ノイタミナ7月新作はあさの
あつこの青春野球小説「バッテリー」
をアニメ化 内山昂輝&畠中祐が主演

 原作は、あさのあつこ氏による青春野球小説(KADOKAWA刊)。2000年にラジオドラマ化され、06年に実写映画化、08年にテレビドラマ化もされている人気作品で、岡山県に転校してきた天才中学生ピッチャー・原田巧と、彼の才能に惹かれる地元のキャッチャー・永倉豪が「最高のバッテリー」を目指して奮闘する1年間を描く。原作小説は角川文庫から全6巻が発売中で、3月24日からは、柚庭千景が作画を担当したコミカライズの新装版単行本が3巻連続で刊行される。

 巧役には「ピンポン THE ANIMATION」の内山昂輝、相棒の豪役には「うしおととら」の畠中祐がキャスティングされた。今回の起用に際し、内山は「2年ぶりのノイタミナ作品ということでワクワクしております。卓球の次は野球でした。ぼくが演じる原田巧さんは孤高の天才です。彼が豪たちと出会ってどう変わっていくのか。ご期待ください」と呼びかけ、畠中は「内山さんとかけ合いをした瞬間の興奮と不安が、自分の中にあります。でも、18.44メートル先のマウンドに立つ巧と向かい合ったら、豪はきっとボールに食らいついていく。僕も内山さんに、巧に、食らいついていきたい。ちゃんと捕ってみせます」と意気込みを語っている。

 監督・脚本は映画「海が聞こえる」の望月智充。キャラクター原案として、漫画「放浪息子」の原作者・志村貴子氏が参加する。そのほか、キャラクターデザイン・総作画監督を「ハイキュー!!」の草間英興が務め、音楽を「革命機ヴァルヴレイヴ」の千住明が担当する。アニメーション制作は「オーバーロード」「俺物語!!」などに制作協力として参加したゼロジーが行う。望月監督は「人気のある原作ですので、ファンのイメージを損ねないことを第一に制作しています。岡山県でのロケハンがとても楽しいものだったので、その空気が作品に反映できればいいなと願っています」と話した。

 また、原作者のあさの氏は「『バッテリー』という作品が世に出てから、はや20年が経ちました。最初の一冊目が出たとき、長く読み継がれるようにと密かに祈ったものでした。その想いが実ったような気がします。『バッテリー』という作品は、わたしに10代のあの闘いを忘れることを許しません。物書きの源のひとつです」と、今回のアニメ化を喜んでいる。

 そのほか、桜が咲き誇る初春に出会う巧と豪を描いたティザービジュアルと、キャラクターデザインの草間によるスペシャルイラストも公開され、公式サイトではティザーPVの配信がスタートした。ティザーPVでは、メインキャラクターの声も聞くことができる。

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