待望のデビュー作をリリースした元オアシスのノエル・ギャラガー

待望のデビュー作をリリースした元オアシスのノエル・ギャラガー

【インタビュー】ノエル・ギャラガー
初ソロ作について語るpart1「あえて
オアシスと比較させてもらうよ」

ノエル・ギャラガーが遂に初のソロ作品『ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ』を10月12日(水)日本先行でリリースした。
長年ソロ作への興味を示しつつも実現に至らず、オアシスの電撃解散というファンにとっては予想外の結末の中スタートした彼のソロ・プロジェクト。ノエルにとっては“オアシスのソングライター”からソロアーティストへと第2章にして表舞台へと踊り出た記念すべきソロ作の全貌、そしてソングライターとしての自身の内面についても深く語った

最新作について「あえてオアシスと比較させてもらうよ、そのほうが簡単だから。」と語り始めたノエル、ソロ作と過去多くのソングライティングを手がけたオアシスの作品との明確な違いについては
「オアシスでは、10曲全てが一つの物語を綴るような、或は全てにまとまりがあって感情と音楽の旅に連れて行ってくれるような一貫性のあるアルバムを作るのが非常に難しかった。俺が5曲くらい同じようなスタイルで書いても、リアムや他のメンバーが違う意味合いを込めた曲を書いて持ってくるわけだから。でも、このアルバムは、愛、希望、帰属、逃避といったテーマがそれぞれの曲を繋いでいる。」

ノエルがこの作品では“旅を体験できる”と明言する通り、アルバムで一貫して2人の登場人物の生活から生まれる紆余曲折が描かれている
「アルバムを最初から最後まで聞き通すと、そこには、普通の人のある日常が描かれている。アルバムの物語は1曲目の「Everybody’s On The Run」から始まる。この曲は二人の人間が、端的に言ってしまえば「今いる場所が嫌だから、ここから逃げ出そう」と言ってる歌。そこからアルバムの曲を順々に聞いていくと、その二人が恋に堕ちたり「What A LIFE」では素晴らしい経験もしたりする。
でも「Stranded on the Wrong Beach」まで行くと、自分達が逃げてきた場所は、最初にいた場所とちっとも変わらないってことに気づく。で、正にそれが「Stop The Clocks」で歌っていることなんだ。“元いた場所に戻ろうぜ”ってね。隣の芝生は必ずしも青いわけじゃないってことさ。賢い連中だよね。(笑)」

ロックンロールの世界では年齢を重ねていく中で若い頃の自分自身と上手く共存しながら音楽を生み出し続けることが困難になるケースが少なくない。ノエル・ギャラガーもまた“自分はシンガー・ソングライターでロックンロールじゃない”と10数年前では想像できない発言も飛び出すようになったが、彼の今の年齢と音楽とを近づけたいという気持ちもあるのだろうか?ノエルは語る
「俺は自分の魂からしか曲を書くことができない。それに尽きる。不思議に聞こえるかもしれないけど、俺は自分が書くものに対して、自分でコントロールできないんだ。例えば「よし、今日はダンス・ソングを書くぞ」と決めて曲を書き始めるようなことは絶対にない。出来ないんだ。家にギターが1本置いてあって、思いつくまま曲を書く、というだけだ。」

次回はさらに『ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ』の内容にノエル自身の解説を交えて迫ります

『ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ』
2011年10月12日 日本先行発売
初回限定CD+DVD 3150円(税込)
通常盤CD 2520円(税込)
※日本盤ボーナストラック2曲収録予定

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