℃-ute初の香港公演は大成功!現地フ
ァンのサプライズにメンバーも大喜び

 数日前に香港入りしたメンバーは空港で200人を超える現地のファンからの熱い歓迎を受け、その夜はシンフォニーオブライツを観光。100万ドルの夜景に感動したり夜市を散策しつつ香港の夜を満喫した。 満を持して迎えたライブ当日は会場に500人のファンが駆け付け、チケットは即完売。グッズ売り場も大盛況となり、現地のファンが開演を心待ちにしている様子が分かる。また、日本でも女性ファンの多い℃-uteだが、香港でも過半数を女性ファンが占めており、国境を越えても同性から支持される℃-uteの魅力を改めて感じる。

 楽屋まで聞こえてくるほどの声援を受け、開演前の熱気を感じ取った℃-uteのリーダー矢島舞美は「私たちも香港でのコンサートを楽しみます!」と十分な意気込みを語り、ステージに向かった。オープニングのSEが流れるとサイリウムが一斉に上がり、歓声は力強くなる。

「Let’s go!Hong Kong!!!」のアナウンスとともに℃-uteの5人が登場し大興奮の渦の中、1曲目は新曲『人生はSTEP!』。ジャジーなイントロで大人の雰囲気を醸し出し、色っぽく鈴木愛理が歌いだすと、歓声が沸き起こる。間奏のタップダンスのパートでもリズミカルに掛け声が上がり、先月発売したばかりの新曲が香港でも十分に浸透しているようだ。続いて、最新アルバム『℃maj9』より大人の女性の魅力を感じさせる2曲を披露。可愛らしく、ときにセクシーな魅力を見せる℃-uteに憧れる女性ファンが多いというのも頷ける。

 オープニングから3曲終えたところで「香港のみなさん、こんばんは!」とメンバー揃って広東語で挨拶。それぞれ事前に勉強してきた広東語だったが、「非常期待今日(今日をとても楽しみにして来ました!)」という矢島舞美のMCには客席から曖昧な反応。続く鈴木愛理の「今日大家一齊High!(今日はみんなで一緒に盛り上がりましょう!)」という流暢な広東語に割れんばかりの大声援が湧き上がり、矢島が「リーダー大丈夫!?」とメンバーにからかわれるが、「この後まだまだ喋るので頑張ります!」と力強く誓い、℃-uteの代表曲でもある『都会っ子 純情』へ。現地ファンからも人気が高く、一瞬で会場が一体化する。 新曲『Summer Wind』からしっとりした楽曲を続けて披露し、ヒートアップした客席が一旦落ち着いたのも束の間。プレゼント抽選会のコーナーが始まると再び会場は熱気に包まれた。各メンバーからのイラストやメッセージが入ったTシャツやポストカードなど現地のファンならずとも貴重なお宝グッズが並ぶ。当選者との交流タイムでは、現地ファンが勉強してきた上手な日本語にメンバーもびっくり。

 ここで矢島が先程の失態を取り返すべく、再度「非常期待今日(今日をとても楽しみにして来ました!)」と発言するとまたもや微妙な反応。同じように「非常期待今日(今日をとても楽しみにして来ました!)」と言った中島早貴には矢島より大きな歓声というお約束も。「広東語は難しい。」と痛感する矢島だったが、ファンには十分に伝わっている様子だった。

 また、岡井が当選者に「好きな日本語はありますか?」と尋ねると「鈴木愛理」との返答。なかなか自分の名前が出て来ない岡井だったが、「さすがですね~」と笑いを取っていた。初めて℃-uteのLIVEを観る人、10年前から応援している人、グループで参加している人など、誰にとっても最高で特別な時間となり、感極まって泣くファンも。温かい交流タイムを終えその後に続くステージはより一体感を増し、一気に終盤へ。

 衣装の早替えからステージに戻ったメンバーが目にしたのは客席に貼ってある手作りの横断幕。感謝の気持ちを強くこめ、いよいよラストスパート。熱いコール&レスポンスが印象的なROCKナンバー『情熱エクスタシー』では、「X」ポーズを香港で見る事が出来て驚くメンバー。客席からの熱い思いに応えるようにステージは一気に加速し、本編を終えた。

 鳴り止まんばかりの℃-uteコールに加え、客席にはteam℃-ute香港(ファンの通称)からのサプライズも。自主的に作成された『「ありがとう~香港から無限のエール~」team℃-ute香港』と書かれたメッセージを会場にいる全員が掲げてアンコールを待つ。ステージに戻ってきた℃-uteのメンバーはこのサプライズを目にして「鳥肌が立った。泣きそうになった」と大喜び。まさに、現地ファンから“無限のエール”を受け取っていた。 アンコール1曲目で新曲のゴスペルナンバー『何故 人は争うんだろう?』を歌い上げ、ハッピーな気分に包まれた会場で、全員での記念写真の撮影が行われる。さらに、メンバーは広東語で感謝の手紙を読み上げた。

矢島「本日は私たちのコンサートに来てくださって、本当にありがとうございました!」
中島「香港でコンサートが出来るのも皆さんが応援してくれているからです」
鈴木「香港でもこんなにたくさんのteam℃-uteの皆さんに会えて嬉しいです!」
岡井「また、香港でコンサートが出来るように、これからもまだまだ頑張っていきます!」
萩原「また、会えるのを楽しみにしています!今日は本当にありがとうございました!」

 一生懸命メッセージを伝えようとする℃-uteのメンバーに客席から温かい声援が起こり、ラストに向けてメンバー5人が声を揃えて「我愛你地(みんな愛してる!)「香港 冇得彈!(香港最高!)」と会場を煽った。

 トータル18曲のパフォーマンスのラストは日本のコンサートでもおなじみのアッパーソング『JUMP』。昨年結成10周年を迎えた℃-uteだが、メンバーカラーの5色のサイリウムが振りかざされる客席の景色はどこに行っても同じように眩しく、香港の華やかな景色に負けない彩りで、大成功のうちに幕を下ろした。

 終演後、メンバーは「とても楽しかったです。また香港に来れるように頑張ります」などと語っていた。なお、℃-uteは翌日5月22日に台北にあるライブハウスNeo Studioにて、2回目となる台北公演も行った。

 日本では現在「℃-uteコンサートツアー2016春~℃ONCERTO~」を開催中。最終日の6月20日には日本武道館での公演が行われる。世界を熱くさせた℃-uteが日本の聖地・日本武道館で魅せるステージはどれくらい凛々しいものになるのか、見逃せないツアーファイナルになりそうだ。

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