【連載コラム】稚菜、水越けいこの「
Too far away」をカバー

今週はいい事も悪い事も含め色んな事があった一週間。
あなたはどんな一日一日を過ごしたでしょうか?

生きていれば色んな出来事がある。
そんな世界で、人は常に言葉を欲しがる。
言葉をもらう事で安心を見い出そうとする。
それが正しいかどうかも分からぬまま、常識に翻弄されて踊らされている。
いいや、きっとその答えが正しくなくたっていいんだ。
求めているものは一般的なもの。
それが普通でしょ?と誰がどこで作ったのか分からないその定義に合わせようとする。
人と違う事が怖くて、みんなと同じになろうとする。
独りを恐れる。
そんな事、きっと日常茶飯事なのだ。
私もそうなのだと思う。
臆病者でちっぽけな存在。
それが人間という生き物。
誰かと喧嘩をする。
私を愛してくれている人はきっと相手を悪者にする。
でも、相手を愛している周りの人は、きっと相手に愛を与える。
私が悪者になる。
それは必然的な事。

戦争も同じ。
自分の大切な人を守りたい、ただそれだけ。
こっち側からしたら、相手は悪魔。
でも向こうからしたら、こっちが悪魔。
ただお互い、愛に溢れているだけなのにね。
愛って沢山あるね。
でも、沢山あるけど、一つなんだよね。
自分と周りの大切な人を守りたいから、正しい愛を貫こうとする。
一方方向にしかものの見方がない。
でも、ちょっと見方を変えたら、他にも沢山同じ愛が溢れている事が分かるんだ。
それに気が付ければいいのに。
間違っている事なんてもちろん何もないよ。
でも、違う存在がある事に気付けば、きっともっと人は人に優しくなれる。
一つの事を多方面から見ると、分かる事もあるんだ。
それを知らずに、ただ騒ぎ立てる。
そんな世界に少し疲れてしまう。
それが今の世の中。
技術が発達したからこそ起こり得る事。

考えも、想いも、気持ちも全く同じ人なんていない。
全部が全部ばらばら。
でも最終的にそれらは一つの集合体にたどり着く。
その集合体が、愛なんだ。
姿形は違えど、全部が全部愛なんだ。
一つに集まれば関係ない。
全部一緒。
それを今度は皆で分かち合える様な、そんな世界をつくりたい。
音楽はきっと、それが出来る一つのツールだと、私は信じている。
芸術が魅せられるものってそこだと思う。
だから私がそれをなし得るまで、ずっと歌い続けていく。
そう決めているんだ。
私は私なりのやり方で、これからもそう生きていく。
そんな事をただただ考えていた週間なのでした。
さて今日の一曲。
水越けいこさんの「Too far away」
私が初めて知ったのは谷村新司さんが歌われているバージョンでした。
今回お客さんからリクエストを頂いて歌わせてもらいました。
歌っていて何故かちょっと泣きそうになってしまう、感情が入りやすい曲、私も大好きな歌です。
是非聴いて下さい。

それでは。

著者:稚菜

OKMusic編集部

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