVol.1」を池袋RUIDO K3で開催することを発表。また7月22日から8月31日まで、1日3 公演、計60公演の弾き語りライヴ「ノンブレス・ノンプレスライブ」を池袋P'PARCOで行なうことも告知、「全公演違うセットリストでやります」と宣言した。華奢な体に熱い情熱を秘めた焚吐の夏が始まった。

text by 今井智子

【セットリスト】

1. てっぺん底辺 (2nd SG C/W)
2. 子捨て山 (1st SG C/W)
3. ポテンシャル・オセロ (未発表曲)
4. 四捨五入 (未発表曲)
5. 青い疾走 (池袋限定盤 C/W)
6. 人生は名状し難い (池袋限定盤)
7.サイリウム (未発表曲)〜弾き語り〜
8. ふたりの秒針 (2nd SG)
9. ティティループ (未発表曲)
10. オールカテゴライズ(1st SG)

「リアルライブ・カプセルVol.1」

11月4日(金) 池袋RUIDO K3
開場/18:30 開演/19:00
チケット:スタンディング ¥3,000(税込)
※ドリンク代別途必要
※未就学児入場不可
※開場時間より整理番号順の入場となります
一般発売:2016年10月8日(土)

■無料ファンクラブ『リアルタイム・カプセル』会員限定 チケット先行予約受付
※受付期間:7月21日(木) 20:00~7月31日(日) 23:59
http://takuto-official.com/member/

シングル「人生は名状し難い」

2016年7月22日発売
ZCL-027/¥500(税込)
※タワーレコード池袋店限定盤(生産限定)
<収録曲>
1.人生は名状し難い
2.青い疾走

「ノンブレス・ノンリプレスライブ」

会期:2016年7月22日(金)〜8月31日(水)の期間中20日間 全60公演
時間:各日 13:00〜 15:00〜 18:00〜
※悪天の場合は、延期や中止の場合がございます。予めご了承ください。

「ノンブレス・ノンリプレスライブ+(
プラス)」

10月23日(日) ニコニコ本社 B2F
開場・開演:未定

■応募受付期間
2016年7月21日(木)21:00~9月7日(水)23:59まで
■応募方法
無料ファンクラブ「リアルタイム・カプセル」特設ページにてタワーレコード池袋店限定盤「人生は名状し難い」を購入の際にもらえる「応募シリアルナンバー」と必要事項を入力頂くと入場登録が行なえます。
http://takuto-official.com/news/20160721.html
7月21日@新宿Zirco Tokyo
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アーティスト

OKMusic編集部

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