ホスターホームで育ったスーパースタ
ー、ダンスホールアーティストのYel
lowman

Aloha! Natasha(ナターシャ)です。毎週火曜日にマウイ島からisland Reggae(アイランドレゲエ)のHOTなニュースをお届けしています~。
先週、私が幼稚園から同じクラスだったプロサーファーのKai Lenny(カイ・ラニ)が、時計の撮影で日本に行っていたと聞きました。HawaiiではVISAカードのCMにも出たり、マウイ島から有名人が出るのは本当にうれしいですね。Kai君はチャンピオンだけでなく、高校生の時から子供たち(ホスターホーム)のチャリティーをやったり、とても優しい青年なんですよ。

今日はそんなホスターホームで育った、JamaicaのBob Marleyの次のスーパースターと言われているYellow man(イエローマン)の紹介です。
King Yellowmanは1956年、生まれながらにメラニンを持たない肌で産まれてきました。目の色や髪の毛も薄い色だったために小さいころからいじめられ、やがて親に捨てられ、ホスターホーム(子供の施設)を転々とすることに。そして、Alpha Boy’s Schoolという私立学校で教育を受けました。

この学校は音楽で子供たちを育てることで有名なカソリックスクールで、Yellowmanはこの場所で音楽づくりを覚えました。やがてサウンドシステムの技を磨き、世界で初めてダンスホールという国際的地位を築き上げるまでに。

ところが、1980年に皮膚がん、喉頭がんも患い、顎も削ることに。声だけは運よく残り、発病2年後、曲作りに専念。「Nobody Move,Nobody Get Hurt」が大ヒットし、今は亡きラッパーのB.I.G、Eazy-E、2pacなど、Yellowmanの声を取り込むなど多くのHip Hopシーンに影響を与えました。

Yellowmanの歌詞は美しい歌詞から暴力的なものまでありますが、暴力的なものは若い時に作ったもので、病気を患ってからは素敵な歌詞を書くようになります。ReggaeシーンではゲイはNGなどいろいろ掟がありますが、Yellowmanはオープンマインドで「誰でもWelcomeだよ」と、平和主義のハワイのレゲエアーティストにも受け入れられるようになります。

そして、今年7月にオアフ島とマウイ島で行われるアイランドレゲエコンサート「MayJah RayJah Music Fes」にメインキャストとして演奏することが決定! このFesのチケットは65ドル、決して高くないように思いますが、ホストホームで育った子供たちや、どんな人にも来てもらいたいと、10ドルのダウンぺイメントで4回払いを実施。とにかく多くの人にアイランドレゲエを聞いてもらいたいという、みんなに優しいメイジャーレージャー音楽フェスなんですよ。さすがハワイですね。

今年初めてアイランドレゲエの音楽フェス「メイジャーレージャー音楽フェス」に初登場のYellowmanのレゲエ聴いてみてね。
Mahalo

著者:ナターシャ

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着