Jブラウンら米大物音楽家が日本復興
支援　反原発コンサート「ノー・ニュ
ークス」が32年振りに開催

脱原発を訴えてきた米国のミュージシャンのグループ「M.U.S.E.」らがUS時間8月7日(日)午後3時より（日本時間8月8日午前6時）、米カリフォルニア州マウンテンビューのショアライン・アンフィシアターで、東日本大震災の被災者支援と安全なエネルギーの使用を呼び掛ける「M.U.S.E. Benefit For Japan Relief」チャリティ・コンサートを開催した。

1979年、スリーマイル島の原発事故の後、ジャクソン・ブラウン、ジョン・ホール、ボニー・レイット、グラハム・ナッシュらが結成した「Musicians United for Safe Energy（安全なエネルギーを求めるミュージシャン連合）」が企画、ブルース・スプリングスティーンの伝説的パフォーマンスでも知られる反原発コンサート「NO NUKES」が32年ぶりに復活する形となった今回のイベントは広島と長崎の原爆記念日の間である2011年8月7日に設定された。

コンサートには1979年のオリジナルMUSEコンサートに出演した、ジャクソン・ブラウン、クロスビー・スティルス＆ナッシュ、ジャクソン・ブラウン、ボニー・レイット、ドゥービー・ブラザーズ、ジョン・ホールらに加え、新たにジェイソン・ムラーズ、トム・モレロ（レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン）、ジョナサン・ウィルソン、スイート・ハニー、日本からは米在住の喜多郎が出演。

発起人でもあるジャクソン・ブラウンは32年前にも演奏した「ビフォーザ・デリュージ」他名曲の数々を演奏、各出演アーティストのセットにもたびたび登場した。さらに現在米下院議員として活動しているジョン・ホール（元オーリアンズ）のNO NUKESのテーマソングともいえる「パワー」を熱唱。
若手代表のジェイソン・ムラーズがジャクソン・ブラウンとグラハム・ナッシュとともに「レスキュー」を。ウェスト・コーストの代名詞ドゥービー・ブラザースはトム・ジョンストンの力強いヴォーカルで「チャイナ・グローブ」他を熱演した。

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのギタリスト、トム・モレノはジャクソン・ブラウンとボニー・レイットとともにブルース・スプリングスティーンの「ザ・ゴースト・オブ・トム・ジョード」を競演。
トリのクロスビー・スティルス＆ナッシュは「ウッドストック」や、ジャクソン・ブラウンとボニー・レイットが参加しバッファロー・スプリング・フィールドの名曲「フォー・ホワット・イッツ・ウォース」を演奏。ショーの一番最後には出演アーティスト全員がステージに登場。ジャクソン・ブラウンを囲んで全員で名曲「ティーチ・ユア・チルドレン」を高らかに歌い上げた。

約2万人の観客を動員した今回のイベント、その模様は全世界にWEB生中継された。
このコンサートの収益は、東日本大震災復興支援、および非核の安全な代替エネルギーを推進する世界中の組織に贈られる。

なお現在もM.U.S.E.のオフィシャルサイトでは募金を受け付けている（musiciansunited4safeenergy.com/）。