Youth of Today

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    Youth of Todayユース・オブ・トゥデイ

    80年代後半のニューヨーク・ハードコアを代表するだけではなく、当時のストレート・エッジ・ムーヴメントを象徴するバンド。すべてにおいて圧倒的な音楽性と存在感により、その影響力は解散後も衰えてない。
    ヴァイオレント・チルドレンでドラムを叩いていたレイ・キャポ(vo)がポーセル(g)と意気投合して、85年に結成される。メンバー・チェンジは激しかったが、この2人は不動だった。いきなり数枚のコンピレーション盤や7"EPで音源を次々と発表。そして、86年に1stアルバム『Break Down The Wall』をリリースする。当時メンバーには、後にシック・オブ・イット・オールでベースを弾くクレイグもいた。怖いほどの気合と熱情が噴出するヴォーカルをはじめとして、尋常ならざるエネルギーで飛ばす不朽の名盤である。いわゆる"ニューヨーク・ハードコア""オールド・スクール""ユース・クルー・スタイル"とも呼ばれるタイプのハードコアの決定版と言えるし、後の無数のバンドの手本になっている。そして88年に2ndアルバム『We Are Not In This Alone』を発表。このころになるとユース・オブ・トゥデイは、もはやカリスマとなっていた。しかしヨーロッパ〜全米ツアーをしたあと、89年にその幕を閉じる。その原因は、高まりすぎた人気に対する戸惑いやメンバー間での価値観の違いなどがあったようだが、絶頂時での解散ゆえ、バンドのテンションのレベル・メーターがレッド・ゾーンに振り切れてしまったとも解釈できる。
    ストレート・エッジというと禁欲的なイメージもあるし、まあ実際そうだったりもするのだが、ユース・オブ・トゥデイは不条理を正すというポジティヴな姿勢が根本にあった。世の中が腐っていると文句を言うならまずは自分が行動で示す、ってことだ。なお解散後のメンバーは、シェルターやベター・ザン・ア・サウザンドなどで活動。 (行川和彦)

    曲・アルバム

    • Can't Close My Eyes

      1997年01月01日リリース
      アルバム・14曲

      • 1 Positive Outlook
      • 2 Youth Crew
      • 3 Youth of Today
      • 4 Can't Close My Eyes
      • 5 Expectations
      • 6 We Just Might
      • 7 Standing Hard
      • 8 We Just Might
      • 9 Take a Stand
      • 10 Crucial Times
      • 11 Take a Stand
      • 12 Wake Up and Live
      • 13 Stabbed In the Back
      • 14 I Have Faith

      Can't Close My Eyes

    • We're Not In This Alone

      1997年01月01日リリース
      アルバム・13曲

      • 1 Choose to Be
      • 2 Put It Aside
      • 3 Prejudice
      • 4 Flame Still Burns
      • 5 A Time We'll Remember
      • 6 Slow Down
      • 7 Wake Up and Live
      • 8 Keep It Up
      • 9 No More
      • 10 What Goes Around
      • 11 Understand
      • 12 Live Free
      • 13 Potential Friends

      We're Not In This Alone

    • Youth of Today - EP

      1990年01月01日リリース
      アルバム・3曲

      • 1 Modern Love Story
      • 2 Envy
      • 3 Disengage

      Youth of Today - EP

    • Break Down the Walls

      1988年01月01日リリース
      アルバム・13曲

      • 1 Youth of Today
      • 2 Break Down the Walls
      • 3 Positive Outlook
      • 4 Stabbed In the Back
      • 5 Make a Change
      • 6 Take a Stand
      • 7 Honesty
      • 8 Standing Hard
      • 9 Thinking Straight
      • 10 One Family
      • 11 Time to Forgive
      • 12 Shout It
      • 13 Free At Last

      Break Down the Walls